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[昨夜、集まった人々をみて、ため息ひとつ。
やれやれと肩をすくめて、人が上にあがるころ、同じく確保しておいた部屋にはいる。
深夜、戸をうちつける音をきいた*]
[頼まれると頷き、イェンニの表情を見る。
なんとなく気まずかったけれど、気にしてはいなかっただろうか。
そんな表情が浮かんでいないことを見てとれば、ほっとしたように目元を和ませた]
はい、手伝います。
そうですね、調理場に何があるのかも見ておけば、どんなものが作れるかもわかります。
[彼女についていき、調理場では重い物を持つなどの手伝いをすることになる。
茶を淹れるなんてこと、父子の二人ではほとんどしていなかったから、楽しそうにその様子を眺めていたりもするのだった**]
[深夜、ざわざわとした衝動は感じていた。
この身に流れる血がうずく。
声が聞こえた。
知っている。
衝動をこらえる響き。
ゆるりと笑んだ]
/*
死亡フラグ立てるよ立てるよ。
ダイイングメッセージも使うよ。
DMで死にに来たと言っていた理由が分かるのがいい。
対話ができない以上、腹の中で確定させてしまいがちのRPだから、ソロールにならないように気をつけないと。
お墓に言ったら喋るんだ。
そしてマティアスあたりに「こんな声だったんか」みたいに言われたい。
…し、ぬ?
わたくしが?
[不意に聞こえた声に赤い眸を開く
喉が乾きすぎて カラカラの掠れた声は
高い声と低い声 二重のユニゾンのようだった]
[問いかけには答えない。
人ならぬ声に、ゾクゾクと喜びが湧き上がった]
そう、死なせない。
[退治させない。
愉しませてほしいのだと、嗤う色が、わずかに混じった]
死ぬのは、いやですわ。
[二重の声が 喉を震わさず出ている事に気付く
そして相手の声がまた鼓膜震わせて無い事にも]
死なない――死なない。
生きたい………
[零すのは 血と自分どちらもの本能の欲]
…――、っっ
[聞こえた言葉に、はっと顔を上げる]
[守ってあげる]
[なんと甘美な響きかと うっとりと表情を溶かす]
――わたくし、は、
人にとって良くない存在かも、しれませんわ?
[それ、でも?
低い声重ならず 高い声だけが問うのは
細い細い糸のような 告白にも似て]
[調理場は居間のすぐ隣。
湯を沸かして大きなポットに茶葉を入れ
少しぬるい紅茶をカップに入れた。
人を持て成す事もあったのだろう、
幾らか種類が揃えられた茶葉の缶は
やけに日常めいていて 少し目を伏せる]
大きな鍋や一通りの道具はありますわね。
レイヨ様は、お料理はお得意ですか?
[父と2人で暮らしていたように記憶している
お茶を淹れながらそんな雑談めいた言葉を交わし
盆に並べたカップは運ぶのを手伝ってもらいつつ
居間へと戻る足どりは 少しだけ軽くなった]
良くない存在でも、守ってあげるよ。
僕は、君の、味方だ。
[言葉はゆっくりと、文節ごとに区切って。
そうやって囁いて、笑う]
生きていて欲しいんだ。
君に。
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