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和馬君、よろしくね。
私は古川チカノというの。
[ウサギを見たという少年に名乗り、小さくため息をついた。]
無茶ぶり…かぁ。
ワスレモノって、言ってたよね。
なーんだろうなぁ、私の忘れものって。
…あ、そういえば、洗濯機まわしたけど干すの忘れてたなぁ。
[しまった、と定食屋の方へと視線を向けるけれど、そこには洗濯機の中に放置された洗濯物は無いのだろう。]
「ワスレモノ」
10年前・・・
[目的地へと速足で向かいながら、つぶやく。]
あの人が死んでしまったのは、15年前。
再婚は、6年前。
[そう考えると、10年前というこのときは、あまりにも中途半端すぎる。]
本当に、10年前?
[タイムスリップ自体を訝しんでいるのではなく、本当に「ぴったり10年前」なのか、それとも、10年「よりも前」なのか。疑っているのは、その部分。]
そーそー、考えるだけ損だぜ。
で、家に着いたんだけど。
…どーも誰も居ない感じがするわ。
親父達は巻き込まれなかった、って考えて良いのかね、これ。
[張り上げた声に返る静寂に、首を傾げながら言葉を*紡いだ*]
[無茶振り。
今時の少年らしい和真の言葉遣いに、少し笑った。]
ふふふ。だよね。
せめてヒントでもあれば、ね。
あぁ……喋るウサギなんて初めて見たから、写真の一枚でも撮っておけばよかった。
それも忘れものといえば忘れ物、かも。
[非日常な状況にも適応しつつあるのだろう。
のんびりとカメラフォーカスの仕草。]
わたしなんてしょっちゅう忘れ物するから、どれだか分からなくって。
[身体にしては大きな荷物を肩に掛け直した。]
[そうしてたどりついた、ごてごてとした外装の美容室。]
こんにちはー。
[扉を開け、何となく声をひそめてしんとした店内に一歩踏み込んだ瞬間、]
―!!
[誰もいない空間に、人々が現れ、そして、]
「にしてもぉ、ひまっすねぇ。」
[音までも聞こえてくる。]
あのっ・・・!
[皆が見知った美容師。誰に話しかけるでもなく声を上げるが、]
「この休日なのに誰も来ないって、ヤバくねー?」
・・・聞こえて、ない?
[それどころか、彼女たちはまるで自分などいないかのように各々くつろいでいて、そして、]
「こーら。お客様いなくても、やることはいっぱいあるでしょー。」
[言いながら現れたのは、今とほとんど姿かたちの変わらない、自分**]
ほんとにな……。
[そこはもう、悟るしかない、と思いながらぽそりと言って]
そうか……まあ、巻き込まれずにすんだなら、それでいいんじゃね?
とりあえず、海にはロッカたちしかいなかったっぽいし……一度、戻るかなぁ。**
そうだなぁ…、街、戻ってみる?
[祐樹の問いかけにそう応えてはみるものの、彼女の意識は海へと向けられる。
後ろ髪ひかれるとは、この事だろうか。
何に引かれているのかは、彼女自身にも全くわからないのだけれど。
其処には何かがあるような気がしたのだ。**]
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