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………え。
[齎されたニュースには眉が下がった。
囚われびとが複数と知ればより表情は曇る。]
チカ……。
チカ、ではないけれど、チカノちゃんなら知ってます。
[省吾が挙げた名は友人の名に近い。
もし別人であっても狭間の住人が増えたことには変わりがないのだが、それでも、幼馴染が消えただなどと思いたくはなかった。]
友達、なの。一緒にこっちに連れて来られて、それから道で別れて。
…一度合流しようねって、待ち合わせしてる子、なんだけど…
[時計を戻せば大丈夫だと、そう聞いてはいても。
へた、と地に座り込みかけて]
…済みません、省吾さん。
ちょっと先に公園に向かいます。
確かめてくる。
チカノちゃんは大丈夫、って。
[膝を付きはしなかった。
ぺこ、と頭を一つ下げて、公園の方向に駆け出す。
走るのは得意ではないから、省吾もまた同じ方向に向かうのであれば、余り大きく距離は開かないかも知れないけれど。]
― →駅前公園 ―
― 駅前公園 ―
菊子ちゃん、和真くん!!
[息せき切って駆け込んだ公園には、幾つかの人影。少年少女の姿が見えるや否や、二人に大きく手を振って近付いた。]
待たせたかな。ごめん、 ね。
ね、チカノちゃんは。チカノちゃんは、もう、来た―――?
[見回して、約束の四人のうち祐樹の姿も見当たらないことに気付いたが。問えば、一人この場を離れたことは聞けただろうか。
問いののち、その場にヂグや日向子の姿があることに気付いて慌てて会釈をする。]
日向子さん……。
ええ、本当に。
[ウサギの仕業であることはもう明らかだから、頷くに留めた。確か日向子には小さいお子さんが居た筈だ。さぞ心配なことだろうと眉下げて。]
ワスレモノを探しているところだったんです けど…
チカノちゃん……友達が、その、狭間に落ちてしまったかも知れないって聞いたものだから、つい走って来てしまって。
[風でやや乱れた髪に無意識に触れた。
彼女の手にかかるとどれだけ言う事を聞かなくなった髪の毛も大人しくなるので、社会人になってからは時折通っているのだが、今の自分の状態は少し、何と言うかその、だ。]
うん………。
チカノちゃんとは、ほら、菊子ちゃん達と同じくらいに別れて。ワスレモノを探しに行ってからは、会ってないの。
こっちに居るかなって思ってたんだけど、
まだ、来てない の…?
[一緒では無かったのだと首を振る。
菊子たちが無事だったのには安堵が胸に降りるけれど、それは不安を埋めるには少々心許無いか。]
あ…
[日向子に制され口を噤んで居た頃に、省吾が追いついてきたのが見えた。
持ち上げられなかったから引っ張ってはみたから、声を発さぬままで手渡そうとする仕草。]
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