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と。ケンも来たか。
相変わらずせわしないヒトや。
まーた悪さしとったんけ?
[じー、と冷たい視線を作り向けてみせる。先輩ながら砕けた調子で話すのは、相手の性質故だったか]
そんなに急いでくれたなんて、きのどくなあー。
[わざとらしい棒読みで言い]
こうして可愛い女の子やら後輩やらが待っとったんやから、はよ来て良かったと思っとかんけ。
まあ、来てくれてあんやとな。
[タカハルに訊ねられると、其方を見て]
ん? おいね、三年で、弓削健一って言うんよ。
あいそらしいけど、せわしなくて、あだけてて……
ああ、あだけるってのは、ふざけるって意味ねんけど。
ナンパなんと逃げ足が速いので有名なヒトや。
くれぐれも見習わんようにな。
[本人がいるのにも構わず、そんな風にケンを紹介し]
まあ、悪いヒトでは……
た ぶ ん 、 ないさかい。
その辺は安心しときまっし。
[冗談らしく続けては笑い]
弓削先輩ですね。ナンパ・・・めがねなのに・・・ですか・・・
[真顔でつぶやいた]
だ、大丈夫です・・・見習えません・・・
[これまた真顔である]
多分・・・いえ、なんでもないです・・・
[笑いながら言うマシロを見て少し安心したのか]
えっと・・・一年の結城といいます。よろしくお願いします・・・
[ケンイチに向かって頭を下げた]
硬い挨拶は抜きにしょうぜ
[頭を下げるタカハルの肩をパンッと叩いて]
それより今日の肝試し
メンバーはこれだけ?
女子はもっと来ないの?
女子の悲鳴があっての肝試しじゃん
ねー
[タカハルに無理やり同意を求めるように笑いかけた**]
[覗き込まれて反射的にたじろぐ]
あ、えっと・・・おにいちゃん・・・ですか?
[人の良さそうな笑顔を向けられて、慌てたらしい]
えっと・・・よろしくおねがいします・・・おにいちゃん?
[まっすぐに受け止めすぎた]
[これだけ。そういえば他にもメンバーがいるのだろうか?どんな人だろう]
女性の悲鳴・・・ですか?
[マシロをチラッと見る]
悲鳴・・・?
[イメージがわかず曖昧に頷き返す事しか出来なかった]
そうながやって!
眼鏡って言ったら優等生なイメージがあるんに。
だらでも頭が良う見えるようなアイテムなんに。
これやもんなあ……
[タカハルにうんうんと頷き、ケンをじいっと見て]
ま、君ならじゃまないやろうな。
ケンとは対極に位置してそうや。
これ・・・
[容赦の無いマシロに否定でも肯定でもない曖昧な笑みを浮かべる]
・・・?
[その後の言葉の意味は分からなかったらしく首をかしげた]
本当の事やろいね。
言い様なあ……
愛多き男、とでも言っとけば満足け?
文学やらの世界では、愛多き男の末路は悲惨、と相場が決まってんけど。
[ケンの文句を聞けば、首を傾げつつ]
……たっだ素直な子やがいねえ。
[彼に応じるタカハルの様子を見ると、感心半分笑い半分といった態で、ぽつりと呟いた]
ん、じゃまないがや?
じゃまないっていうのは、大丈夫って意味ながやよ。
[タカハルの浮かべる疑問に気付けばそう言い]
呼びかけは他にもリウ先輩が、と、私もちょっこしやってきてんけど……
実際どれくらい増えるかはわからんね。
とりあえず、兄貴はそのうち来る筈やよ。
[ケンの問い掛けに答える。女子と聞きながら兄貴と口にする様は、アンとそのあだ名について知らない者には、奇妙極まりなかっただろうが]
悲鳴求ムなんて、悪趣味やじー?
[ケンに茶化すように言ってから]
なんでこっち見て言うが。
[タカハルの視線に気が付けば、ぺし、と軽く頭をはたいてツッコミを*入れた*]
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