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それから4年して、みーちゃんもとても懐いて、彼も、みーちゃんに優しくて、それで、結婚を決めたのだっけ・・・
それから・・・
[不安はあった。血の繋がっていない親からの虐待は、現在も社会問題になっている。
彼も豹変してしまうのではないかと怖かったのだが、]
結婚してからも、ひろ君が生まれてからも、ずっと、彼はみーちゃんのことも愛してくれていて、それで、最近は・・・
「みーちゃんが最近なかなか家に帰ってこないのは、俺のせいか?」
[よく、とても不安そうに尋ねてきていた。だから、大丈夫。そう思う。]
[紫煙を燻らせ、ぼんやりと海を眺める。
昔よく、絵描きに来た場所。
ここで使い潰した色鉛筆の数は覚えていない。
特に、青と水色と白は、あっという間に使い潰していた]
……描いても描いても、ケチつけやがったよな、そーいや。
[ぽつり、呟く声は少しだけ不機嫌なもの]
/*
どこいこう。
海から離れるとなると関わりありそうなところって画廊?
あるのかな。10年前ってあるの かな…!
教えてオーナー…!
あとは実家とかとか。そっちは何も考えてない ぞ。
何忘れてるかも忘れてるんだから、しばらく話しなきゃなんねー気がする。
[10年前の自分が覚えていても、それは当たり前のことで。それがワスレモノであるなんてことは分からないはず。それを知るには記憶の照らし合わせが必要な気がして、そんな風に返していた]
ん。
……なんだよ、お前まで暗くなるなよ。
[途切れがちな声に僅かばかり苦笑する]
そう言うもんなんだ、って思えば気も楽になる。
そこまで落ち込んじゃいねぇよ。
―海―
しっかしコレ、何の曲だろ。
サビのメロディだけ聞き覚えあんだよなー……あ。
[ぼそりと呟いた。ところで目の前が開ける。
言われていた通り、見渡す限り人影は無い]
─ 風音荘 ─
…どうしよう。
誰かいるか確かめたい、けど。
[中に入って10年前の誰かと鉢合わせたりしても、上手くごまかせる自信はない。
玄関前で立ち往生している時点で既に不審者であるという自覚はなかった。]
あー……それもそうか。
[一発解決とはいかないか、と。
指摘されて、そう気がついた]
俺は別に、落ち込んでるわけじゃねーよ。
お前が沈むから、巻き込まれたんだろーが。
[苦笑の滲む気配に、わざと素っ気なく返した。
ここでしんみりするのは、色んな意味でガラじゃない]
違う。私自身の、ワスレモノ。
これは、「今」このとき忘れて来ていたもので、みーちゃんと彼は、関係ない・・・
[だとしたら、全く関係のないことか。
つぶやき、もう一度メモを見る。]
ワスレモノ………か。
[自分は何かを忘れていて、そのために10年前に飛ばされて。そうして目にした光景は、何か意味を持つはずなのに、それが分からない]
10年前、何があったっけな。
[縁側から外へと出ながら思い出そうとしてみる。大きな出来事だったかもしれないし、日常的なことだったかもしれない。どれがワスレモノに関わっているのだろうか]
あん時俺は16だから、高校入った辺りなわけで…。
[そんな風にぶつくさ言いながら、進路は駅前の方へと向かって行った]
―海―
……え?
[振り返る]
誰か、喋った?
[男か女かもよく分からない幼い声。寂しそうに言うのが確かに聴こえた。
けれど子供の姿なんて、どこにもない]
・・・あれ・・・?
これ、は・・・
[時系列に目を留める。
「15年前、夫死去」
「その後、この町に引っ越し」
「1ヶ月後、幼馴染が追いかけてくる」
「4年後、家に招き入れる」
つまり、]
彼を家にあげたの、ちょうど、このころじゃない・・・
[今の状況から考えて、これは偶然ではなさそうだ。]
[今の仕事は決して楽ではないけれど、自分の手からなにかを生み出すことは楽しくて。。
けれど、もともと裁縫が得意だったのは友人のほうで、彼女は不器用なアスカを笑いながらも根気強く付き合ってくれたものだった。
最初は半分意地になっていたようなもので、昔の自分がみたら目をまあるくするのかもしれない]
そうなのよ。
菊子ちゃんもうさぎさん、あった?
困ったことよね。
いつのまにか戻ってる、なんてのは期待できないみたいだし。
[先程の消えた女の子の話をしながら、ひらいた扉の先はガラン、としていた。]
……んでも。
[不機嫌に呟いてから、ふと、感じたのは疑問]
俺、なんであんなにムキになって描いてたんだっけ?
[10年前は、何枚も描いていた、絵。
それから2年後には、ほとんど描かなくなっていた。
その間にあったこと──あったこと?]
……そういや、10年前、って、ちょうど……。
行って来るトイイヨ。
想い出ガ、呼んでイルのカモしれないからネ。
[アスカと、ズイハラに、そう告げる。けれど職人は、公園から動こうとはしなかった]
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