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さて、その声にあなたは聞き覚えがあるやなしや。
あってもなくてもお構いなし、とばかりに発生するのは津波を思わせる虹色の波。
それに飲み込まれた――と思った直後に、場所は一転。
気づけばそこは、遠くに海の見える見知らぬ丘の上。
鈍色の花咲くトケイソウの蔦がそこかしこに這うそこは、どこか異様な空気の漂う場所。
何が起きたと戸惑う所に響くのは、先の声。
『……あわわ、時間の渦に引き込まれちゃった』
『おーねーがーい、ちょっと手を貸して―』
『想いの欠片を集めて、『こっち側』に送ってほしいのー』
『こまかい事 はなす よゆう ない から』
『ちから かしたひとに おくって お(ぶつん 二回目』
聞こえてきた時と同じく唐突に声は途切れ。
直後、投げつけられた『力』は、それを受け取った者の意識に言葉を伝える。
色々な『乱れ』から、時間の流れ自体に干渉する『歪み』――『津波』が発生した事。
それを鎮めるには、『想いの欠片』が必要である、という事。
『想いの欠片』を見つけた人を『こっち側』に送り込む事で自分もまた動けるようになるから、手を貸してほしい、という事。
なお、動けないのかという突っ込みに対しては、『てへ☆』という誤魔化し笑いだけを返し。
その声は、遠のいていくのだった。**
[海に向けて歩き出す事しばし。
見知った灯台が見えたと思った所に、異変は降ってきた]
……ちょっ、まっ……!
[聞こえてきた声に聞き覚えはあった。
いや、持っていたくはなかったんだけどあるんだから仕方ない]
またお前かーーーー!!!!
[思わず口を突いた突っ込みは遅く。
周囲はぐるり、虹色の波に取り囲まれていて]
― トケイソウの丘 ―
……で。
何処なんだよ、ここは。
[遠く、近く、潮騒が響く。
そこだけは、声が聞こえる前と共通しているけれど。
目に入る光景は、全く見知らぬもので]
……っとに。
なんでまた、かねぇ。
[はあ、と落ちたのは、ちょっと重めのため息だった。**]
[反射的に目を閉じ、刹那に息を止めたものの、水に飲まれたような息苦しさは無く。
薄らと瞳を開けば、目の前には見知らぬ光景>>#2が広がっていた。
遠くに海が見える辺り、元いた街ではないのは明らか。
色のないトケイソウの存在も、その場所が普通の場所ではないことを示していた]
……兎、またか。
[響く声>>#3に短く反応するも、今回ばかりはあちらも本当に余裕が無いようで。
投げつけられたもの>>#4によりその仔細を知る。
誤魔化しの笑いが聞こえれば、諦めにも似た嘆息が零れ落ちた。
腕の中で柴ポメが忙しなく辺りを見回している**]
あー……これってつまりは。
[非現実的な環境変化に、両眉が下がる]
やっぱ訳が分からないぞ、ぉぃ。
[再び響いた声に文句はつけてみるものの、ぶつんと声が途切れたところからも、以前より切羽詰まったものを感じて首を振り]
何つったっけ、この花。
[周囲の異様な気配に戸惑いながら、足元の植物に意識を向けて首を傾げた**]
あー……。
[ふる、と首を横に振る]
マジ、あん時と同じってヤツかこれ。
[次いで、落ちるのは、大きなため息、ひとつ]
まー、そうなると、またアレやらなならんの?
っても、どーせ制御とかできねぇんだろーけど。
[先の声と、過去の経験と。
二つを重ね合わせれば、そこの予測は容易につく。
ただ、気になるのは]
……想いの欠片……とか、言ってたっけ?
[集めて送ってくれ、と言われたもの。
それが何なのか、そもそもわからないのだが]
………………。
[目の前をふわふわとした綿毛のようなものが横切っていく。
どことなく色の鈍いこの空間で、それは妙に目立って見えたから]
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