情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
[講堂裏の金網は、破れて穴が空いている。
そこから校内へ潜り込んだらしき犬の傍に
腰を下ろしている生徒…三年のゴロウマル。
夏には伸びすぎた毛並みを撫でるでもなく、
犬に通じない人間の言葉をかけるでもなく、
咀嚼の頃合をみて千切ったパンを差し出す。]
[ふさり]
[ふさり]
[ときおり、太い尾でゆるゆると地を払う雑種犬は、
犬にはやや食べ難いはずのふかふかの菓子パンが、
軽く押しつぶしてから差し出されるのを知っている。]
そ、そうですね・・・そもそも肝試しか?って話になりそうですけど・・・
[目を合わせずに相槌を打つ。肩を叩かれて少し身を固くしつつ]
あ、えっと・・じゃ・・・お世話になります・・・?
[なにか違う気がした。]
[先からのタカハルの気後れしている様子には、気付かずか、気付けど楽観と強気で押し切ってか、ともあれ控えめになったりする事はないままに]
なーん、私も今来たとこやよ。
謝るなら先輩の方にしときまっし。
お疲れー、来とってくれてあんやとなー?
[新たな姿――同じクラスの友人であるナオには、気安げな――少女の場合、多くの者に対してそうだが――調子で言葉を返し]
あ、ほうや。来る時、兄貴に会わんかったが?
ほら、忘れ物取ってから来るって言っとったやろ。
働いとったナオより遅いなんて、だらなあ。
見つからんのか、迷っとるのか……
兄貴、いっつもぽやっとしとるさけなあ。
いかな事かて、間に合わん事はないやろうけど。
わりぃ!
遅くなって ごめーん ごめん
この間ナンパしたカノジョが
なかなか離してくれなくってさぁ
友だちと約束してるからっていってんのに…そういう娘ってちょーと引くよねぇ
[頭を掻きながら軽い調子で校門へ走ってきた]
[そう思い出したように訊ね、零す。兄貴とは、ナオを誘った際に、ナオの他に誘っていた相手の一人だった。兄貴とはいっても同じクラスの者であり、少女や誰かの兄というわけではなく――男ですらなかった。
兄貴と呼ばれているのは、アンという少女だった。さんやちゃんを付けて呼ぶとある種の呼称になってしまうという点から、そのあだ名が付けられたのだった。
付けたのは、中学生の時の本人だという話だった]
なーんやマシロもいまきた所?
それならこんなに頑張って走るんじゃなかった―!!!
[ゼイゼイと膝に手を当て息を整えながら悲鳴をあげた]
・・・
[人が集まってきたな。やっぱり知らない人と一緒にいるのは緊張する。怖い。
それでもよろしく。と言ってしまった手前もう引き返せない。約束を破る度胸なんてあるはずもなく、ただ目立たない位置で懐中電灯をいじっていた]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了