何鍋にしようかしらね。
[紙袋から、お豆腐と長ネギと大根と平茸と[バナナ]を取り出す。
背の高い冷蔵庫にしまうものはギンスイにお願いする。
入り口の方から末っ子の声がすれば、手を止めて、振り返る]
きくちゃんおかえり。
ホットケーキもいいけど、あまりおやつ食べすぎると、ネギちゃんみたいになるわ。
ああ、手もちゃんと洗うのよ。
おお、マイスイートマミィ!
アーンド、子供達よ!
[というのをどこぞの国の言葉で叫びながら、スキップして台所にやって来た*]
冬はお鍋。ネギさんも言っていましたです。
ダディ ピエトロは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
あらダーリン。今日も素敵なおひげね。
ちょうどいいわ、前に頂いた、ものすごぉぉぉぉっく大きなお鍋どこにしまったか覚えてる?
今日のお鍋は、みんながおかわりしてもいいくらい作ったほうがいいと思うの。
ほら、育ち盛りばかりでしょう?
[背伸びしてまな板を置くと、とんとんと野菜を刻み、鍋の準備を始める]
食べたいお鍋ある?
八百屋さんにインク瓶とバナナ頂いたから、常夏ブルーハワイ鍋なんかいいと思うんだけど。**
お。ホットケーキ?
もらうー。
[薄ぼんやりした表情で、ギンスイに抱きつく。
お礼のつもりらしい。
手…? あ、うん、食べたら洗う。
[ホットケーキのラップをぺろりと剥がしつつ、
淡々とマミィへ返し]
いただきまーす。
[狐色の上にメープルシロップをたっぷり垂らし。
フォークとナイフの準備を整え、半月を頬張る]
……おいひい。
[ホットケーキを咀嚼。後、]
おとうさん、ただいま。
あたしだってスうぃートなのに。
……お鍋?
[歩み寄ってダディにもハグ。
くるり、身を反転させ、マミィを見ると、]
うん。うん。
常夏ブルーハワイ鍋、食べたい。
あと、苺鍋。あと、[ぬいぐるみ]鍋。
[ここまで全て、薄ぼんやりした表情にて]
おお、マイスイートキクコ!
[ハグ返し]
ブルーハワイ鍋グッドです。
大きなお鍋は、きっと[屋根の上]の所にあったと思いますです。
家族皆で丸くなれるお鍋ですね。
[髭をぴんと摘まみながら、記憶を手繰り]
じゃあ常夏ブルーハワイ鍋作っちゃおうかな。
苺とぬいぐるみは、ブルーハワイが終わってからね。
[くすくすと笑いながら鍋の準備を進める]
パラボラアンテナ?
じゃあ普通のお鍋でいきましょうか。