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よく、したろ。
海ン上で見た、不思議な生きもンの話。
みんな、コイツで見つけたンだ。
犯人がもし、人狼だってなら。
きっと、コイツで視える――
[狂気の沙汰に、乗り気になろう筈も無い幼馴染へ
ペッカは時代遅れの古めかしい望遠鏡を示して言う]
喰い殺されたドロテアの仇…
せめて、俺ラが討ってやってもいいんじゃねーか?
[やがて村衆のひとりがドロテアが握っていた毛が
そのベルンハードと同じ髪色をしていると声高に言い
始めたとき――ペッカも色を失うことになるの*だが*]
俺だって、そうだよ……
[ウルスラに同意しながらも、けれど町の人たちはすでに誰かが犯人だと――その血を見なければ収まらない。
アイノとペッカの話に驚いたように瞬き。
そして――古びた望遠鏡に視線を向ける。
僅かに瞳を細めて。]
……そう、だよな。
せめて仇はうたないと……
[幼馴染>>49の言葉に小さく頷きながら、アイノ>>50へと視線を向け。]
あ、ああ……うん、そうだな、弔ってやらないと――
[けれど、町の人たちは疑わしいと名を上げられたものたちが弔いに参加するのを倦厭するようで――
そして、同じ金色と言うだけで怪しいと疑われてしまえば、なお、手を出すことができなくなった。]
見張っていればいいですか?
ドリーの手にしていた毛が、ベルンと同じ色だと言うのなら、一晩中みんなで見張っていれば満足してくれますか?
[ドロテアの父を始めとした、大人たちへとそう問い掛けて、ベルンハードの左腕へ手を絡めた。]
……疑わしい相手には、弔いもさせる気はない、か。
[弔いを拒絶する者たちの様子に、目を細める。
その心の内がわからない──とは、言わないが。
やはり、複雑な想いは否めず]
……世知辛いねぇ、ホントに。
[逃げだそうと、騒ぐタイミングすら見失った。]
……。
[つまらなそうないつもの顔に、苛立ちと不安を交えて。つま先で落ち着きなく地面を蹴っている。]
あーもう……、今日は俺が独りにならなかったらいいんだろ?
じゃあアイノの言うとおり、みんなと一緒に居るさ。
[はぁ、と疲れたようなため息をつく。
それでも、疑わしい相手には死をと騒ぐ人も居る。]
だからってなあ、行き成り言われてはいそうですかって自分の命さす出す莫迦がどこにいるってんだよ!
[どれだけ騒いだって、疑心暗鬼におち入った人間には届くものも届かない。
誰かは必ず死ぬことになるような空気が町をおおって居る今、この場の誰かは、明日の朝日を見ることはないのだった。]
[アイノの訴えと、それに対するベルンハードの答えやその後の怒声を聞きつつ、空を見上げる]
……ほんっとに、もう。
ツイてない、ね。
[大げさに嘆息する、その仕種にあわせるよに。
耳飾の輪が*ゆれた*]
ほんとーになあ……
[ウルスラ>>57にしみじみとうなずく。
苛立ちと不安をにじませたラウリ>>55に視線を向け。]
――どっちにしろ、ここで話しててもどうしようもないし……
町の連中だって判断つかないだろうし、いったん宿に戻ろう?
[ウルスラやペッカ、左腕にくっついてるアイノ、それにラウリへと順番に視線を向けて問いかける。]
手品師さん。
来てくれますか?
[ラウリへ問い掛ける最中も、手はベルンハードの腕をしっかり掴んでいる。]
ウルスラさんも、ペッカも。
まあ……町の人たちの頭が冷えるまで、逃げるしかないかなあ……
[僅かにため息をつきながら同意する。
詳しいことは宿で話そうと、皆を促して。]
ドロテアが死んじゃったから……そう簡単に頭が冷えるとは思えないけど……
[小さく、口の中でだけ、呟いた**]
(……誰かを殺して。人狼だと言って突き出せば?)
[ポケットの中のナイフを握りしめる。奇術用の刃の潰れたものだけれど、寝込みを襲うか何かすれば、行けるかもしれない。]
(いや……僕が突きだしたところで、信頼されるのか……?)
[舌打ちする。昨日帽子の女に言われたことを思いだした。]
……愛想が必要……。このこと、知っていたんじゃないですかね……。
[近くの誰かに聞こえるように、呟いてみた。]
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