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――…うん。
本当は、いるわけないよ。
[アイノの否定に、少しの沈黙を挟んでそう答える]
いちゃいけないね。日常には、いないはず、だよ。
[口に上らせる言葉は、彼女を安心させるように、少し柔らかくなるように。
視線は会わないけれど、その冷たい手をぎゅっと握って]
だから、一緒に、日常に戻ろう。
こんなの、いやだから。
きっと、これは、夢だよ。
……"人狼"を、いなくすれば、きっと目が覚めて、いつもに戻れる。
[昨日の様子と違う彼女に、そっと囁く。
嘘か真か、安心してほしい、というように]
ね、だから、一緒に、戻ろう。
[起き抜けに“人狼”という単語を耳にして(>>132)、再び身を硬くする]
……ッ。
[ぎゅう、と己の胸元を掴み、務めて平静を装う……が。心臓は意思に反して早鐘を打つばかり]
[ウルスラの言葉の意味が分からなかったのは
そうでないと知っているから。
無意識に、知る事の量のベースが
行動を抑制する]
…えっ?
[本人よりも早く、横からの否定に思わず声の主を見る>>132
低い声、その指の示すものを目にして息を呑んだ]
そんな。
それじゃ…一体誰なの。
[俯いて落とす声は、僅か涙声めいていて]
[>>126マティアスが暴れるのではないか、という危惧はニルス自身にもあった。
故に、包帯を施す傍から離れることはしない。
>>123 イェンニの問いは、ニルス自身も気になっていることだ。
ただ、>>124 マティアスが震え、口籠るのを見れば、イェンニに視線を向け、それ以上問うのを制するかのように緩く首を横に振った。]
……それは何とも言えない。
が、意識が目覚めるのであれ、身体が目覚めるのであれ、自覚が無いという可能性は低いだろう。
食うということは即ち「腹が減る」ということだ。単に殺すのとはわけが違う。
空腹を認知しない、というのは普段ならば、余り無いからね。
ただ……夢遊病のような状態、というのも有り得るだろうな。
つまり意識とは別に身体が動いている、という可能性だ。
……まあ、どれも推測だがね。
[資料がないことを遠回しに告げて、眉を寄せた。
やはり推測では記録に勝つことは出来ない。苦々しい表情で、息を吐く。]
それにして、も。
折角洗い流したのに…
血の匂いは、食欲を擽りますわ。
[マティウスの怪我。
まさか人狼ふたりに包帯を巻かれているとは
気づくまいが]
そう。
[俯いたまま、マティアスの声を聞いた>>136
ぎゅ。と、握った手がスカートを掴んでいる。
顔が、上げられなかった]
………ごめんなさい。
[震える声で、それだけを告げる]
[マティアスにも、ウルスラにも、いつものように手を伸ばし、笑みを向けたいのに、身体が思うように動かない]
………ッ。
[心臓が、痛い]
[だけど]
………。
[マティアスの言葉(>>141)を聞いて、彼に目を向ける。そして、身振り手振りで、伝えようとする]
[力なんて、そんなものがあろうとなかろうと、自分はマティアスが人間であると信じていると]
クレスト様、
大丈夫…ですか?
[そして留めた視線の先。
クレストが胸元抑える様子に声を向ける]
お苦しそう、ですわ…?
[>>131 クレストが目を覚ますのに気付かないまま、>>132ユノラフの言葉に、得心したように頷く。
>>136 マティアスの声にも頷きを一つ落としてから、>>137 眼鏡のブリッジを中指で押し上げる。]
もしマティアスが人狼だったとしても……特殊な能力でも無ければ、状況的にもドロテアを殺すのは不可能だろうね。
目が見えない状態で2階に上がるなんて危険だろうし、何より一度転びでもすれば、物音で誰かを起こしかねない。
そうなれば、皆まずはドロテアの身を案じるだろう?
[此処にドロテアが来ていた意味を知らない者はおるまい。ニルスは自らの推測を口にして、>>143 イェンニが視線を逸らすのを見た。]
ご、めん……。
[ウルスラの謝罪に、自らの謝罪を重ねた。自分が一番見た目からして怪しいのだ。
これが、負担になっていなければいいと――、きっと今も居間にいて、心を痛めているだろう友のことを想った]
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