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[随原に「お仲間だったり」というモミジの言葉はジョークだろうと聞き流す。だって、あんな煩い兎が、あの表情一つ変えない男と仲間だなんて、想像つかないにも程がある]
オカルトは俺もあんまり得意じゃないです。
[オトハの反応>>38は割と判りやすい。というか、大体男性より女性の気持ちの方が理解しやすい。多分家庭環境のせいだろう。
姉二人と妹一人に挟まれたオトコノコとしては、女心が解らないなんて言ってたら死活問題だったのだ]
マッチ売りの少女ですかあ?いやでも今時マッチとか、誰も持ってないんじゃ?
[芋を握りながらの提案も>>45一応真面目に検討してみる。そりゃもう藁でも縋りたい]
仲間じゃないけど近い状態?
[随原の言葉が届くと、首を傾げつつも、なんとなく彼の言わんとするところは解ったので]
あ、気をつけて!
[結局は素直に見送った]
随原さん、あっちに何か気を惹かれるようなものがあるのかなあ?
[自分にはあるだろうか?と雪降る街を、もう一度見渡した]
/*
ほぼノープランで入ってるので「たからもの」も確定してないんですけどね。
なんかこう作家になりたいと思った原点ぽいものを想定してみてる。
モミジさんの子供時代とかに絡めたら面白いかなー?と思ってるんだけど、こっち年下なんだよなwww
俺、飲み屋とかあんまり行かないんですよ。酒強くないし...家でする仕事なもんで。
[ついでに言うと、呑みに誘ってくれるような男友達も居ない、とは、口にしなかった]
でも、火は恋しいですね、なんとかあったまりたいし。
[視線が向くのは、何度かくしゃみを繰り返すモミジの方]
ライターなら持ってますから、たき火とか出来ないかな?
[タバコは吸うので、百円ライターはポケットにある]
ここ、だと、燃やす物が無いかあ...公園とか無いですかね。
[立木の植えてある公園だと枯れ葉くらいは落ちてるかもしれない、と、そう口にした*]
[兎を追って走り出したけど、結局その姿は白の中に掻き消えた。
足を止めて、周囲を見る。
雪はさっきよりも強くなったように思えた]
……ショッピングモール……っつーよか。
一昔前の商店街、って感じ?
[シャッターの閉まった店舗の並ぶそこは、どこか閑散として。
なんか重い空気にはあ、とため息をついた]
……てーゆーうーかー、ほんっと!
わけ、わっかんねぇ!
『たからもの』とかなんとか……そんなもん、もうねぇっつーの!
[空に向かって叫ぶのは、ここに来てからずっと抱えていたもやもや]
んなもん探せ、とか、やってらんねー!
[叫ぶ声に応じるように、雪が少し強くなる。
冷たいしろに全部埋めてしまおう、と言わんばかりに]
……あーあ。
どーおすっかなぁ。
[もやもや吐き出して、一先ず落ち着いて。
ぐるっと周りを見回す]
真面目にたからもの探しとかやりたくねーし。
っても、ここで突っ立ってても寒いだけだしなあ……。
[ぶつぶつと呟いて、それから。
到達した結論は]
……歩くか。
[とりあえず、動くこと、だった]
[足元では雪が靴に踏まれて音を生み出す。
軽やかに聞こえるのは、雪が細かく空気が冷えているせいだろう。
やはりこの光景は故郷に似ている]
……………
[ただ、やはり同一ではないとも男は思う。
足を踏み入れた住宅街は全く見覚えの無い場所だった]
「なくした」……「わすれた」、『たからもの』
[忘れたのであれば手がかりは自分の中に、とは言ったものの、取っ掛かりが無ければ引き出すのもままならない。
しかし男はこの雪の光景に引っ掛かるものはあった]
……夢、か。
[冬木が言っていた言葉を思い出す。
「無くした夢」。
いつから見なくなっていただろうと考える]
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