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イマリちゃ〜ん。
[回覧板をハグした。
再会を喜んでいるようだ。]
お医者せんせーも。
今度、うちのラブちゃん診てくれますかー。
[首をかしげた。]
だよね……。
[似合わない、というのに、こくりと首を振った。イマリの後について歩き始め]
うん。
この時期は特に、体調が心配だからね。
真里君も、熱中症には気を付けるように。
[医師らしい言葉をかけ、祭りの事を聞かれると、少し神妙な顔をして]
飾りやら何やら、誰かに盗まれているらしいって。
鍵をかけてもやられてしまって、困っているようだよ。
[ニキの声が聞こえると、其方を見やり、にこりと笑って手を振った]
……誰だろう。見たことない顔だな。
[自分を真似るように手と口を濯ぐ少年に訝しげな視線を向けつつ、柄杓を置くとゆっくりとギンスイに近づいていく]
よう、HG。元気そうだな。そっちの人は知り合いか?
[ニヤニヤと意味ありげな笑いを浮かべつつ挨拶の言葉をかける。彼に抱かれた猫に向かって]
トートト、トトト……
[・・・はネコを目指して走ってくる少女にも。
冷ややかな元同級生の存在にもまだ気づいていなかった
突然聞こえた声に]
だれが HGやねん!!
[思わず突っ込んで]
・・・おわっ!
ヨシアキかぁ!!
[心底驚いたように振り返った]
[ヨシアキの後について猫に近寄る。
猫を抱えた青年や、一緒にいる人達にぺこりと会釈した後]
トト?
[それが猫の名前なのだろうかと首を傾げた]
[訝しまれても表情は変わらない。
けれど、彼が少女と同じく猫に興味を向けるのを見送ると、注視はそれきり逸れた。
ほとんど足音をさせずに本殿へと歩んでいき、くすんだパーカーのポケットを漁る。出てきたものは金属らしい硬さを持っていたが、普段使用される硬貨ではないようだった。
賽銭箱へと放ると、コン、カン、と鈍みを帯びた音が響く]
トーットトはそれ鳥やろ!
[突っ込みながら・・・]
相変わらずだな
[くすくすと笑いが漏れる]
おめぇ くだらねーとこ変わらねー
[次第に大声で笑い出し]
えっと この人? この人は
[そばにいるトレンチコートの女の方を困ったように振り返った]
お前。
[ギンスイの突っ込みの言葉に、笑って指差した]
変わんねえなあ。
んで、こんな所で何してんだ。ははーん。
[ザクロの爪先から頭の先まで視線を巡らせた]
……そんな趣味だったんか?
酷いわ少年。
さっき名乗ったのに忘れてしまうなんて。
双神よ。大学で民俗学を学んでいてこちらのフィールドワークに来たの。
よろしくね。
こちらで古くからの伝承や、由来のあるものについて知っている方ご存知ないか──
[くらりと立ちくらみを起こしたのか、その場にへたりこんでしまう]
おかしい……夏の日差し避けは万全のはず。
問題は、熱……か。
[*ぱたり*]
最近、首を出さないの。
ずーっと引っ込めたままなの。
怒っちゃったのかな?
[大好きなにんじんを隠したからか。]
カメって気難しいよね…。
[溜息をついてから。
隣村と聞けばまた溜息をついた。]
そんな趣味って?
[ヨシアキに首を傾げる]
っていうか・・・この子はお前の連れ?
みない顔だけど・・・。
高校の彼女?
[としては凄く幼いな・・・と手の中のネコと牽制しあっているプレーチェを指差した]
お前にくだらねーって言われるとは心外だな。鳥が来るなら猫も来るだろ。
[本殿から硬貨が木箱に当たって出す音に、一瞬振り返って眉を顰めた]
双神さんね。よろしく。伝承関連なら……
ネギのおっちゃんが詳しいかも。
[ちらりとプレーチェを見やった後、自己紹介をした人がへたり込むのを見て、慌てて駆け寄った]
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