情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] 絞り込み / 発言欄へ
まるで土地に縛られた幽霊だな。
[迷路の入り口にある石に腰掛けて、苦笑する]
…また夏、か。
[ゆらりゆらり、陽炎は揺れる]
[夏の、夕闇が迫る。
祭囃子に誘われるようにやってきた、鳥居にもたれる様に体を預ける]
[明確に形を成さない影の中、蝶がひらりと飛んでゆく。
その青だけが鮮やか]
[祭り囃子の音、雑多なひとの声。
触れることはかなわず、自分の声さえ遠く聞こえるよう。
来たばかりの頃は叫んだような気もするけれど。
ひらり舞う蝶は女の前にも軌跡を描く**]
[ここに来てからどれだけの時間がたっただろうか。
目の前には一面のひまわり。
ただし、ひまわりと気づいたのはずいぶん経ってからだった。
夏の暑さに輝くような眩しさは感じなかったからだ。]
きれい。
[その場に立ち尽くしていた。]
[『かみかくしはこどもの悪戯』
そんな問いかけも思えば、一つ巡る年の前となろうか。]
かみさまがもしこどもなら――
かみかくしはこども騙しとなるのかしら?
[毎年呆れるようにきっちりと手元に届いていた手紙。
かみさまに近い者達は、手招きするかのように
誰かを誘う]
それも今となっては過ぎたことね。
[場所も、時間すらおぼろげな場所で、
苦笑交じりに呟く。]
次はそのひとを連れて行くの?
[かみさまの許に引き寄せられても尚
聞こえる柔く低い声に、うっすらと目を細め]
あたしが止めたひと?
ふふっ、それはひみつ。
でも、ひまわりのように眩しくてきらきらしてたの。
[憧れのような熱を帯びた言葉で紡ぐ]
きれい、でしょ?
だって夏の花ですもの。
[どことなく聞こえてきた独り言に(>>(+3)
どこか誇らしげに頷く。]
かみさまが気に入った、夏の花。
[金色の花粉はさらさらと風に流れて。
もし、かみさまが全てに満足をしたのならば。
この"かみかくし"も終わりを告げるのだろうかと、
うすらぼんやりと思いを馳せる。]
きっとまたいずれ――
ううん、きっと未来には昔話として
語られるだけかしら?
[藍色の衣擦れから零れ落ちるもまた、
金色のかすかな花粉*]
[腕を掴んでしまってから、
次の動作に移れぬまま、
相手に解かれるまで離さない]
…すみません。
その。
貴方は?
[発した言葉は途方もなく間が抜けていて*]
[1] 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了