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[再びニルスの意識が書物から現実へと引き戻されるのは、>>47>>48 マティアスとヴァルテリの会話が耳に入ってからのことだ。
ニルスは不意に視線を上げ、>>50ヴァルテリの声が途切れると共に、大袈裟に本をパタン、と閉じた。]
以前このようなことがあったのは、おおよそ百年ほど前のことだ。その際にもこういったことはあった。
……が、実際のところ、人狼を食い止められたかどうかは……記載がない。
というよりも、削られているという方が正しいだろうね。
[閉じた本は傍らのテーブルの上に置き、ニルスは足元に置いた鞄から、古びた数枚の紙を取り出した。
そこにあるのは、人狼が目覚めるという星詠みがあったこと、そして人狼と疑われたもの達が一箇所に集められたということ。
今回と何ら変わりがない状況ではあるが、それが随分と昔のことであるのは、黄ばんで乾いた紙と、所々擦れたインクとが物語っている。
それは、ニルスが職場としている、所謂資料館の中に眠っていたもののひとつであった。
紙の側面は明らかに破かれた跡がついている。]
―屋敷入り口―
[荒々しい音を立てて扉を開くのは大男
その後ろからおずおずと
大きな鞄を背負う、ほっそりとした
女のシルエットが覗き込み
高く良く、通る声を中へと張り上げた]
ドロテア!
[二階建ての大きな屋敷の玄関の天井は高い
エントランスの椅子に座っていたドロテアは
声に気づくと力無い笑みを浮かべて歩み来る。
細い腕を差し出して彼女を抱き締めるイェンニの脇
送り届けた警備兵は外へと大股で出ていった]
−回想−
[居間を出た彼の耳に、マティアスの声(>>43)が届くはずも無く]
………っ。
[入れ違いになったヴァルテリの姿を認め(>>44)、息を飲む。どうしてヴァルテリまで、という驚きと。どうしようもない自分に対しての、歪んだ顔を見られたという恥ずかしさで]
[きょろきょろと目が泳ぎ……ぺこりと一礼して、彼は空いている部屋に飛び込んだ]
[それから、どれくらいの時が過ぎただろうか――]
………。
[いつの間にか、眠っていたらしい。居間の方からかすかに耳に届くのは、複数の人の声]
[マティアスと、ヴァルテリと、他には、誰が召集されたのだろう。足の悪い、あの婦人がいなければいいのだけれど――]
[目を伏せ、息をつき……彼は荷物の中から、小さな黒板とチョーク、そして紙とペンを持ち出すと、意を決したように部屋を出た]
やぁ。随分と酷い怪我だね。
[>>60ニルスが返す挨拶は、やはり今までと変わらない。
マティアスに関することは耳に入ってはいるが、資料館での力仕事を頼んでいる間柄上、彼が何か良からぬことをしたとはニルスには俄かに信じ難いことだった。
勿論、マティアスが何も話さない以上、謎は謎のままだ。
そこに興味が沸かないでもなかったが、興味に行動が伴うより早く、この騒ぎが起こった。
それがマティアスにとって幸か不幸かは、誰にも分かるまい。]
さて、そこまでは私にも分からない。
人狼が生き残ったか、もしくは人狼に味方するものでもいたのか。
或いは良い方向に考えるならば、人狼の脅威は去ったが故に、忌々しい記述は葬ってしまおう、となったか。
いずれにせよ、推論の域は出ないね。
[破かれた書類は、ニルスがこの村の歴史的な物品を集めた際に紛れたものだ。
それがどのようにして紛れたかまでは分からない。
口許に苦笑いを浮かべて、水の入ったコップから水を飲む。
>>61 アイノには、ちらりと視線を向けるのみ。]
―屋敷:玄関―
[女は供儀として此処に在る少女を抱き締め
その肩に顔を埋め 桔梗色の髪を揺らす。
それはどちらが年上か逆転している風]
ドロテア、どうして貴方が。
嫌です、 供儀なんて…!!
[ぎゅうと力を篭めるをドロテアが宥める。
暫くの間を経て、言葉を交わして。
漸く落ち着いてから顔を上げて、息をついた]
[恐る恐る、居間の扉を開け――ウルスラの姿が無い事に、ほっと胸を撫で下ろす。しかしそこにいるのは、やはり見知った顔ばかりで]
[ふっと、彼の瞳に深い影が落ちた]
[誰にとっての不都合なのか。学のない男にはすぐにはぴんとこなかった]
[>>66 怪我のことをいわれたら、ヘンな音をのどから漏らした。
しゃっくりのような、言葉がひっかかって出てこないような、そんな音を]
[学はないが、ニルスの研究には興味があった。いや、村で普通に生きていたら触れることのない、ニルスの話に興味があったというのが正しいか。しょっちゅう力仕事を頼まれては、その話に興味深く耳を傾けたものであった。]
そう、か……。
人狼の、脅威が、去った、って
どうやったら、 わかるの、かな
[まだこの時はそれでも――何事もなく、明日がくると、男は信じていた。いや、信じたかった、というのが正しいかもしれない]
[目が見えぬ男はまだ、アイノの来訪には気付いていなかった。大きな声に、小さな声はかき消される]
[少し疲れたから宛てがわれた部屋へ戻る、
というドロテアを心配げに見送ったあと、
おずおずと遠慮がちに屋敷の中、足をすすめた。
玄関からすぐの場所から人の気配]
あの、…
[覗き込んでソロリと 小さな声を、漏らした]
皆様…容疑者、でございますか?
[見知った者達の顔は僅かに安心感を齎して
強張った顔が少し、和らぐ]
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