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[広げてみた手紙に書かれてあるのは、風紀委員として生徒会の活動の一翼を担ってくれたローズマリーへの礼の言葉が簡潔に。ただそれだけで。]
…こんなこと、直接その場で本人に言ってしまえば済むことではありませんか…。
[小さく呟くも、他に書くことがなかったのだと。クラスメイトたちとはその程度の関わりしか持てなかったのだということが痛感されて、思わず睫毛を揺らす。]
…堅くて、先生のお気に入りで…。
でも友達らしきものは、いませんでしたものね…。
[ベッドに腰掛けて、ぼやりと外の景色をみやる。]
[皆が開いているのを確認し]
そういえば、誰に宛てたのだったかな。
[ぱさり。
開いた手紙には<<酒場の看板娘 ローズマリー>>の呼び名]
……え?
いや、それは、ねぇ。
お、覚えてるよ?覚えてるけど、口に出来ないだけ!
[笑顔が引き攣った。]
……どうしようね。これ。
制御ワード思い出さないとタイムマシン動かないんだっけ……?
>>70
ホント懐かしいぜ。
……これも価値なくなっちまったな。
もう俺は野球は出来ねぇ……。
[苦い表情でグレンが握るボールを見つめ。それでも思い浮かぶのはかつての部活風景か]
>ラッセル
お前こそ何書いたんだよ!
[手紙には、大人になっても仲良くしようね、的なメッセージ。
ありふれた高校時代の思い出と一緒に綴られている。]
>>76
いたー!
でもラッセルとクインジーもお互いに書いてたんでしょー!?
何かこう、秘密めいたものを感じるじゃん!
[頭を抑えつつ、ラッセルを振り返り]
お?メイ?何て書いたか全然覚えてねぇ…えっと…
[書かれていたのは、美術の授業で偶々ペア組んだ時のことで。リアルな人物画に対して、ありがとな、と。逆にこっちは下手で悪かったな、と。そんな感じの内容だった]
…タイムカプセルに入れる内容か此れは。
つまらねぇもんだけど、どーぞ。
[自分に突っ込みをいれつつも、取りあえずメイに手紙を手渡そうと]
[自分は、誰に手紙を書いたのだろう?
内容を全く思い出せない事を不思議に思いながら、人に見られないよう壁を背にして手紙を開く。
6年前の自分の字が簡潔に並んでる。読むのに5秒もかからない。
”<<新米記者 ソフィー>>へ
ありがとう。”]
[校庭を歩いていくハーヴェイとセシリアの背中をぼんやりと眺め、手紙を開く]
<<見習い看護婦 ニーナ>>は…。
[小さく口に出して、くすりと笑った]
うん、口に出来ないなら意味はねぇよな?
[非情にもきっぱり言い切った]
…ああ、動かない設計んなってたろ、確か。
いじくれば戻るかもしんねぇけど…
…先生に最後の望みをかけたい。
でもアーヴが覚えてる筈がないと思うのは俺だけ?
[手紙には「体育祭の時に失敬した弁当、美味かった」などと書かれている。
失敬したと言っても食べている横から少し頂戴した程度だったのだが]
そうだったな。
呼び名が変わったのもあの時だったか。
[懐かしげに目を細める。
ちなみにその前の呼び名は風紀少女だったらしい]
[一瞬で読み終わった自分の手紙を、小さく畳んでもう一度胸ポケットにしまった。]
ありがとう、ねぇ……。
[思わず窓の外、校庭を歩く金髪の少女に目をやる]
あー、思い出せない俺って……。
[確かに、クラスメイトとしてソフィーには世話になった。が、わざわざタイムカプセルに残すような何があったと言うのか。
思い出せない自分が我ながら情けない]
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