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バケモノ……?
よく一緒に……テンマさん、の事ですよね。
近付くな。……一体、何が?
[グリタの答える内容には、首を傾げて]
備前さんが、……先程の風、ですか?
前や……その前は、夜だったというのに。
[ドウゼンの話にも疑問みた呟きを。フユキがテンマについて補足するのを聞けば]
あの人が……「犯人」かもしれない。
[復唱するように言い、
やや遅れて三人の後をついていった]
どこ行きますか?
[管理棟を離れていく人々の後を追おうとしたときに、女の声が聞こえた。]
おねーさん!
やっと気付いてくれましたか!
[走り寄って、ビセを見上げた。]
おぅ?
[いきなり入り口が騒がしくなって、慌てて身を起こす]
オッサン、強盗でもやったん?
[軽く冗句を口にしながら部屋の扉を開けて]
はいよー。おはよーございまーす。
って、親父にせんせ、フユキさん?
どしたん、そんな血相変えて。
[寝癖を少し気にするように整えながら、首を傾げた]
てめ…っ!よくもぬけぬけと!
[男の姿を認めた刹那、堂禅が制止するよりも早く走り出す。
コートのポケットから取り出し、喉元に突きつけるは鋭く研いだ赤鉛筆。]
動くなや、バケモノ。
ああ。やっぱりあなたの声だったのね。
[小さな人影の視線に近づけるように、そっと屈む]
今まで気がつかなかったのね。ごめんなさい。
ところで、何かあったのかしら?
[出て行く人たちのただならぬ雰囲気に、目を向けて]
ついていきましょうか?
[パオリンに声をかけた。異論がなければ、彼女を手のひらに乗せて、追いかけて*いくだろう*]
とぼけるんじゃねぇ。
素知らぬ顔して何企んでやがる、花水木のバケモノ。
[殺気の篭もった声。]
獏がこいつから離れるんなら、これをどけてもいい。
[それまでは、どうあっても動く気はないようで。]
ええ、犯人。
ニキさんが……昨夜、そう言っていました。
兎が犯人を、正体はわからずも、見たのだと。
[ドウゼンに答えたところで、棟内のグリタとテンマの様子が目に入り。近くのバクも見て]
栗田さん。落ち着いて下さい。
いけません。話し合う前に乱暴なんて。
[制止するような言葉をかける。届くかは不明だが]
やあ。おはよう、獏君。
[部屋の様子を見る限り特に変わった様子は見当たらず]
校正用ですか?
本当、仕事熱心ですね。
[赤鉛筆をテンマに突きつけるグリタを、少し離れた場所から見ている]
おねーさん、おねーさん、おねーさん!
いいんです。気付いてくれてありがとうございます。
[ふるふる首を振って、指先へと両手を伸ばす。]
どうしておねーさんは……
[アタシの声が聞こえたのですか、と掠れた声で言って、違和感に顔を曇らせた。]
昔から死んでたんですか?
[誰がとは言わず、ビセの手のひらへとよじよじ上って*正座*]
……栗田さんが、天馬さんをバケモノだと言ったんですね。
[殺気立ち、バクとテンマとを離そうとするグリタを眺め。改めて確認するように、ぽつりと。
どこかずれた事を言うフユキ(>>39)には、一瞥を]
禰宜矢が亡くなった時、天馬君は囲炉裏にいたなァ。
備前君が亡くなった時、天馬君は炊事場には居なかった。
常識的に考えれば、天馬君は犯人足りえない。
そもそも誰にも、彼らを殺害することは不可能だ……と思うぜ。
だが、栗田君は、天馬君がハナミズキのバケモノであるから、可能だと。
天馬君はここで【何か】をしたのか?
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