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とりあえず近くの教室の窓確かめてみて。
それから校庭に向かってみんけ?
[ヨシアキの問い掛けにはそう提案し]
だら。
それはいざという時や。
いいから気を付けまっし。
[続けてから、セイジの言葉に]
確かめてもみんで、何言っとるん。
まだ此処だけしかやっとらんのに。
ただこの窓が悪いって事も有り得るやろ。
せやから、今言ったろいね。
たとえ七不思議の呪いかなんかやったとしても……
七不思議には、校庭と焼却炉があれんぞ?
出られんにしても、門と囲いから外には、って考えた方が自然やろいね。
ああ、おかしいわ。
いきなり、何や、今起こっとる事は全部わかっとる、みたいに言い出して。
凄腕の霊能者やら、犯人の幽霊やらやあるまいし。
[セイジには、苛立ち混じりに返し]
ともかく、他の教室の窓だの色々試してみんと。
どうとも出来んやろいね。
[今いる教室を後にして、隣へと向かった]
……嘘、こんな事あるはず無いに。
何かの冗談じゃん。
学校の怪談がホントなんてありえなー。
[一部始終を見ても、出てくるのはそんな言葉。
けれど、声は震えて、理由や説明なんて、もうできないけれど。]
引いてもダメにゃらブチ壊せって偉い人も言ってるに、明日怒られるかもしれにゃーけど構わんよね?
[と、窓が開かない様子を見たなら。
窓際に置いてあった花瓶を手にとって、おもむろに窓に向かって投げつけたけれど]
……ありえんぜ。
[がいん、と花瓶は窓に跳ね返されるだけ。]
[返答はイミのわからないものだった]
なに・・なんですか・・・
奴ら・・・?
牛耳られてる・・・?
検証を続けるしかない・・・?
なに言ってるんですか・・・?
[目の前の先輩の不気味な雰囲気にゆっくりと後ずさる]
……奴ら、ってなんぞ?
幽霊やらなんやらが居るなんて、そんなこと。
[と、セイジに]
本当なら上等じゃんか、わたしが見てきて確かめて。
そんな事は絶対に無いって、証明してやんじぇ?
…………っ。
[乱暴に理科室の鍵をセイジからひったくって。]
理科室て、保健室の隣り、だったよにゃ。
[場所は知っている、けれども確かめるように口に出した理由は。
かつかつ、と。何かを振り払うように教室を出て、そちらに足を向けた。**]
[異様な雰囲気に怯えながらセイジとナオのやり取りを見つめる。
ナオがセイジから鍵をひったくって理科室に歩いていくのをみて]
せ、先輩、一人になったらダメだって・・・
[慌てて後を追った]
[隣の教室へと入り、窓を確認する。開かない事を確かめた後に廊下へ戻り]
駄目やな。とりあえず、校庭に……って。
ちょ、待ちまっし!
[ナオが一人歩き出すのを見ると、すぐにその後を追おうとした。瞬間、背後から低い声が聞こえてきたのに、はっと振り向き]
……、
[視線の先にセイジしかいない事を認める。ふっと、その周囲に白い靄のような物が見えた。それは瞬きの後には、跡形もなく消えてしまって。
少し、無言で立ち止まる。も、すぐさま]
……ちょー待ちまっしって!
ほら、ヨシアキも、はよこ!
[改めて、タカハルに続いてナオの後を追い始める。ヨシアキに呼び掛けつつ――セイジを呼ばなかったのは、無意識だったか否か――慌しい足音を*響かせ*]
…――――
[背中が、寒い
いや、寒いのではない、冷たい
氷でも背負わされているかのようだ
セイジの言動の異常は、俺も感じているけれど
今は、それに反応するよりも]
ナオ、またんか
さっきの、見たやろ、切れたらいかんて
[マシロに続いて、後を追いかけた]
[おいつけるかは、わからないけれど
それでも、止めなくてはならない
また、目の前で何かがあったら
そして、またさっきのような事になったら
俺は、自分に自信がなくなってしまう]
やめ、ナオ
幽霊がおってもおらんでも、ええやんけ
自分の体が、一番大事やん
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