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…、―――ゼンジのおっちゃんは、自分の世界が好き?
残すべきとか、そーじゃないとか。
そういうんじゃなくてさ。
純粋に。単純に。 ――…好き?
[子供なりに精いっぱいの、*質問を*]
[胸元を狙った短剣(包丁)が
肉に刺さる感触を手に伝える。
獣相手になら、慣れたそれ。
両の手に不詳を負わせれば、
二足の相手はしめたもので]
もらった、…ッ、!、
[瞬間、驕った。
足が来ると思わず、
彼女の蹴りがきれいに足を掬うのを、
スローに感じて]
ぎ、あぁあぁっ!!、
[次の瞬間、宙に浮いた身体が地面に倒れたと同時。
刺さったままの包丁が、体重で勢い良く、
その刃を全て自身の身体に埋め込まれたのを熱として感じ。
つるつるの床の上、痛みに身を逸らして悶えたのだった*]
[一度振るった錐は払われた。
再び振るい、同時に低く蹴りを放って5thを牽制する。
少し遠く、ソラの苦悶の悲鳴が響く。
同時に耳朶に、目前の未来を告げる日記が響いた。]
───クルミ!
[ネギヤの背後に一度だけ声を投げ、
彼を振り返ってポケットからスプレー缶を出す。
”敵”へかける予定だったそれを、スプレーすることはなく、
12thの柔らかそうな腹部目掛けて鋭く*突き出した*]
貴方が言っていた、グリタさんのことです。
もし、グリタさんがその命をかけても守りたい方がマシロさんならば、
グリタさんの世界に映すべきだった光は、
マシロさんの世界を照らすためのものだったかもしれないと…。
そう、感じたからです。
マシロさんを守ることがグリタさんの何よりの真実だとしたら。
それを、壊したくはない…。
[かけられた言葉にはもう聞き飽きたなと思いながら返事を返す。笑みを零す事も無く淡々と]
君だって今はここに来たばかりの見物人のようなもんだろ?
昨日見た感じだと…一緒に居た人達は君と仲良くしてたね。会話内容とかも手を組んでるようだった。
・・・羨ましいな。
[その言葉は小さく、彼に届くかどうかで。
その瞬間寄ろうとした人物達が行動を起こすと同時にネギヤがこちらに向けて叫ぶ。
まさかと彼を見れば手に錐があり、一歩身を後退させた。]
[直後彼の背が屈み、錐が自身の喉元へ突き出された瞬間、慌ててに背を反らせ何とか防ぎ。
次に振るわれる錐は防ぐ事は出来ず、左腕に突き刺さった。]
───…っぁああ!!
[瞬時に刺し込む激しい痛みが左腕を襲う。
痛みに震えながらも1stを睨み、後ずさりしながら鞄から即座に鑿を取り出す。少しの間お互い睨み合いになれば、直後に聞こえる女性の悲鳴。]
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