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[かちり。と音が鳴ったは幻聴か。
それが合図だったように、
壁に背をつけて立つ男の隣で
黒く焦げて煤けた暖炉の火が、
ぼう、と、火勢を増し、
白く、明るく輝いた。]
ねえ。ぼっちゃん。
[男の語る一言ごとに。]
あんたの、あんときの選択は──
ざんねんですけど、
そう…
[ごう。と、暖炉の火は、さらに明るく燃え上がり]
[その指先からを獣の爪に変えて]
… "あい"って奴ァ、おれにゃあ、
[それは、いつかと同じに、]
よくわかりやせんがね。
[コーネリアスの肩に振り下ろされ]
こいつは───
たぶん。
[ずるり、と、引き抜かれ]
そういうのとは、
縁遠い感情だと──
… 思いますよ。
[空けられた穴から、ほろほろと消えていく──かつては仕えた教会の息子の姿を、
男は、前髪の影から、感情のない目で、眺めて]
おれは。
きっと、
……あんたが…、きらいだったんです。
[いつかと同じに──燃え広がっていく炎を背に、
影のような男は、だらり、と、その爪を横に下ろした**。]
――――つッ!
(いつかと同じ衝撃が、むしろ懐かしい。)
いいさ…。
(不思議と穏やかで)
ここまで追い詰められるのには…。
やはりそれなりの情が必要でしょう?
少なくとも、私は、あなたが好きだった。
[にこにこと、いつかの彼の「理想像」がした笑い方で。]
(そして。
最後に見たのは。
やはり、赤――――。)
殺す相手を好きになるってのは、
… やっぱりおれには、
よく、わからねえみたいです。
[ごく淡々とした調子で、男は、
──笑顔で死んでいくコーネリアスに呟いた**。]
僕は[書生 ハーヴェイ]と[ともだち ヒューバート]が[地球暦4885年]に[牧場]の[裏の畑]で[目と目で通じ合った]って聞いたよ。
―地球暦4885年―
[あの小さな村で起こった悲劇から数千年。
人類は幾度も滅亡の危機にさらされ、世界人口は最盛期の約1/120となっていた。
国家は崩壊し、人々は小さな集落を作って身を寄せ合うように自給自足の生活を送っていた]
明日は嵐になりそうだな。
[ヒューバートは西の空を見上げて独り呟く。
早く家畜小屋に対策を施さなければ。
かつての繁栄が失われた今では小さな損失でも命取りになる。]
裏の畑はどうするか……。
[牧場の裏手にある畑ではじゃが芋などが植えられている。
芋類は地中にある。多少の雨風なら問題ないだろう]
一応見ておこう。
[ヒューバートは仲間達に声を掛けてから裏の畑へと向かった。]
[数日後に収穫予定だった豆類はもう摘んでしまったほうがいいかもしれない。
成熟具合を確認しながらヒューバートは歩く。
農機具をしまってある小屋の影に、男の姿が見えた]
誰だ?
[この集落のものではない。それは身につけている服で分かる。
集落の間の交流がめっきり減ってしまった今ではそれぞれが独自の文化を持ち、それは服装に良く現れていた]
…!おまえは……!
[振り向く男の顔。見覚えはない。ないはずなのに。
目を見た瞬間にわかってしまった。
彼はかつて…そう、数千年前、小さな村で起こった凄惨な事件の“犯人のひとり"]
[前世の記憶とでもいうのか。
互いに驚いた顔で見詰め合う。
嵐は近い]
―地球暦4885年―
これは…煎餅黒豆?まだ、あったのか。
[荒廃した地球。
作物の極端に少なくなった世界において、各集落は各々のコロニーに篭って互いにひっそりと暮らしている。情報伝達の手段は乏しく、
──とても、都合のいい世の中だ。]
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