情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
最初は、理不尽なオトナたちから逃げた子供が
集まる世界、それだけだった。
夜、オトナが寝静まってから、
こっそりベッドを抜け出して。
集まって遊んだ。
自由だった。
…その楽しい時間はさ、
いつしか夜から溢れ出しちゃって。
バレちゃったんだ。
だからオトナに怒られた。
だからオトナは壊そうとした。
子供の世界は、いらねーんだってさ。
コドモは、オトナの庇護と監視の下にいて、
従順に―――それだけでいい。
[けらっと笑う。
声は多分。…少し、震えた]
だから――…
子供たちは選んだんだ。
…オレ様は、選んだことがあるんだ。ずっと前に。
[すぅと深く息を吸い込む。
絵日記を、…その向こうの二人を、
見つめる苛烈な瞳は逸らさない]
子供たちの世界にオトナはいらない。
1人残らず、排除して。
子供の世界を完成させようと。
…世界を守るために、この手を血に染めると。
…だから今は子供たちだけだぜっ。
平和に。楽しく。
もう怖いことはなにもない。
[けらっと笑い声を響かせた。
もしかすると、
この笑みは、歪んでいるのかもしれない。
でも、そんなこと、知らない。
今更、知らない]
オトナから見たらさー、
へへっ。やべー世界じゃん?
平和な世界の人間から見てもそーかな?
だってみんなが、ヒトゴロシ、 の世界だもんなっ。
[ケラケラとカボチャまでが嗤う。
デンゴと一緒に、笑う。]
でもオレ様にとっては、大事な世界だ!
[声は強く、宣言するかのごとく。
刃が閃くような鋭さとともに。]
他の誰にも任せられねー。
オトナに任せると、
きっとまた何か変えられちまう。
こんな世界は間違いだよって、
我が物顔で言われちまう。
[それは例えるなら。
割れた硝子玉を拾って、宝物だと思って大事にする感情に似ているかもしれない。
ある人にとってはガラクタ。
ただのゴミ。
でもある人にとっては、二度と得られぬ宝物]
ゼンジのおっちゃんや、
ヨシアキだって…
この世界を肯定するとは、実はあんまり思ってねーや。
[また、けらっと笑う。
信じてないよを包んで嗤う]
……けど、
…、…けど。
[唇が少しだけ、震えた。
ああ、多分。 …やっぱり、怖いんだ]
もし、そんなのオレ様の勘違いで!
こんなの駄目だって言うなら!
[絵日記を掴む指に、ぎゅっと力が篭る]
[デンゴの告白を確かめたのは、
マシロやフユキと離れてから…。
そして、その内容に男は、微か眉を寄せた。
でも、その次には返信を。]
デンゴくん、
じゃ、今は……。
大人をどう思いますか?
私は貴方の世界を否定はしません。
でも、肯定もしません。
ただ、確かなことがあります。
[そのあとは、重い沈黙ののちに…。]
貴方の世界が、
大人との共存が、
もう、あってはならない、レベルなのであれば……。
デンゴくん、貴方は、ここで
一人で生き残る……ことが、
デンゴくんと、デンゴくんの世界が
そのまま持続する、
方法、なのかもと……。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了