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[皆が誰かを探してきょろきょろしているのにつられて部屋を見渡して]
あれ?あのお姉さん……さっきまでいたよね?
どこいったんだろ…。
[開いたドアを見やり、首をかしげる]
オトハ
あなたがここを監視する立場であることは強く疑ってたわ
だからその指輪を渡したの
その指輪には盗聴器が仕掛けられている
インカムからはっきり聞こえるわ!あなたの声が。
だから教えてあげる
あなたとハツネは私に仕掛けられた同期型のウイルスプログラムにより破壊される
私のかわいいかわいいクラッシュウイルスはもうあなたとハツネにしっかり根付いている頃だと思うわ
解除はできない
プロのハッカーお墨付きの最強ウイルスよ!
仕掛けたのはあなたの指を確認したとき
そしてハツネにはうなじに触れたとき
初めから壊すことは決めていたの
せいぜい苦しむと良いわ
残念だったのは愛を語るとか言う生意気なガキのロボットを破壊できなかったこと
それだけかしら.....
まったく反吐がでる
羅列の置き換えしか出来ない存在が愛だなんて!!
アンさんは、スパイじゃないみたい。クラッシャーだと言ってる。
ロボットが嫌いだから壊しに来たのだと。盗みにきたのとは違うわ。たぶん。
[ゴシック体で印刷されたカードを、テーブルの上に放り投げる。
裏面にアンの名前が書いてあるのが見て取れたが、それは少し掠れていた]
うなじ……?
[オトハ>>12の言葉を繰り返し、記憶を確認する。
左手をうなじに伸ばして、顔をゆがめた]
何それ。
壊してどうすんの。監視されてるくせに何が出来んの。
[続いて耳もとから聞こえる声>>+3には。]
違います。
違うわ。
数式やプログラムで作り出せるほど、簡単なものじゃないって、知ってるくせに。
ルリちゃんは大丈夫なの?
[ここに居るもう一体のロボットの名をオトハに告げるが、アンの声は自分には聞こえない]
いや、待って、何言ってんの。
クラッシャーとか、あるわけないじゃん。
どんだけうちの研究所、間抜けなんだ。
[笑う声は掠れて、先ほどまで座っていた席にもう一度*腰を下ろした*]
・・・・・・。
警察でも何でも突き出しなさい・・・
覚悟はここに来たときから出来てるわ・・・・。
けれど拷問されたって何出されても解除はもう無理よ?
解除キーなんてものをそもそも作ってはいないのだから・・・
感染したら終わり・・・・
作動させないことだけが唯一の防衛策・・・・・
それだけ・・・
[そう係りの者に伝えると隔離室の角で塞ぎこんだ]
危ないこと本当に起こってる…
こんな時だから、ルリがしっかりしないと…
[純太からもらった恐竜のぬいぐるみと、ハツネからもらったメモ紙のピアノをしばらくじっ、と見つめて*]
ロボットが嫌い…
…スパイより質が悪いな。
しかも既に埋め込まれて…?
[小さく呟きながら腕を組んで考え込む]
neckと手腕部か…
[切り落としてももう駄目かな…、と
考えている事は容赦ないのだけれど*]
心配しなくても大丈夫。
なんかあったら、意地でも、暴走する前に止まるから。
[ブレスレットをはめている左手で、ルリの頭を撫でた]
誰かに連絡取って貰えますか?
こういうの指示出来る先生に。
ていうかアレかな、スクラップコース濃厚だったりして?
[ジュンタとズイハラに*苦笑した*]
おっかしいなぁ。どこ行ったんだろう。
[誰もいない食堂に背を向けて、検査室へ戻ろうとしたとき、
胸ポケットに入れた電子端末が振動した]
あれー?電源切っといた筈なんだけど。
忘れてたかな。
[訝しみながらそれを取り出す。
検査機器に影響するかもしれないと切ったはずの電源が入っていて、
その上簡易コミュニケーション用のウインドウが勝手に立ち上がっていた。
『¿QuIéN hAcE eSpIoNaJe?』
開いたウインドウには文字がそれだけ表示されていた]
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