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─前日/通り→宿─
[宿へ、と促す言葉。
このままここにいても事態は変わらない、という思いもあり、頷いてそちらへ足を向けた。
手品師の少年の言葉に、幾度か視線をそちらへ向けるものの、気が立っているのだろう、とその場では取り合わず。
宿について、彼が部屋に戻る時も、どうせ聞くまい、と放って置いた]
……このまま、なーんにもなく、夜が明ければいいんだけどねぇ。
[ふと呟いた言葉。
それが叶わぬと知るのは、それから幾分か時が流れてからのこと]
[交差する、二人の主張。
押し止めるために手を出そうにも、どちらもとまりそうになく。
……閃いた銀刃が捕えたのは、自らの持ち主]
……何だって、こんな事になっちまうかね、もう……。
[物言わぬ姿となったラウリと、息を切らすベルンハードと。
差し込み始めた朝日の照らす生と死を見比べつつ、女はひとつ、息を吐いた]
って言っても、アタシが起きた時には、もうもみ合いになってたからね。
[ラウリが何を意図して、ナイフを手にしていたのか。
それを確かめる術は既にない。
女に告げられるのは、少年が一人場を離れ、夜中に戻ってきたこと。
そして、ベルンハードと争いになっていたこと。
文字通りの、見たままの出来事だけ]
……で、昨夜は他になんか騒動あったのかい?
こっちは、この騒動以外は、何も起きてやしないけど……。
[問いに返されたのは、今の所は何も起きた様子はない、という返事。
ただ、これから確かめるのだ、とも付け加えられたが]
[ともあれ、少年の亡骸は戸板に乗せられ、白布を掛けられて運び出されていく。
残るのは、色を黒へと違えた床の染み。
人が死んだ、という、あと]
……掃除くらいは、するか。
[小さな声で呟くと、戻ってきていた宿の主人に掃除用具の場所を問い。
水を張った桶とモップを用意して、緩慢な動きで床の染みを落とし始めた]
[ぱしゃり。
音を立てて、モップの先を水に漬け。
声をかけてきたアイノの方をゆっくりと振り返る]
んー……占い?
半々、かしらねぇ……運命とか、そういうのって、あんまり信じるガラじゃないし。
それが、どうかした?
[逆に問いを返しつつ。
遠くを見るような様子と、紡がれた名に、ひとつ、ふたつと瞬いた]
……ペッカ?
ああ……そういや、昨日、なんか言ってたっけね。
/*
おっと、こう来るか。
んん……どうしようかねぇ。
どう流れても、面白いんだけど、この展開って。
このシチュだと、狼勝ちも面白そうではあるし。
ま、アレよ。
アタシは、自分に都合のいい占いは信じる方だから。
[軽口のようにさらりと言って。
焦点のあった目を見返しつつ、ゆるく首を傾ぐ]
……あの手品師さんは、人狼じゃない……?
[告げられた言葉。眉が寄せられる]
なんで、アンタがそんなことを……それに、知ってたんなら、どうして言わなかったのさ?
[人と知った上で、止めなかったのはなぜか。
問いかける口調は、それを咎めるというよりは、純粋な疑問を帯びたもの]
[瓶の割れる音は、がらんとした宿の一階に、やけに大きく響く気がした]
……そりゃあ、確かに、ねぇ……。
昨日は、話して聞いてもらえるような状態じゃなかったし。
言ったら言ったで、今度はアンタに矛先向いたかも知れないしね。
[ガラスの破片が散らばる音を聞きながら、ひとつ、息を吐いて]
……で、今んなってそれを話したのは、どういう心境で、なんだい?
……納得できるか、って言われると微妙だね、確かに。
[小首を傾げる仕種。
鏡写しのように、自身も首を傾げて]
……ってもさ、アイノ。
あの手品師さんが違うってわかってた、っていったけど。
……それって、他のひともどうだかわかってる……って事、なのかい?
[視線を逸らし、二階へと向かう背へ。
向けるのは、問いかけ]
/*
動じない姐御で、ごめんよ!
カッコつけすぎてやしませんかね、姐さん。
……ダメだ、このタイプは村内に拠り所がないと、折れられないらしい。
……消去法、か。
[ひとり、残された女は小さく言葉を繰り返す]
この中に一人……。
少なくとも、今んところアタシは違う、と思ってるってことかね。
[ぱしゃり。
軽く手を動かすと、鈍い色に染まった水がゆれて音を立てる。
砕いた瓶の残りをこちらに向けなかった、という事は、そういう判断なのだろう]
いるとしたら、あの子らの中の、誰か。
……ちぃ、そろいもそろって、やり難いったらないね。
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