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[本殿から出てきたその人を、神様かと思った。
日の光に出ると人間だったけど]
老先生……。私をプレーチェと呼んでくれた。
異国から帰るたび、この光を見ると安心するって。
儚くも懐かしい光は、自分にとっての“Prece”だと。
[だから最初に、彼に会いに行った。
「君は?」と問われて、「プレーチェ」と答えた]
そう、かなぁ。そうだといいなぁ。
神様も、人が好きだと嬉しい。
[心を半分どこかへ置いてしまったような、ぼんやりとした表情で呟く]
[見つめてくる瞳が優しくて、心が端から溶けてしまいそう]
……いまりちゃん。萩原さんちの、いまりちゃん。
わたしのせいで、いなくなってしまった。
そうだな。
神なんていやしない。
[返って来た答えに、満足そうに頷きました]
萩原を探しているのか。
……それは?
[最近どこかで見たような、と白衣を見やります]
消えた人、みんな…消えてないよ、って言いたいから。
[白衣のこと聞かれ、困ったように。]
―――――…。
今日もまたこんぺいとうが降った。
医者の先生と…、それから、雑貨屋の…。
[溜息をついて。]
また…目の前で消えたし…。
なんでかなぁ…。
[視線の先から隠された木刀。
それを追うことはせず、地面へと伏せた。]
ただいま。
[いつもと同じように、自宅の玄関へと入った。人気がなく静まり返った屋内を見回す]
母さん?
……居ないのかな。
消えた人が、消えてない?
[少女へと向けたのは驚きの視線。それを白衣へと逸らして]
ああ。それは先生の遺品か。
先生と雑貨屋が、目の前で消えた……案外、すぐ近くに犯人がいたのかもな。
ネギヤの時は集会所だったから、人も沢山いたし。
その時は他に誰かいたか?
[ガラガラっと音を立てて、戸口が開く。その先には母親の姿。声をかけようとするけれど、彼女は自分の体をすり抜けて歩いていく]
わあ……。やっぱり消えちゃってるんだな、俺。
[母親は、足早に部屋へと入ると、力なく座り込んだ。その背中は随分小さくて、そして、少し震えているようで]
……もしかして、鬼の目にも涙ってやつですか?
消えてほしくないって人が1人でもいるなら、消えない。
人は忘れられて初めて消える。
わたしみたいに、誰にも心配されないような人がいなくなって"消える"って言うの。
ううん、違うかな…消えるでもなくって最初からなかったことになるが正しいかな。
[ちょっと不機嫌そうに顔を上げる。]
死んだみたいに言わないで。まだ死んでない。
[続いた言葉に首を傾げる。]
わたしと…ワンピースの外人みたいな女の子だけだったけど。
神隠しの理由は知らないって言ってた。
[謝られたことは口には出さなかった。]
[茶化すような口ぶりなのは、確かめるのが怖いからで。震える背中に近付くことも出来ずに]
親不孝でごめんな。
[頭をガシガシ掻くと、踵を返した]
どうするかな……。
[家族の悲しむ姿を見ながら家に居るのは辛い。かといって、どこかに行くあてもなかった]
とりあえず、神様に挨拶でもしに行きますか。
[呟くと、神社へと向かった]
神様やあい。
[ぱん、ぱんと手を鳴らしても、返る声は無い。
ため息をついて、境内の木陰に座りこんだ。]
呼んでおいて、来たらほったらかしなんて、無責任なんだから。
[相手は人とは違う理を持つ存在。
責任を問うたところで意味は無いと分かっていたけれど、人としては文句の一つも言いたくなる。]
面白いことを言う奴だな。
心配くらいするだろう。
親や友人や、どっかの男勝りの教師が。
消えたいのか?
[不機嫌そうにあげられた顔に、肩をすくめて]
心外だな。遺品には落とし物との意味もあるんだが。
そうか。あの子もいたのか。
萩原のこと、何か知っている風だったが。
[顎に手を当てて、考えるような素振り]
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