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[またひとつ――白い墓碑のひとつへ触れようとした折、
ぱきり
乾いた音が空気を響かせるのが聴こえ…指先を止める。]
……、
[石畳へ片膝をついたまま振り返ると、先刻樹上へ見た姿。
Knockerは立ち上がる。膝へは塵ひとつついては来ない。]
おはようございます? …お怪我はありませんか
[丁寧な辞儀を向けて、彼女の足元を見遣りながら言う。]
なぁ、ルリルリ。
喰われた夢は、どうやったら帰ってくると思う?
帰って来ないのかな?
[隣に残る少女に声をかけるが、答えは期待していない。]
いいお天気ね!
ダーリンあなたもそう思わない?
[ぺたり ぺたり]
[適当な扉を開き、たどり着いたのは、白い石の群]
お墓かしら?
[顎に手を当てて辺りを見回す]
あら、眠り姫さんたち、グッモーニン。
[墓碑群に居る人を見つければ笑顔で声をかける]
……しかし、私は間違いなく大人だろうね?
やたら老け顔の少年だったりはしないだろうね。
しないかね。それはよかった。
[ふう、と息を吐き]
>>96
おけが?
[視線の先にある自分の足をふらふら振る]
だぁれ?
[Knockerに尋ね、そして聞こえてきた女性の声>>99に顔を向けた]
グッモーニン?
[天を覆う白いドームには、太陽を模した暖かな光源。
石畳は仄かに温かく…佇むなら冷え来るもあるか。
華やかな響きの声が、新たなひとりの訪れを告げる。
白壁の如き墓碑の向こうを振り返り…丁寧な一揖を]
おはようございます。
…あなたにもよき朝だとよいのですが。
[此方も眠り姫とやらに含めるらしき女の言>>99へは、
僅か困惑げな笑みで空気を震わせずそう答えた。]
[娘の白い素足>>101が揺れる。小枝のささくれなど
刺さらなかったかとすこし見遣るが…赤は見えず]
大丈夫だったようですね。
テンマと申します… 天満貴文。
私の名には、あまり意味はありませんけれど。
[そして、ルリへもそうしたようにまず己の名を告げ、
出会ったふたりへ、名と――もうひとつを*尋ねた*。]
それから――お2人のお部屋は、どの扉でしょうか?
あら。外れちゃった。
テンマさんとおっしゃるのね。よろしく。
あたくしはペケレよ。
部屋は……あっちの方ね。
[出てきた方角を告げる]
テンマ。
[男の質問>>103へは、しゃがみ込んで枝を手にして土の部分へ図解し始める]
プレーチェ!
[ペケレ>>104に抗議の声を上げ、自分を指差した]
[部屋のすぐ前に扉。開けばビオトープ。
のぼった樹。小道、この場所。
描いたのはそれだけ]
なぁに?
[はたと動きを止め顔を上げる。
枝を捨てて近寄ったのは墓碑の一つ]
[土に汚れた手で、墓碑に触れる]
やすらかにねむれ?
[カナメの言葉を復誦し、しゃがみ込んだ姿勢のまま後ろを見る。
瞳は、ペケレとテンマを順に*捉えた*]
[ブランケットを畳んでくれたライデンへ]
こういうときは、
ありがとう、
言うですか。カナメ?
[声へきいて礼を紡ぐ]
ありがとうです。
かたぐるまもありがとうでした。
高いは、こころぼそいですか。
ひとそれぞれですね。
ルリは、どう感じるでしょう。
[新たな目覚めびとが口にする名>>104が、全くの
あてずっぽうでもなかったらしき様子>>106に、
驚いた様子で暫し薄く唇を開いたが――ふと頷いて]
宜しくお願い致します、眠り姫のペケレさん。
…貴女のカナメさんにも宜しく。
[カナメという名を口にする瞬間だけ、笑みは消えた。]
[プレーチェが部屋の位置を地面へ描き示し出すと、
その傍らへ屈み――自らの記憶と照らし合わせる。]
…有難うございます、プレーチェさん。
不思議ですね、…これだけなのに解りやすい。
と、なると…ペケレさんのお部屋はこちら側――
ああ、用件があるとき以外の来訪は控えますので。
[描かれた図を共に覗き込むペケレへ、形式ばかり
慌てた様子を繕って片手を振って道化て見せ]
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