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ね。
お疲れ様会って何処でやるの?
[にっこりと笑いながら、二宮に聞く。]
あ、お酒が出る店はだめよ?
まだ貴方達、未成年なんだからね。めっ。
[と、ちょっぴりおどけてみせたりするけれど。
ちらちらと、共演者だった『彼』の姿を目で追ってしまう。
いつ、お誘いしようかしら。
それとも、お誘い待ちの方がいいのかしら。
わたしはちょっとだけ、悩んでいた。]
―クランクアップif―
終わったあ!コハルちゃんナオちゃんお疲れさまー!
[言いながら二人に抱きつく。素人への配慮か、作中でも仲のいい人の配役は実際に仲のいい人で組み合わせてくれていたようで中々役に入り込めた]
もうそれにしても誰よこんな役考えたのー。
[二人から体を離しつつぼやいた。
子どものような演技というのは大変であったが、それよりこれを見た後のクラスメイトの反応を考えると今から恥ずかしさが募る]
ごめん、ちょっと目が腫れてるから落ち着くまで向こうで休んでるね。
[そう言うと隅に寄せられた机に伏せ、ハンカチで目元を拭う。
泣くシーンも最初の内は目薬で誤魔化したりしたものだが、あまりにも多かったのか次第に本当に泣けるようになっていた。
しかし実際に気にしているのは目の腫れ具合ではなく―]
ほんと、誰よこんな話考えたの…。
[まだ残っている手の温もりに、そっと自分の手を重ねた]
─クランクアップ─
[ラストシーン収録後、周囲がわっと歓声にわく。
張り詰めていた緊張が一気に緩んで、抱き合って喜び合ったり、中には感極まって泣き出す生徒もいた]
はーい、みんな!お疲れさま。
[手を打ち鳴らし声をかけながら、こっそり持ってきていた段ボール箱を持ち上げ皆の前で開く]
これは先生からの差し入れだ。
持って行ってくれ。
[清涼飲料水のペットボトルを、差し出される手に順に渡す。
後から駆け寄ってきた生徒が一斉に来るから、途中で諦めて勝手に持って行ってもらうようにした、…が]
……。
[人数分あるはずだけど、減り具合が早すぎてちょっと心配になる。…たぶん、大丈夫だけど]
小鳥遊先生もどうぞ。
[生徒たちを笑顔で見守る彼女の傍へと向かい、お茶のペットボトルを差し出す]
…文化祭が楽しみですね。
[隣に並ぶと、自分用に持ってきていたもう一本の封を切る。
まさか、教師である自分たちにも声がかかるとは思っていなかった、と当時を思い出して笑いあう。
自分にとっても楽しかった一時だが、彼らの思い出つくりに参加できた事が何よりも嬉しい]
先生の演技、迫真に迫っていましたよ。
特に、血を顔中に塗りつける辺りとか…実を言うと私、内心怖いと思ってしまいました。
[軽口のように添えて笑い、次に切り出そうとする内容にそっと覚悟を決める]
小鳥遊先生、…今度飲みに行きませんか?
いえ、…劇中でそんな台詞があったでしょう?いいなぁ、と思ってしまって。
[平然を装ってみたけれど、少しだけ緊張して脈が早くなる。
彼女の返事より先に、拒絶された時の取り繕う台詞を考え用意する。しかし]
…───え?
[用意していた台詞が使われない場合については、まだ考えていなかった]
─END─
―クランクアップif―
[車内が数台の照明機器によりホワイトアウトし――
「はい!おっけー!」という監督―二宮―の声で、眩しさから解放された。]
……やっと…、終わった…。
[緊張から解放された瞬間、力が抜けてしまってその場でへなりと床にしゃがみ込んだ。
最後のシーンは一発で決めたかったのに、セリフもそんなに長くないのに、3回ほど動きが止まってしまってやり直ししてしまった事が悔しい。]
(…あんな、あんな風に目の前で同級生の女の子に泣かれるとか、こっちが緊張する…っての)
[それだけ、村瀬の演技が真に迫っていたから、なのだけど。
演劇部でも無い自分が、そう簡単に演じれるはずもないのだ。うん。]
[脚本という脚本はほとんど用意されておらず、重要個所以外のセリフや動きはアドリブおっけーという監督の指示の元…色々と動いてしまった事を思い出すと、今更恥ずかしくなってくる。]
(後で、村瀬さんに謝らないとな…)
[そんな事をぐるぐる考えていると、須藤が差し入れだと言って飲み物を配り出した。
それを受け取る為、ようやくセットの電車から離れるのだった。]
―続・クランクアップ〜Level6〜―
…あ。
ありがとう、須藤先生。
[差し出されたお茶のペットボトルを手に取り、いつものように微笑む。
お誘いのことで悩んでいたの、悟られていない…わよね?]
ええ、公開がとっても楽しみ。
きっと絶賛されると思うわ。みんな一生懸命やってたもの。
[須藤先生と共演出来たことも嬉しかったのだけど、
それを口にするのはなんだか面映い。]
うふふ。
ホラー映画って聞いてたから、ちゃんとやらなきゃって思ったの。
ちょっと怖いくらいの方がいいと思うわぁ?
[軽口を返しながら、くすりと笑う。]
…え?
あ、いいんですか?
[あまりに嬉しかったものだから、思わず声が裏返ってしまった。
気付かれていませんように。]
あの、わたし…美味しいフレンチのお店知ってるんです。
あ、純粋にお酒を飲むならお洒落なバーの方がいい、ですか?
[どうしよう。誘い待ちだったのがバレてしまうかも。
…でも、いいかな。別に。]
えっと、それから…。
[流石にこれは大声で話せないから、須藤先生の耳元で]
わたし、お酒はあまり強くないですから。
…つぶれちゃったら、おうちまで送ってくださいね?
[お茶を飲んでいる時、口にする話題じゃなかったかしら。
…でも、ちょっと反応が見てみたかったの。ごめんね?]
―クランクアップ―
[「おつかれさまでしたぁ!」
近藤が学園内に足を踏み入れるとほぼ同時に、監督・二宮の元気な声が響く。ちょうどいいタイミングだったらしい、と思いながら声のしたほうへ歩を進めていると、機嫌良さそうにこちらへ歩いてくる須藤に出会った。
「やあ、近藤さん。また来てたんだ?」
また、のところを強調しながら片手を挙げ、声をかけてくる。]
あぁ、今日クランクアップだって聞いたから。……どうせ此処は出勤途中だし、な。
[何気なく返事をして、慌てて言い訳を付け足す。まあ、こいつはどうせ俺の目的なんて重々承知なんだろうけど。
「今度奢ってくださいよ、近藤さん。誰のおかげで自由に此処出入りできると思ってるんですかぁ」
ひとしきりうるさい年下の友人を適当にかわしていると、片付けを終えた生徒たちが三々五々帰り支度をはじめた。それぞれに弾けんばかりの明るい表情を浮かべている。]
[柔らかい髪を揺らしながらこちらへ駆け寄ってくるコハルの姿を認める、と須藤はにんまり笑って近藤の脇腹をつつき、ついと踵を返した。……やたら上機嫌だ。何か良いことでもあったのだろうか。
息を切らし頬を上気させながら近藤の元へ駆け寄ると、コハルは満面の笑みで挨拶をくれる。
「先生、来てくださったんですね。ありがとうございます!」
ぺこりとお辞儀をした彼女の背中は、映画を撮り始めた時より幾分ほっそりしている。出番の多い役どころを熱心に演じていたせいだろう。]
どういたしまして。いい映画になりそう?
[学園の教師ですらない自分に、学園祭の出し物である映画の出演依頼が来たときには驚いた。しかも、それが普段は大人しい彼女からの依頼とくれば二重の驚きであった。
さすがに最初は断ったのだが、何故か小山内にもしつこく勧められ、「1日目」だけならという約束で出演を決めたのだった。
「近藤先生、母さんに失恋してから暗いんだもん。なんか明るい話題に乗っかってみたほうがいいと思ってさ。うぷぷぷぷっ!」
……最近ハマっているゲームの影響だかなんだか知らないが、小山内はここのところテンションがおかしい。明るくなったのはいいのだが、方向性が間違っている気がしないでもなかった。
だいたい、一時期は“近藤先生にならお父さんになってもらってもいいよ……!”なんてかわいいことを言っていたのに、いざ近藤が振られたときには物凄く嬉しそうな顔をしやがったのだ。あのマザコンめ、と心の中で思い出し毒づく。
しかも、誰が書いたか知らないが、脚本を渡されてみたら自分はまだ片思い中の設定だし、教室で時々視線を感じていたコハルからは“想いを寄せられている”と明記されているしで。
嵌められた、と気づいたときには遅かったのだ。]
どうなることかと思ったけど、出て良かったよ。……こうやって、三枝ともいろいろ話せるようになったし。
[このごろコハルは、以前よりもまっすぐ近藤を見て話すようになった。本人役とはいえ、大役を果たしたことが彼女の大きな自信になっているようだった。
その笑顔の眩しさに目を細めつつ、一緒に塾へ行こうかと促す。ちょうど後ろから寺崎もやってきたところだった。コハルと同じく大役をやったせいで疲労の色は隠せないが、充実の表情を浮かべていた。一緒に居た弓槻と櫻木に別れを告げ2人に合流する]
しっかし、あれ……、全部演技です映画上の設定ですって誤魔化せるのかな。
[苦笑しつつ独りごちる。本人役ということもあってか、演じているうちに本物の感情が零れることが多々あって。
――できれば保護者の目には留まってほしくないが、今更どうしようもない。]
まぁ。どうにか、なるか……。
[先ほどまで演じていたシーンについて盛り上がる寺崎とコハルの後を歩きながら、空を見上げる。
明日も、いい天気になりそうだった。]
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