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[人じゃない。その言葉を否定はしない。
だがギンスイの顔に怯えが浮かんだのを見ると、表情は焦りに覆われ]
違う…、引き込んだりなんかしてない…!
私は、私はただ…、ねぇ、待って!
[声は、届かない]
[伸ばした手を、力無く降ろして、ゆるゆると頭を振る]
─本殿─
[人気のない中、申し訳程度について居る鍵を肘うち一つで叩き壊す]
おじゃまします。苦情は、うちの氏神にお願いします。
[本尊の隣に置かれていた、絹の柄も鮮やかな小さな包みに手を伸ばす]
目には目を、歯には歯を。
他人の子を食べ続けた夜叉は、愛しい末子をさらわれて子供と安産の神様になったそうな。神話は不思議ね。
──で、狐神さんの大切なものは、これでいいのかしら。分からないし、いいとしましょうか。
次は、鬼。
[小さい割に重みのある包みを胸元に納め*本堂を出た*]
どこから間違ってしまったんだろう。
[縁結びの川として、人から愛されていた自分の住家]
私はただ…、蛍川を、そこに蛍がいることを、忘れないでいてほしかった。忘れられるのが怖かった。
……コンクリートで舗装した川に、蛍は住めないんだよ?
あぁ、わからない。
人間は愛しい。綺麗だと喜んでくれたから。
でも、だから寂しい。忘れられていくことが。
寂しくて、愛しくて、想い続けるうちに人に成った。
この姿なら、人と言葉を交わせると思った、でも。
人の姿になっても、うまく言葉を届けられない。
……最初から全て、間違っていたのかな。
[ふらり、ふらりと、蛍川を離れていった]
[神社の石段をふらふらと登っていく]
ねぇ、村の神様。
人が好きだといいながら、私はとても悪いことをしてしまった。
私が御縁を願わなければ、いまりちゃんは消えずに済んでいたのに。
……あなたはどう?
あなたは、人間が好き?
[石段を上りきった時、本殿から出てくる人影が見えた**]
[本殿から出てきたその人を、神様かと思った。
日の光に出ると人間だったけど]
老先生……。私をプレーチェと呼んでくれた。
異国から帰るたび、この光を見ると安心するって。
儚くも懐かしい光は、自分にとっての“Prece”だと。
[だから最初に、彼に会いに行った。
「君は?」と問われて、「プレーチェ」と答えた]
そう、かなぁ。そうだといいなぁ。
神様も、人が好きだと嬉しい。
[心を半分どこかへ置いてしまったような、ぼんやりとした表情で呟く]
[見つめてくる瞳が優しくて、心が端から溶けてしまいそう]
……いまりちゃん。萩原さんちの、いまりちゃん。
わたしのせいで、いなくなってしまった。
そうだな。
神なんていやしない。
[返って来た答えに、満足そうに頷きました]
萩原を探しているのか。
……それは?
[最近どこかで見たような、と白衣を見やります]
消えた人、みんな…消えてないよ、って言いたいから。
[白衣のこと聞かれ、困ったように。]
―――――…。
今日もまたこんぺいとうが降った。
医者の先生と…、それから、雑貨屋の…。
[溜息をついて。]
また…目の前で消えたし…。
なんでかなぁ…。
[視線の先から隠された木刀。
それを追うことはせず、地面へと伏せた。]
消えた人が、消えてない?
[少女へと向けたのは驚きの視線。それを白衣へと逸らして]
ああ。それは先生の遺品か。
先生と雑貨屋が、目の前で消えた……案外、すぐ近くに犯人がいたのかもな。
ネギヤの時は集会所だったから、人も沢山いたし。
その時は他に誰かいたか?
神などいるはずがない。
そんな目に見えぬ幻に操られ、踊らされて、傀儡のように生きているなど。
なんと哀れで、愚かな生き物よ。
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