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[その時、再び右手首の端末が振動した。
ちらりと見遣った日記の告げる内容に目を見開く。]
”向こうから11thがやって来た”
[がさがさと鳴るビニール袋を手に、
視線を鋭くして辺りを見渡す。
見れば向こうからも、容易に姿は捉えられよう。
視界の端に、エレベーターが平和な客を乗せて動いていた。]
喜べないと。
ええ、なんとなくわかります。
この神の日記はどうやら、
ハズレくじかもしれませんね。
[声はどのようにカノウに伝わるのだろう。
いずれにしろ、それは単調に。]
ですが、
それもまた、なりゆき。
起きてしまったこと、振り返っても仕方ありません。
[勝負師の男は、そのとき、確かに笑んだけど、
きっと見えることはない。**]
[手帳に、手にいれた物を記入しようとしたらすでに記されていた。
ふと3rdの行動が増えている]
5階かあ。
[上を見上げた。
どうしようか悩みつつ、うろうろとして。
時折手帳を開いている]
そうか。
俺の日記には、あなたのメッセージが映されている。
話してくれれば通話出来るとは思うけど……。
[些か自信なげに端末を見て、緩く首を振る。]
ああ。そのようだ。
神の力を少し与える──…とか。
別に頼んでもいないのにな。
[再び右手首の日記が振動を伝えたけれど、
それへと視線を落とす余裕はなかった。
だから、3rdがエスカレーターから来たのに気づくのは少し遅れた。
フードコートの前に歩み出た。
明るい照明が廊下を綺麗に照らしている。
隠れるよりは、ひとまず動ける場所の方が良いとの判断だ。
11thが気付かなければ、そのままやり過ごせもするかも知れない。
手元のビニール袋から、美味しそうな匂いが漂っている。
それを左手首に引っ掛けたまま、
ポケットに突っ込んだ右手で錐を握った。]
悪くない。
できたらあんたの好きな世界の事も
もう少し聞いてみたいとこだ。
[こうして面と向かって協定を結ぶのは初めてで
差し出された右手へ視線を落とし、
その手を包むように両手で握り返す。
ルールは勝手に聞かされたから理解はしている。
故に、勝者が複数存在するなら結託するが利口。
それを理由を求めて行動する彼をやはり評価し、]
あんたが敵じゃなくて良かったよ、ゼンジ。
[右手を強く握った後、両手を離した。]
…前向きな人だな。
[文字であればメッセージとして映されるが、
声であれば音は耳朶へと直接響く。
どちらにせよ淡々として揺れぬ様子は、
その言葉選びからも伝わったが]
なりゆきか。
このゲーム自体成り行きみたいなものだしな。
ともあれ俺は、
死ぬのも自分の世界が壊されるのも遠慮したい。
…正面からで難しいなら、使えるものは使わせて貰うさ。
[これは戦い慣れていない自分へのハンデだろうか。
思考は殺人ゲームへと向けられて、
己の落とした言葉に、4thとは対照的に顔を顰めた。]
[ソラの紅い髪は良く目立つ。
更に長杖は肩のあたりに紅い石を湛えて
彼女の目立つ様を助長していた。
視線はキョロキョロと動かして辺りを見るが
その光は未だそれほど鋭くは、無い。]
で、あんたは何が得意なんだ?
服装からみて、弓道か合気道か。
[色合いが違うのが気になったけれど、
道着の一種だと思い込んでいる。]
…あぁ、それから
11thが包丁を手に入れた。
情報共有も協力のひとつだろ。
[視線を向け、そちらは、と*促した。*]
チャームの魔法だとすれば
必ず犯人がいる筈……ん?
[手にした書が、微かに震えた気がした。
拡げてページを捲ると、文字が増えていた]
11th ソラは 誰かを見つける。
11th ソラは 誰かに見つかる。
もうちょっと解りやすく書いてくれよ…!
[舌打ちひとつして、身を少し屈め。
壁際へと寄せて、辺りを注意深く見渡す]
[11thの良く目立つ紅い髪が揺れる。
手にしているのは彼女の武器かと当たりをつけた。
辺りを見回す様子は、さほど危険な風にも見えないが]
───おい、
[このまま逃げ去ることは考えた。
むしろ半ばそうしかけた。
しかし何にせよ、相手の情報が少なすぎる。
接触の機会は逃すべきではないだろう。
結局は、距離を保ったまま彼女へ声を掛けてみることにした。]
[声を掛けるより早く、日記によって気付かれたか。
彼女が何かを覗き込む仕草をチラと目にする。
それをしっかりと見ようとしたが、出来なかった。
警戒するように身を屈める様子に、
すぐに物陰に走りこめるよう足を緊張させる。]
―3階スポーツ用品売り場―
[目を開けても、まだ視界は暗かった。
ばさりと目の前の暗幕を開く――明るい]
……野営用具か。
[キャンプ用品売り場のテントの中から、もぞもぞと身を乗り出す。背後の人影にびくりとした]
なんだ、人形か。
随分呑気な顔をしてる……。
[4体並んでキャンプの風景だ、父母姉弟の家族連れのマネキンは腹立たしいほどの笑顔で、目蓋の裏に残る終焉の光景がちくりと目に沁みた]
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