情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
そうみたいです。
…………
[トナカイの喉が鳴るのにちらと視線を向けるも、荷を気にかけるらしきアルマウェルに向き直る。暫く彼を見ているも唆したところで荷をあらためはしないだろうと判断した様子で、悪びれもせずトナカイの荷に手を伸ばし、彼が止めるより早く中を見て差し出した]
………何か書いてあるみたいですね。
僕には読めませんけど。
[自らが文盲なのを添えるも、書かれた内容は問わない。彼が書かれたものを確認したであろう間を置いてから、荷をトナカイへ返した]
[レイヨが荷を確かめるのを見ると、僅かに眉を下げたが、差し出されれば、その中身を確認し――
珍しくも、驚いたように薄く目を見開いて、瞬いた。荷がトナカイへと戻されるのを見てから]
……送り主が誰かは、書いていない。
ただ、……
……私が無実だろうと、書いてあった。
[ぽつりと、記されていた内容を告げた]
………そうですか…
[こんな折に運ばれる荷に薄らと感じるものはあれど、アルマウェルが内容を口にするとは思っていなかった上に、語られた内容もあり反応は少し遅れたか。彼がこの状況で冗談を言っているようにも見えずに、荷を持つトナカイを再び見る]
まじないの結果も貴方の話も嘘かも知れないけど。
…伏せておいた方が良と思います。
貴方の身が危険に晒されるかも知れない。
[疑念より可能性を口にしただけなのは、続けた言葉からもアルマウェルにも伝わるか。送り主の表記がないと聴けど嗅いだ香に関しては触れずに、いつもの癖で眼鏡をはずしつるに歯を立てる]
嗚呼。そうだな。今言った事が嘘で……
私が狼遣いというわけでも、ないのならば。
あるいは、狼遣いが記したのでもなければ。
[己がドロテアと同じ運命を辿る可能性は高いだろう、と――はっきりとしたところは口にせず]
……まじないに関わる知らせだ。
故に、教えた。
[前にした約束をなぞる言葉は、生真面目なようでもあり。ただ、こうして告げるのも、そもそも約束をしたのも、レイヨをある程度信じているからだったかも知れず]
……これは、長老の下に向かうのだろう。
私も、行って来よう。
[そう言って、トナカイが歩き出せば、男も共に歩いていっただろう。長老がいるだろうテントに向けて。
長老が荷の報せを知ったとして、どう扱うかは判らず――伏せるよりは、むしろ広める可能性が高いだろうかと。考えられたとしても、揺らぐような歩みは、その上で、普段と*変わらないように*]
………報せに走られるなら…
まじないのあった事と潔白の者の存在でしょうか。
[アルマウェルの言葉を受け、語尾を上げずに訥々と零す。語られた内容には礼を籠めて頷き、また思索に沈むらしき沈黙を挟んだ]
…………見つかった時かと思ってました。
なので今は貴方の胸に留めて下さい。
[見つかるのが何とは言及せずも、狼を煽動する者とは知れよう。滲む視界に紅いアルマウェルを捉えて、視線をそらすことなく眼鏡をかけ直す―――輪郭の鮮明になる姿]
…………、…―――僕も呪いが出来ます。
死者の事が少しだけわかります。
もし僕に何かあった折に他の者が名乗ったら…
そう証言して下さると助かります。
[約束を守ってくれたアルマウェルだからこそ、向けるひとつの頼み。彼を信じるとも信じぬとも言わず、去るならば目礼を置き共には動かず、トナカイと揺らぐような紅い後姿を見送った]
………ヘイノ。
[さして個人的に話してはいない者の名を口の中に呟き、また彼の家の方を見る。キィ…―――車椅子は向かう先を変更して、テントへは*向かわず*]
[自身の小屋を出、暫く杖と足の変わった形の痕を、雪の上に残すのはうろうろとしたが為。
男は村の入り口近くに立っていた。
雪煙の向こう、低い位置に山の黒影のように見える蠢きは狼達。
男は視界無きが故、視認出来る人間より更に距離を取る]
…――おおかみ…――つかい……
[凍えた空気の中、ピンと張った弦を弾いたように
男に低い声が発せられた]
…――俺は…
――あんたらに害成す、ぞ…――
[狼の群れは、未だ遠く。
だが走り寄られれば視界無き男が逃げ切れる距離でも無く。
村の入り口にある柵も、どれくらい機能するか判らない。
男の声は低く、呟くような音色で
果たして狼の元まで届くか判らず。
だが、男は視界閉ざした侭、遠く狼達を睨むかのように
立ち尽くして――いる]
が、それも嘘かもしれんし本当の処は不明だ。
書いたヤツがわからん以上は判断も、な。
[記載されていたのはアルマウェルの潔白。
自分の約束はマティアスに渡した――中身を告げるかの迷いはおそらくストレートに顔には出ているだろう。
迷いはそのまま――マティアスに話が及べば口元に手を当て]
マティアスは"大丈夫"だ。
……あいつが狼と何か語らうなら、"手伝う"から。
あいつが"そう"ならそもそも手伝いもいらんし、な。
[視線が追うは誇りの被った鏡。それもすぐ戻し。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了