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[指示されたように、衣装を着て送られた白羽の矢を手に…祭壇がある神殿へと向かう]
……。依り代とは一体何を行う者、存在なのだろうか。
何故俺がその候補になったのだろうか…。
まぁ、いい。何かの繋がり、意図、意思が働いているのだろう。
[ボソリと呟くと…神殿へと足を速める]
[神殿に入ると思い切り不機嫌になった。結局風呂には入らないで慣れない着物を着ている]
…なんだよ、私服の奴も居るじゃん。騙された…。
[が、文句を言える雰囲気ではなく、誰かの隣に座ると腕組みをして
依り代の方を見た]
[手招かれ、神殿の中に入る。ひやりとした空気に肩をすくめた]
さみぃぃ。
[思わず口にした言葉が、意外に響いたので慌てて口を噤んで、じっと、依り代の姿に視線を注ぐ]
[ジャンプした自分の足音が予想以上に響いて、慌てて神妙な顔で息を潜める。]
蜜柑になるのは嫌だ……。
[やがて、手招きされるとおとなしくそれに従った。]
[周囲にあわせるように腰を下ろし、正座する…そして目を閉じ、依り代の祝詞をただただ静かに聞いている]
………。
[何処からか、甘い匂いが鼻をくすぐる。何処かで儀式の為にお香を焚いているのか?と思いつつ…口を閉ざす]
[やがて、儀式が進むと一人一人呼ばれ、鏡の前に。
息を顰め、覗き込んだ鏡は月を写しクルミを写し、静かに輝いていた。
鏡に移る自分の顔が知らない顔のようで、思わず見入る。]
[促され、順に鏡を覗き込む。よく磨かれた鏡だ]
夜、鏡見ちゃいけませんって、ばあちゃんに言われたっけ。
[普段は気にもとめないようなそんな言葉が、何故か今、思い出された]
[依り代が鏡の前で静かに祓串の動きを止める]
(あ…終わったのか…?)
[その後の動きを目で追っていると、『前へ』と促された]
え…俺?
[緊張しながら手に矢を掲げ、おずおずと鏡の前へ進んでいく]
(…うわ…手が震えるな)
[御神体なのであろうか、歴史の教科書で見たような丸い鏡の前に座り鏡の中の自分向き合った]
[鏡にはいつもの自分の顔]
[おそるおそる鏡を覗くと、いつもと変らない自分の顔があったので]
…はぁー、良かった。
ただの鏡じゃねぇか…。
[妙にほっとしている]
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