人狼おさわがせ
〜泥(こひぢ)の村〜


一章――――

「何をしてるの?」
 公園の小さな屋根の下でタロットをシャッフルしていると、頭上から声が降ってきた。
 ウェンディは見上げるが、逆光で顔がよく見えない。
「占ってさしあげましょうか?」
 極限まで目を細めて尋ねると、二十代半ばかと思えるその男は答えた。
「雨はいつ降るのかな」
 バカにされたのだろうか。「新聞も買えないのかしら」と言いながらタロットを手元に。
「しばらくは晴天が続きそう」
 満足?と首をかしげると、男はかがみ込んでウェンディと目線を合わせた。
「この村に宿はあるか?」
 自分や兄弟、両親のそれとはまた違った、蒼い瞳に惹きつけられた。
「ええ。ウェンの家がそう」
 視線を外せないまま、頷いた。

 連日旅人が通り過ぎていくこの村において、宿泊客とは一泊で居なくなる者を指すのが通常であったが、この男はそうではなかった。
「雨の日に何かあるの?」
 夕食後、キッチンへ食器を片付けに来た男に訊いた。
「うん、まぁね」
 男は詳細を語ろうとしない。
 「見えるけれど知らない」自分と、「世界を知っているけれど未来が見えない」この男。
 湧き上がる好奇心は、男へ他愛もない質問を向けることで、ますます強くなっていった。

「お名前は?」
「ナサニエル」
「ウェンディっていうの」
「そう」
「ナサニエルさんは兄弟いる?ウェンの姉さまはお嫁さんに行ったの。弟は双子なの」
「上に二人、下に一人」
「お年は?ウェンは十一歳」
「それに十五足した年齢」
「食べ物は何が好き?」
「かぶ」
「……珍しいわね」
「そうかな。ウェンディは?」
「マッシュルーム」
「へぇ……」
「今まで行った中で、一番好きなところはどこ?」
「好きな場所、か――。そうだな、生まれ故郷」
「ナサニエルさんは、そこにかえりたいのね」

 ウェンディが、自分は人と何か違うと気付いたのは、五歳になった頃だった。
 未来に起こる出来事がわかることは、おかしなことなのだと、母が教えてくれた。
 おかしくないと擁護してくれたのは、双子の弟のリックだけだった。他の人には、「見えた」ことを決して言わない、そういう自衛を覚えた。
 九歳の誕生日、ウェンディは母から一つの贈り物を貰った。古ぼけたタロットカード。
「見たくないものは見ないでいられるように、訓練しようね」
 母もまた、かつては占い師であったのだ。
 疎まれない程度の占い師になるための制御方法を、母はウェンディに教えてくれた。

 たとえば男の故郷の風景を見ることも、ウェンディには出来た。けれど、見ようとはしなかった。
 泥遊びに興じる子どもたちを尻目に、ウェンディは今日も、明日の天気を空に訊いた。

ニ章――――

 ある日、村の一角で血まみれの死体が発見された。
 以前から噂になっていた、「人狼」にやられたと思しき死体であった。肉片が散らばり、もはや人とも判断つかぬ様相だったという。
 村一番の資産家の主人が屋敷の中で襲われたとあって、噂は瞬く間に広まっていった。
 それまでウェンディを小バカにしていた友人が訪れてきたのは、夕闇迫る午後五時過ぎのこと。
「お父様を襲ったのは誰なのか、あなたならわかるんでしょう?」
 ウェンディは、目の前で憔悴しきっている級友と、彼女に連れ添ってきたメイドをジロジロ見つめる。
 なんて都合のいい女だ、と思った。この女は、「鏡よ鏡よ鏡さん、ヘンリエッタのお父様を襲った悪い人狼さんはだぁれ?」とでも訊けば、とたんに答えが返ってくると思っているのだろう。
「すぐにはわからないわ。時間をちょうだい。わかったら、すぐに知らせるから」
 わざと「すぐに」と二回繰り返した。この言葉一つで、女達は安堵の表情を浮かべた。そして、昨日までの態度はどこへ行ったのか、「よろしく頼むわね」と手を握り締め、屋敷へ帰っていった。
「誰が、あなたなんかの為に?」

 それまでは平和ボケしていた村中がざわめいていた。
 自警団は張り切って夜な夜な見回り、そして手当たり次第尋問をしていた。
 それを嘲笑うかのように、人狼は二番目の犠牲者に自警団長のアーヴァインを選んだ。団員は、恐れをなして夜は自宅に閉じこもるようになった。
「すぐよ、すぐ」
 ヘンリエッタの催促はそうあしらっていたが、ようやく気持ちが揺らいだのは、さらに数日後のことだった。
 担任の婚約者が襲われた。気丈な教師であったが、その日以来部屋から出てこないらしい。
 ウェンディは、彼の授業が好きだった。代わりにやってきた校長の授業は、あくびをするのも飽きるほどにつまらなかった。

 試しに一人、訊いてみた。
「鏡さん、あのメイドはどう?」
 タロットを眺めるも、特にこれといったことは得られなかった。
 その夜、談話室のソファーに身を沈めて疲れた顔をしていると、あの男がやってきた。
「寝ないのか?」
 男は風呂あがりらしかった。髪の色が、一段濃い。
「まだ寝たくないの」
 占いをしたあとは、まるで泳いだあとのような疲労感に苛まれるにも関わらず、気が昂ぶって眠れないのだった。
「寝れないなら、トランプでもするか?」
 男は、大テーブルに置き去りにされていたトランプに目配せした。
「弟も呼んで来る。あしたのおやつを賭けましょう」
 その夜、双子と男は「豚のしっぽ」で戦った。頭脳ではなく、瞬発力を競うゲームのお陰で、勝負は五分五分だった。
「痛いっ!リックのバカ!」
「カード叩くゲームだろが!」
「叩く必要なんてないもん」
 双子がそんな口論をしているうちに、男がさりげなくカードをめくっていたりする。
 勝ったのは、弟のリックだった。

 コートをタンスの奥に仕舞いこんだ翌日のことだった。
 学校から帰ると、十二歳年上の姉の姿があった。今は客室に使われている、姉の部屋だった一室のベッドに伏せっていた。彼女は、ウェンディが物心がついた頃には他所で暮らしていた。それでも、大切な姉であることは確かだった。
 産まれて一年に満たない、姉の子が襲われたのだと母は言った。
 ウェンディには、それがにわかには信じられなかった。
 部屋を出ると、あの男がソファーに腰掛けていた。
「ナサニエルさん……」
 この男は、姉の話を知っているのだろうか。思うが早いか、「ご愁傷様」と声をかけられた。
 ああ、ほんとうなんだ。
 ウェンディは初めて、得体の知れぬ人狼に対して、憎しみの感情を抱いた。何故ひとを喰らうのか、と。

 棺が運ばれる。両親は姉に付き添い、弟はその横で父親の袖を握り締めて突っ立っていた。
 ウェンディは真っ黒なワンピースをまとって、人だかりから少し離れた場所からその様子を見守っている。隣には、ナサニエルがいた。長らく雨は、降らないままだった。
「天使たちがあなたを楽園へと導きますように」
 男の低い声で歌われる「In Paradisum」。
「……永遠の安息を得られますように」
 そして、ウェンディのソプラノ。
 よく晴れた、風が吹く午後だった。

 それから何日が過ぎたのか、ウェンディは自室でひとり、タロットカードをめくった。
 夕日が差込み、ベッドの上に影が伸びている。
 男の顔を思い浮かべながら、めくっていく。何故あの男を選んだのかは自覚していない。
「今晩、集会場に来てちょうだい。誰にも内緒で」
 夕食のあと、ナサニエルに耳打ちした。
「トランプを持って来てね」
 返事を待たずに、男の横をすり抜けた。

三章――――

「迷ってる暇なんてなかったのよ」
 集会場のソファーに腰掛けているナサニエルの背後で、声が響いた。凛と響く声だった。
「アーヴァインさんをごらんなさいな?村をどう護るか考えあぐねているうちに、じんろーさんに食べられちゃったじゃないの」
 ウェンディは、爪先立ちで、ソファーの背後から腕を伸ばす。その、小さく細すぎる手は男の目を覆った。トランプが、ばらばらと散らばる音が響く。
「早くしないと、みんな食べられちゃう」
 二回りも小さい手を引きはがすと、男は恐る恐るうしろに身体を向けた。
 ぴったり、目線は水平に繋がる。たじろいだのは、少女ではなく青年の方だった。
 早くしないと。ウェンディは淡々と繰り返した。
「みんな食べられちゃう。あなたに」
 ウェンディは、達観したような笑みを浮かべて、ゆっくりと瞬く。
「なにを――」
 渇いた男の口から漏れたのは、そんな言葉だけだった。
「ウェンが見た未来を、ナサニエルさんにお話しようか?」
「聞かせてもらいたいね」
 男は、ソファーの背もたれに左腕を乗せて、真っ直ぐにウェンディを見つめた。
「“大丈夫。すぐにあの世だから”」
 ウェンディの両手が、男の頬を包んだ。す、と右手が口元に移動して、唇を撫ぜた。
「牙が。ウェンの喉に刺さるの」
 両手で男の左手のひらを握り締めた。
「爪が、ウェンを切り裂くの。血が吹き出たりはしない。きっと、心得てるのね」
 ソファー越しに、男の手がウェンディの首を締めていた。
「このことは、誰かに言ったか?」
 凄む声にひるむこともなく、ウェンディはニヤリと笑みを浮かべた。
「誰に言った?」
 冷静さを失った男が、その手に力を入れる。
「おとーと」
 喘ぎの合い間にそう吐露するのが合図であったかのように、集会場の窓ガラスが割れる音が夜の静寂を破った。
 ウェンディの両手首を掴み、引きずるようにして窓へ近づいた男は、突然の衝撃に声を荒げた。
「リック遅い!死ぬかとおもった!」
 けほ、と咳き込んだウェンディが、窓からターザンのように飛び込んできたリックに怒りをあらわにする。
「だってロープが中々結べなくってさー」
 間延びした口調のリックは、頭を抱えて床に蹲った男の頭部に足を乗せ、ぐっと踏みしめた。
「痛かったでしょ?これに懲りたら、姉貴に手出さないで下さいね」
 笑みを浮かべながら男の髪を引っ張り、ポケットから取り出した錠剤を口に押し込んで顎を押さえた。
「ナサニエルさん、ウェンのお母さんの口癖を教えてあげる。“男って単純。”」
 遠のく意識の中、男はウェンディの勝ち誇ったような顔をどう思ったのか。それは誰も知らない。
「覚えておくといいわ。占い師は、自分の未来は見えないものよ」

四章――――

 ウェンディは、ひとり真っ白な世界を歩いていた。どこまでも、どこまでも、足音も温度も何もない世界。
「リック……?」
 声は、どこまでもどこまでも進んでいって、果てがないようだった。
 心細さに目元が熱くなる。
 すると、上空から赤が降ってきた。瞬きする間もないうちに、世界は一気に色に染まった。

 足音もなく温度もなく、突然訪れた首にまとわりつく感覚に、いやあああああ!と声を荒げていた。
「ああ、自分の未来は見えないんだっけ」
 声は、笑っていた。
「……ナサ、ニエル、さん?」
 振り返らずに、ウェンディは唇を震わせながらそう言った。
 歯がカチカチと小さく音を立てている。
 男が笑ったのは、そのことに対してだったのかどうなのか。
「何で君は人狼を迫害するんだ?」
 ウェンディに降り注ぐその声は、低く、冷たく、凛としていた。
「迫害なんてしてないわ。自衛よ」
 気丈に振舞うウェンディに、男は笑う。
「そうやって理由をつけて、自分たちを正当化するんだな。正義だ、みたいな顔をして」
 手は、ウェンディの首を締め上げようとしない。
「当たり前じゃないの。人間を殺す人は裁かれるものよ」
「君にはその権利があるのか?」
 いつの間にか力が緩んでいた男の手を抜け、ウェンディは、くるっと半回転して、男の顔を覗き込んだ。
「誰にでも、大好きな人と生きる権利があるだけよ」
 感情を現し声を荒げる。
 そして、あ、と口を開けて、茫然と男を見上げた。
「誰にでも、ねぇ……」
 全てを見透かしたような男の表情に、ウェンディは無性に気恥ずかしさを覚えた。
 人狼は、人とは違うわ!!そう叫び、赤い世界を駆け出す。

 いつの間にか浮かんでいた月は、青白い。手首に浮かぶ血管のような色だった。
 追いかけてくるのは、不気味なその月。
 どれだけ逃げても、どこまでもどこまでもついて来る。
 足がもつれて、体が舞った。
「いやああぁ……!」
 ポケットから飛び出して散らばったタロットカードが、月明かりに照らされている。
 逆さの女帝に覆い被さるような死神のカードが目に入り、ウェンディは眉間に深い皺を寄せ、地面に額が付かんばかりに顔を伏せて嗚咽を漏らした。

五章――――

 目覚めると、目元が突っ張っていた。自室の天井が目の前に広がる。
 ウェンディはそのことに違和感を覚え、ゆっくり起き上がる。西日がベッドまで差し込んで、影を作っていた。
 枕元に揃えて置かれているタロットカードの枚数を確認し、シーツの上でシャッフルした。
 何が夢で、何が現実なのかわからないまま。

 父親を喰われた友達、赤子を喰われた姉、恋人を喰われた先生。次々浮かぶ顔を振り払い、前日に「見た」ばかりの男の顔を思い出す。
 初めて占ったときのような覚束ない手つきでカードを並べていった。
 心臓の音が、頭の中で響いているような気がした。
 カードをめくる音は聞こえず、意識はただ、目の前のカードに集中している。

 ウェンディは生まれて初めて、占い結果に涙を流した。あまりにも唐突に流れ出したので、ウェンディ自身が驚いていた。
「なぜ、いつまでもここにいたの」
 とめどなくあふれ続ける涙は、あたたかかった。
「皆殺しにしてでも逃げれば……」
 泣きじゃくりながら何度も繰り返すが、カードの向こうにあの男の未来が見えることはなかった。
 しゃくりあげる声をおさえようと、ウェンディは枕に顔を埋めた。
 窓の外から、人狼退治の顛末を得意げに語るリックの声が微かに届く。子どもの歓声、犬の遠吠え、どこかで群れるカラスの鳴き声。
 そのどれもが、ウェンディをたまらなく空虚にさせた。

六章――――

 母が夕飯だと呼びに来たが、具合が悪いとやり過し、村全体が寝静まっている未明、ウェンディはようやくベッドから起き上がって窓辺に近づいた。
「んっ……」
 窓枠に手をかけて飛び乗り、地面へ降り立つ。湿り気を帯びた風が、ウェンディの金髪を乱した。
「何日ぶりの雨になるんだろう」
 雲は流れ、月明かりを分断する。
 ことは単純だった。家族以外で、初めて自分を認めてくれた。未来が見えることを、受け入れてくれた。
 子どものたわ言だと思われていたのかも知れないが、ウェンディにとってそれは大きなものだったのだ。
 それに気付くのが、遅すぎただけのこと。

 騒ぎの発端である人狼を捕らえて気が緩んでいる自警団員へ、墓の場所を訊いた。
「墓?」
 団員は鼻で笑い、裏手の山を指差した。
 その時に既に覚悟はしていたはずなのだが、いざその場所にたどり着くと、ウェンディの頭はまっしろになっていた。
 無造作に掘り返された跡がある地面には、目印の一つも置かれていなかった。
「いい気になってごめんなさい。ただ、すごいねって、思われたかっただけなの……」
 英雄気取りだったわけではない。未来を考えることが出来ていなかったのだ。
 捉えられた人狼は処刑されるということを考えられなかったのだ。
「みんなに思われても、しょうがないのに」

 それでは何故、自分はあのとき達成感を覚えていたのだろう。
 リックに頭を踏みにじられているあの男の姿に感じた気持ちはなんだったのか。
 この地面の下に、本当にあの男は眠っているのだろうか。

 死体のことを考えると、胃からこみ上げるものがあった。深呼吸をして、それを押し留める。
 涙はまったく出なかった。
 しゃがみ込んで、地面に爪を立てる。土はやわらかく、それほど苦ではない。
 乾いていたのは表面だけで、すぐに水分を含んだ土になった。ひんやりとした感触が、指先にまとわりついていく。
 ぽつ、ぽつ、と雨が降り出した。目の前に水玉が増え、やがて地面の色が濃くなった。
 水分を含んだ髪は束感を増して、顔の周りを覆っている。
 ポケットからタロットカードを取り出し、シャッフルして地面に並べた。
 節制と正義、塔と逆位置の星、愚者と逆位置の魔術師。
「これはウェンのことなのね?」
 詳細な未来など見えはしないけれど、それらを見ていると胸が苦しくなった。
 土に汚れた両手で、星のカードのみをつまみ上げる。正位置にしてから、恐る恐る口づけた。
 目を開けたとたん、ウェンディの視界は揺れた。唇を噛んで堪えるも、次々零れ落ちる。
「何でこんなに無知なの……」
 自分のことを恥ながら、ウェンディはあふれる涙を拭った。土の匂いがする。
 口で息をしながら、カードを箱に戻し地面に置いて上から土を被せていく。
「ナサニエルさんは、ウェンのこと信じてなかったの?占いなんて嘘だと思ってたから、この村にいたの?それとも、いつでも殺せると思っていたの?あのとき、ウェンの話なんて聞かないでいれば、簡単に殺せたよね」
 掘った穴には雨粒が染み込み、泥水が跳ねる。
「……嘘を言えばよかった」
 頬を汚した泥は、いつの間にか雨に流されていた。
「“男は単純で、女はバカな生きものなのよ。占い師は、それに加えて無力よ”」
 呪文のように口にしたのは、母の口癖。
 いつかの会話を思い出した。「ナサニエルさんは、そこにかえりたいのね」と言ったときの。
「かえる場所なんてないよ」
 あのときの、男の消えそうな笑みを思い出した。
「ここにも、かえって来てくれないの?」
 いとおしげに、地面を撫でた。
 
 日が昇り、雨が止む。
 あの公園のベンチに座り、ぼんやりと子どもたちを眺めていた。泥団子が飛び交い、甲高い声が公園中に響いている。太陽はウェンディの体を徐々に乾かしていく。手ぐしで髪の毛を梳かし、スカートの皺を伸ばす。泥水については大人しく怒られることにした。
 暮れた頃、家路を辿り始めた。
 遠く、とおく、細くてもの哀しい遠吠えを聴いた気がして、ウェンディは走る速度をあげた。
 悲しみを振り落とすべく、声から逃げるべく、明かりの灯る家へと走る。

 そして、ウェンディは泥のように眠った。

2007/3/18

オヤジギャグ?<ラスト

ハーヴェイ=アスプリン@「時をかける恋愛村」著。ペンネームは「桜川モズ」(笑)
「人狼おさわがせシリーズ」略して「うるおさ」次回作のメモを独り言で書いてたので、それをまとめた上で補強修正したもの。(ロバート・アスプリン氏は「銀河おさわがせ中隊」というシリーズを書いているそうな。スラップスティックが売りらしく。語呂だけでお名前拝借してすみません)
最初は、ウェンが「はーっはっはっは!人狼討ち取ったりー!!」みたいなことになると思ってたんですが、何故か変な方向に…。(メモに最初に出てきたのが3章って時点で、シリアス路線しかないだろが)
表ログでハヴェが「共存してみるのはどう?」って尋ねてましたが、答えはNoだったようです。
村中では、セシリアさんに追い打ち掛けて号泣させてたんで、せめてウェンだけでもどうにか未来への道筋をーと思ったんですが無理だった。
これは恐らく「狂人誕生」。mudでmad。

適当ぶっこいたタロットカードの意味はこの辺参照というか、そっから飛んだ占いサイトで出てきた結果まんまです。<節制と正義、塔と逆位置の星、愚者と逆位置の魔術師(正義、星、魔術師が補助カード)


こ‐ひじ〔‐ひぢ〕【▽泥】
「こ」は接頭語
水を含んだ土。どろ。「恋路」とかけて用いられる。

index