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ああ、確かにねー。
[猶予はある、というイェンニ>>23に返すのは同意の頷き]
そうそう、騒がしい世間から身を隠す……とかにも良さそうだし。
ん、じゃあ行ってまいりますよっと。
まあ……無理せずに。
[この状況で言う言葉としてはどうかとも思うが。
手を振るカウコ>>25にこう返し、イェンニには軽く一礼して、大広間を出て行った。*]
[大広間を出て、最初に向かったのは玄関。
エントランスには、今は人の気配はない]
……さーてとー。
[小さく呟き、扉に手をかけるが重たいそれはびくともしない]
あー……やっぱり。
出す気はない、か。
[予想通りの結果ではあったが、そこは外れていてほしかった。
切実に]
この調子だと窓も……かね、やっぱ。
[小さく呟きながら、まだ足を向けていない方へ向けて歩き出す。*]
[一階を歩けるだけ歩いて、見つけたのは地下への階段。
取りあえず、何かないかと思って降りた先の空気はひやりと冷たい]
さーて、何がでますかねー。
[背筋に感じる、ぞくりとしたものを振り払うように明るめの声を上げながら歩き出す。
まっすぐ伸びた廊下の壁には向かい合わせの扉がひとつずつ]
こっちは貯蔵庫……か。
んじゃ、反対側は……っと。
[片方は難なく開き、中には食糧などがしまわれていたが。
反対側のもう片方はがっちりと施錠されてびくともしなかった]
……単なる物置……なら、ここまでする必要もないよなぁ。
[とはいえ、それなら何か、というのは今は予想もできず。
取りあえずそこは置いておいて、目の前に続く廊下を進む。
進んだ先には緩い下りの階段があった]
ここから、更に下?
一体、何が……。
[あるんだ、という呟きは、周囲の石壁に吸い込まれて消える。
足音すら呑まれそうな静寂の中、石造りの階段を降り切った先には]
…………墓?
[奥が見えないくらいに広い空間。
そこに、いくつもの墓石が整然と並んでいた。*]
…………いやあ…………これ……って。
[これは何といえばいいのか。
さすがに予想外過ぎて、言葉が出なかった]
……こんだけ死んでる、って話だとしたら、それこそどんだけ、って感じなんだけど。
[ないわー、ないわー、と口では軽く吐いているものの。
内心にあるのは、本気でヤバイ、という戦慄]
……『ゲーム』、ねぇ。
命をチップにするゲームとか、マジで勘弁って感じなんだが……。
[そうは行かない、というのは。
先に刻まれたものが、淡々と主張していて]
……上、上がるか。
[今はここにいても已む無し、と思うから。
一先ず、上の階へ戻るべく踵を返した。**]
これだけの厚意を受けられるのですから。
多少の理不尽なら求められても仕方なしと思っていましたが。
[>>32普段からそういうことにも慣れているので、サラリと返しつつ。
同じく窓の外に視線を向けて、お茶で憂鬱を飲み下した]
それは災難でしたね。
住人がいると知れてもこれでは。
どうにか出来ると良いのですが。
[出来れば誰も犠牲なく、とは甘いと思っても浮かぶもの。
幾度目か傾けたカップはもう空だった]
……私も少し身体を動かしてきてみますね。
[お代わりが必要かと現れるメイドに首を振り、カウコに丁寧なお辞儀をして大広間を後にしようとした**]
― 二階・廊下 ―
[屋敷の中はまだまだ見ていないところばかり。
一回の庭園と二階であてがわれた客室と、さっきまでいた大広間ぐらいしかしらず。
三階にあるという展望室や地下にも足を運びたいところだが、まずは、と。
いったん二階に戻り、数ある客室の扉を眺める]
――自分の部屋、はわかるとしても。
ほかの人たちがどの部屋か、とかはわからんなー。
[客室の数は意外に多かった。
少なくとも10部屋以上あるように見える。
数が多くて見間違えているだけだと思いたいが、どうやら間違いではなさそうだ]
一階も広かったから、まあわからなくもないけど。
いや、多すぎだわ。
[これは、あのからくりの持ち主を探すの無理じゃないかとちょっと投げやりになり。
ため息をついたところで、メイドが一人、部屋からでてくるのが見えた]
お、すんません。
その部屋って、からくりの鳥の人がいる部屋?
[近寄って問いかければ、そうだと答えは返ってくる。
仲介してもらえないかとの問いにはメイドは答えないまま立ち去って]
しゃーない、自分で声をかけるか。
[メイドが出てきた扉を幾度かノックし]
すんませーん、ちょっと話したいんですけどー。
宴のこととかいろいろと知ってることありますかー。
[名前もなにも知らない相手に、扉越しに声をかける。
長逗留しているらしい相手からの返事があるか、ある程度は待つつもりで**]
[それは、宴の開始を告げられるまでなかったもので。
だというのに、抗おうという気すらなく。
ただ、時が過ぎるのを待っている――]
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