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重要参考人ですか…。
[ 担当している小説でもよくある話である。
売れっ子作家の失踪と、売れっ子作家として発見された遺体。フィクションでないのが非常に残念である]
もしもし…。
[ 重い口調で、○×出版へと電話をかけた]
ネギさん、何処いっちゃたんでしょうね。
板前さんを攫って、屋敷の秘密の場所に隠れていたりして。
[へらり、力なくゼンジに笑いかけ、
だが直に、情けない表情へ改めた。]
……いやすんません。タチ悪い冗談っした……。
あのぷっくり大福みたいなネギさんじゃ、人攫いの怪人役なんて似あいませんし。**
[警察官との話終わりは、穏便だった。
それで自分はまだ、他の者と等しい立場なのだと知れる]
……。
[編集者の側を通り際に、ちらりと視線を投げた*]
[ 電話が終われば再び取り調べや雑談に交じる]
確かに、この屋敷ですと…
秘密の場所なんていろいろありそうですね。
たまに業者の方が出入りしていましたし。
[ 視線を受け取り、困ったようにこめかみに指をあて]
取り調べの休憩時間に、すこしお話をしませんか?
[ すれ違いざまに、つぶやく。「2人きりで」その言葉は唇が微かに動くだけだった]
ゼンジさん、だったかしら。
やっと修理終わったの。お待たせ。
[応接間には続々と人が集まっていて、かつてない密度だった。
その中からひとりの男に近づいて、海のものではない古びた懐中時計を差し出す]
これ、あなたに渡して欲しいってふくよかな方のネギヤさんが言っていたの。
大事なものだって言ってたから……
[警察には聞こえないように、低い声で囁いた]
―― →書斎 ――
[ゼンジに微笑を残して応接間を去る。
そして通りかかりに目に入る、書斎の女性たち]
だぁれがおネギさん殺したの?
[細く呟くのはどこか軽快なメロディ。
やがて警察は順に屋敷内の人々に話を聞いていく。
ガモンに預けていた時計のことは、自分からは警察に話はしない*]
[人のごった返す応接間。
その中でふと、ゼンジに声をかけるヂグを見かけて。>>41]
何してはるんやろ…?
[よくは見えないが、何かを手渡す様子。
そう言えば彼は、昨日もガモンに何か渡していたのではなかったか。
――人攫いの怪人。>>39
彼がそうだとは思わないが、なんだか妙なことを考えてしまって。
小さく首を振りつつ、けれどゼンジのことを注意深く見守ることにした。]
警察なんて当てにでけへん。
書類上のナンタラとかよぅわからへんけど、
とにかくアレは、ネギちゃんちゃうもん。
…人攫いの怪人>>39なんておったら、ウチが許さへんよ?
[そう呟いて一人、腕をぶんぶか振り回した。]
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