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[椎名と、その後を追う小鳥遊を見送り、どこか後味の悪さを持て余していると、間近で唐突に重い音が響いた。
そこに女の悲鳴が重なる]
───!!どうしたッ?
[そこには倒れ伏すスーツ姿の男性と、すがりつき叫ぶ女生徒の姿。
二宮が鬼火に囲まれた時の光景が脳内にフラッシュバックする。
まさか、あれと同じ事が再び起きたのか]
三枝、待て…!
[揺さぶるのを制してから、近藤の容態を確認しようと駆け寄る。
ひざまずき、首元のカラーを外して脈を確認した。
二宮の時と同じだ。
念のため口元に手をかざすが、やはり結果は同じ。
彼はもう、既に事切れている]
三枝、聞いてくれ…近藤さんは、もう…
亡くなっているよ。
[果たして彼女に言葉は伝わったか。
あるいは、先に彼女自身が覚ってしまったのか。突如、背を丸めてうずくまる。
知っている…──これは、過呼吸だ]
……三枝、大丈夫か?
[対処に当たる者は冷静でなければならない。そして、過呼吸への最良の対処は、とにかく話をさせる事だ]
なあ、近藤さんはここへ何しに来たんだ…三枝は何か知っているのか?
よかったら、先生に聞かせてくれないか…話せる範囲でいいから。
[亡骸に縋る彼女の背後から近づき、肩に手を置き尋ねる。
当人の亡骸を前にして、何を聞いてるんだ俺は。傍から見たら奇異に映ったりするんだろうな。
まあ、いいけど。
二人目の死体に直接触れて、俺自身…どこか日常から隔離された場所に来てしまったようだ]
[三枝と会話を交わした後だったか、椎名を追ったはずの小鳥遊が戻ってくるのに気づいて顔を上げる]
たかなし、先生…
[鮮血にまみれたその姿は、椎名の身の上に起こった惨状を伝えていた]
あいつも…、椎名も…死んだんですね。
[小鳥遊が手を下した事は知らない。すべては鬼が引き起こしたのだと悟る]
二宮が死んだ時に気づかないといけませんでしたね…生死をかけた状況なのだ、と。
村瀬が聞く者で、見る者のもう一人が長澤か…。
[ボイスレコーダーを再生しつつ]
考えないといけない事が多いな…だが、一旦休ませてもらうよ。
少し、疲れた。
[血なまぐさい車内であってもお構いなく、シートに身体を横たえると深い眠りに落ちた。**]
−回想−
ん…、椎名君…。
小鳥遊先生、気を付けてね。
[と、見送ると長澤に声をかけられる。]
ん
[ちょっとごめんと、額に掌を当てられて身を固くする。]
…う、な、長澤君も見る人だったのね。
ん?
[何かおかしいなと思った。]
[そう思う間もなく、人が床に倒れる音がし、そちらに振り向く。
倒れたのは近藤。
三枝が必死に起こしている光景を目にする。]
なっ…。
[またなのか。
ただ、どうしていいか分からず、彼女のを、見ていることしかできずなかった。
須藤の声に、何も言えない。
やがて、ただいまとの小鳥遊の声がして振り向いて彼女の姿を見て、固まる]
せ、んせ。
な、にが、あった、んですか…?
[それだけようやく、言えた。
須藤の声に]
…須藤君も…?
[彼は隣の車両へ行くときに死にたくないと言っていた。
何が起こるのか分かっていたのだろう。]
[ボイスレコーダーを再生してみると]
村瀬が聞く者なのね。
…三枝さん。
[この状態で大丈夫とは言えないだろう。
しかし、このまま放っておけない。
彼女の隣に向かい、彼女が良いのであれば、背をさすっただろうか**]
ん…。少し寝てたのねぇ。
おはよう。
[ボイスレコーダーの再生スイッチを押す。]
聞く耳?とかは村瀬さんだけかしら?
その力はあまりよくわからないけれど、他にはそう名乗る人はいないのねぇ?
…椎名君が鬼じゃないと言われても、そうなの?としか言えないけど。気には留めておくわぁ。
もしそうだと仮定した場合の、票の流れは聞き直しておきたいわねぇ。
何にせよ、村瀬さん以外に耳がどうとか言う人がいないのは考えやすくて先生は好きだわぁ。
それから近藤さんが襲われたのは。
場を纏める力があると思われたり、あまり疑う人がいなかったからかしら、と思ったわぁ。
あとは、力を持つ何かしらの候補なら幸運、くらい…?
[その後、櫻木の疑問を孕んだ声がボイスレコーダー上で再生されるのも聞いた。]
櫻木さん、長澤君に何かひっかかることがあったの?
教えてくれたら、先生も考えてみたいわぁ。
[と、櫻木に話を聞くことにした。**]
[暫く思考の海に沈んでいたが、ふと身体が軽くなったような気がして目をあげる。
――ずいぶん遠くに、膝をついたコハルの背中が見えた。と同時に、今までに聞いたこともないような取り乱した声で近藤の名を呼ぶコハルの慟哭が、車両いっぱいに響く。
何を言ってる? 俺はここだ。
そう言ってコハルに近づこうとして、ふと視点のおかしさに気づく。
何故、コハルの背中も、驚愕の色を浮かべた他の生徒たちの顔も、小鳥遊に追われるバクの姿さえも、自分は同時に見えているのだろう]
――さ、っ――
[動揺しコハルの名を呼んだつもりが、声にならない。
肩を震わせ嗚咽を繰り返す彼女の背中ごしに覗き込むと、
彼女が泣きながらかき抱いているのは、
――全く色彩を喪い目を閉じたままの、
己の頭部。]
――ッ、?!
[漸くにして近藤は、悟る。
自分がどうなってしまったか。
全てが見えているのに、全てに置き去りにされている、この矛盾した現状が何なのか。]
……死んだのか、俺は。
[やっと声が出せた、気がした。きっと、生きている誰にも、届きはしない声だが。]
[何かが倒れる音にピクリともしなかったが、それから三枝の声が聞こえてゆっくりと顔を上げる。
近藤を胸に抱き叫ぶ姿に休息に血の気が引くのを感じた]
オジさん……?
[何が起きたのか、理解することを拒んでいる。その為ただ驚いた表情で見守ることしか出来なかった。しかし三枝の辛そうな様子が悲しくて、傍に寄るとしゃがんで三枝が泣き止むのを待った**]
-回想-
[櫻木からの問いが自分に向けられたのかそうでないのか少し不思議に首をかしげながら、彼女は口を開く。
どちらにしても言っていて悪いことはないだろう]
櫻木先輩、りぅに聞いてる?
りぅはクルミちゃんはみんなが言ってる受け身って印象があるかなら、あてはまるかもしれないとは思うよ。
櫻木先輩に向こうに行ってほしいって言ったのは櫻木先輩を受け身だからって理由ではないよー。
[理由は言ったよね?と確認をする。櫻木が受け身と言ったことに対して過剰な反応に聞こえたがそれだけみんなと隔絶される隣の車両は怖いところなのかもしれないと不安が過る。
そして、椎名の様子がおかしい。椎名はここに対して近藤と同じ理解のようなものを示していたように感じていたのに。近藤の椎名をつけ放すような言葉はさらに彼女を混乱させた。彼らは何かわかり合っているのでなかったのだろうか]
[自らの死を悟りつつ、不思議と近藤には何の感情も湧かなかった。
ただ、目の前で自分の死を悼み続けるコハルへの申し訳なさだけが募る。]
俺は……、死にたかったのかもしれない。
[須藤とロッカ、ナオがコハルに寄り添ってくれたことに安堵し、ほぅとため息をつく。]
死ぬことでしか、あのひとの中に入れない。そう、思っていたのかもしれない……。
[小山内の母の、時折見せる寂しげな表情。その原因たる夫と息子には、どうやっても勝てない。
彼らが死んでしまった後も、
――いや、死んでしまったからこそ。]
[そこまで思い巡らして、ふと声に出す。]
……ハル?
[あのひとに近づきたい思いから、近藤は特に小山内ハルヒと親しくなろうとしていた。
いや、下心を抜きにしても、彼は近藤にとって気になる存在だった。内気で大人しく、友人も多くはない彼の姿は、他ならぬかつての近藤自身にそっくりだったから。
最初こそ避けられたものの、近藤は熱心に彼のことを知ろうと話しかけ続けた。その結果、あの事件の前にはこの呼び方を許すまでに、彼は近藤に心を開いてくれていた。]
……、居ないのか。
この列車は、死んだ後の俺たちも捕らえているみたいだしな。
[せっかく霊になったのに会えないのか、と思ってから、「せっかく」の意味のおかしさに苦笑を漏らす。
しかし、事実、霊体の近藤もこの列車から脱出することは叶わなかった。そもそも物質としての列車ではない、ということだろう。]
会えたら、話を聞きたかったな……。
[小鳥遊の声にそちらへと目を向けて血を見ないようにした]
ん。…先生、その。
いえ、長澤君がひっかかったんじゃなくて、弓槻君も私なんだなと。
長澤君が言う私が気になってた見たいでしたし、見て欲しいと希望してましたが、弓槻君は見たい人は近藤さん?先生?、と見たいと言ってたけれど変えたのは何だろう…と。
[と答えた**]
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