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[義手から手をを放して]
ウィルス、ルリにも入ったかな?
中に入れないと解析もできないもんねー。
[いたずらっ子のような笑みを浮かべる。]
あ、でも、ルリってば解析なんてさっぱり専門外だよー。
あーあ、どーしよっかなー。
うーん。純太とかなら解析できるかなー。
目の前の一番知識のあるおねーさんは大嫌いっていうロボごときに見つめられただけで根を上げちゃうチキンさんだしー。
[からかう子供のような、それはとても大きな大きなわざとらしい声で。]
[突然の行動に驚きルリの手をとっさにはがし左の手で突き倒す]
何してんのよ!!!
二人より先に壊されたいの!?
データが盗まれればまた作ることはできるわ!
ここのイブが壊れたところで別のイブが生まれるだけよ!
邪魔しないで!
[静に皆の言葉にかぶりをふって]
感情は信号だ。とおれはおもう。
正と否を教えるもの。はじまりは報酬系だよ。
ご飯を食べると脳内麻薬が出て快楽刺激を起こす。怪我をすると苦痛を感じさせる。大事なことを優先させる仕組みとして自然選択の中で生物が獲得したもの。
社会性が発達するにつれて信号が複雑化した。
『人を人たらしめるもの』『自我』。
その正体はプログラムだ。
黙ってあんたはそのポケコンの電源を確保してなさい!
これ以上騒いだら....
壊すわ......
直接解体してただの電池にしてやる.....
[突き倒されたが、すぐに起き上がり。]
乱暴だねぇ。大人げないよー?
今日盗まれたって、別に一日でどーにでもなるもんじゃないよー流石にね。
馬鹿でもわからなくても結構。
だってルリもよくわかんないもんねっ。思っちゃうものは仕方ないよねー。
[からかうようないたずらっ子のような顔が、不意に真剣な顔になり。]
壊したい?
お好きに、どうぞ。
そうルリはさっきから言ってるよ。
せんせー、ちゃらんぽらんだと思ってたけど、本当に科学者だったんだね。
[驚いている]
人もロボットも変わんないじゃんとか、そういう話?
叙情的に表現するなら、『寂しくなった神さま』が『自らの形をまねて土をこねて人間をつくった』とき、生きるために与えた命令だ。
これを感情という。これが魂の正体だ。
気取って言っても種を明かせばそんなものだ。
別に人間にしか存在しないような、大したものじゃない。
そう思う。そう思った。そう思っている……。
[喋りつかれたように言葉を区切り、大きく呼吸する]
[ルリを強烈に睨み付けた後順次再生記録を追っていくとある場所で再生を止めた]
ジュンヤの持ってる端末、文字が変わってるわね。
ズームして何が書いてあるのか調べてみるわ
¿QuIéN hAcE eSpIoNaJe?これはスペイン語か
誰がスパイ活動をしているのか?
[SiE WäHlTeN EiNe LüCkE AuS]今度はドイツ語
あなたはその隙間を埋められる
んー隙間では変ね
犯人を絞ることができるということかしら?
そしてiNcOrReCtO
不正解
この不正解は誰へのもの?
どこかで誰かの名前を入力したのかしら?
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