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…、大人は信じられない。
騙すやつばっかりだ。
優しい顔して。
傲慢を隠して。
自分が世界のすべてだって鷹揚に主張しながら、
のんきに権力を振りかざすんだっ。
[ぎゅっと一度唇を強く噤む]
オレ様の世界は、オトナを拒絶した世界なんだ。
子供たちだけの安全な世界。
…でも、
この状況で、ひとりじゃ無理だってことくらい、
オレ様にだって分かる。
生き残るっ。
[其の声は、確かに、強く]
そのために手を組むなら…
なんにも知らない奴より、アンタたちの方がいい。
“鬼”という利害の一致もあるけどさっ。
あ。0thは…――
さっき4Fで見たぜっ。
なんか、12thから逃げてたっぽかったけど…。
下に降りてったけど、どこまで行ったかはわかんねーや。
[さくさく他と手を組んでいる二人に、
すげー…、と内心感心しながら。
自分が知り得る限りのささやかな情報を、伝えた]
[2人が追ってこない事を確認してから、
ひとつ大きな欠伸をした後、歩き出す。
各種スポーツの売り場を見ていい武器がないか探しつつ、目当てのアウトドア、キャンプ用品が売っている場所を探す。]
家族ってのは、やっぱ
どこの世界でも絵になるね。
[何も言わないマネキンにそんな事を言いつつ
シュラフを一個勝手に拝借してからテントに潜り込む。]
[テントの中で、鞄からタブレットを取り出す。
自分の日記はこの大きさが不利な点だと思いつつ、
増えまくっていたスケジュールを確認していく。
すると、翌日の朝の日付で
「**時 店員に起こされる」という未来を見れば
シュラフを布団がわりに掛けて横になった。
それから、何かスケジュールに変化があれば
音が鳴るように設定した後、タブレットをしまった。**]
[コハルたちの会話を聞きながら、
動かないオトナがひっとり〜、ふったり〜。
などと、外れた調子で数えている]
でも、腹減るだろーし!
ずっと動かないままって訳にもいかないんじゃねーの?
――とか噂をしてれば動いたりして。
[という迷信が、デンゴの世界には、あったのだ]
― 5F フードコート ―
[腹ごしらえが済んだなら、タブレットを流し読む。
0th の行動が記されているが、マシロにそれを読んで聞かせることはせず]
待ち伏せにいくんだな。――屋上に
…なるべくみんなで、か。
[顎へと手を上げて、少し、唸る。
暫くそのまま 静寂を聞いていたが
不意に顔を上げて、クルミを見た]
そろそろ時間だろ。
戻りながら…
俺も、少し、…まだゴチャゴチャだが
考えてる事、話しておきたい。
[カノも居た方が良いんだがな、とは足す]
[ヨシアキに倣うように
コハルも自己紹介を始める]
私は岸小春。
シックz
[言いにくいナンバリングを甘噛みして]
……6番目ってことで。
だけど呼ばれるなら名前の方がいいかな。
分かりやすいし言いやすいから。
― 屋上 カフェテラス前 ―
[野外のベンチで毛布に包まる0th を、寒さで身を震わせながら、カフェテラスの影からその様子伺っていた**]
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