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千客万来よ?でも。あなたは…
あたしと飲んで、あたしとお話して、あたしの歌を聴くの。
飽きさせたりしないわ?
[と、図太い声。
合席、隙間と言える隙間もないような空間を更に埋めるように身を寄せて。]
だから。その先は、あなた次第よ。
[少々の気恥ずかしさは八つ当たりじみて発散された。
唇ヘの字。憮然な目つきは眼鏡の奥。
車内床へ置き去りのままだった鞄へ注がれる視線は、
どこかのボックス席で生まれた忍び笑いを見ることは出来ないが。
見えたら見えたで、
羞恥にいっそう唇がひん曲がるだろうから
良い方向に物事が転がった、そういうことだ。
一方的とはいえ、見知ってる相手であれば、なおさらのこと。]
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