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相合傘の二人、別れてたら気まずいだろうな。
[箸を持った手で口元を多い、くつくつ笑う。
ツチノコと言われると、ああと呟きはしたが首肯はせずに]
それは紙の人形を燃やしたときに願掛けしました。
戻らんよ。多分な。
[言い淀み、鈴木から気まずげに視線を外す]
狼煙でも上げてみるかね。
[テーブルの隅に置き去りにされている広報誌を見やる。
お悔やみ面。
閉じるか迷ったがそのままにしておくことにした]
ときどき見えるよ。
[ホズミの問いが自分へのものかはわからず、小さく言った]
ライデン君おかえり。
[少年がライデンの名を強く呼ぶ様子にやや目を丸くした]
/*
ライデンとセイジが絆なんでしょうか。
(何でもかんでも役職RPに見ようとする男)
5d突入が望まれているのか否かが読めないからどうしたもんだろう。
なるようになれ、でいいのかな。
[胃の辺りを押さえる]
糖衣がなけりゃオブラートに包め。
[軽口になり切っていない調子で言う。
ホズミに対しては]
見えないのが通常だな。
[じわり、頭の中が熱を帯びるような感覚に首を小さく振る]
何が見えたか?
[改めて訊かれると、すぐには答えることが出来ずに、言葉を選んで言う]
恐らくは、死者。
[俯き加減に立ち上がり、食器を流しに運ぶ。
残っていた林檎飴を見つけると、手に取ってくるりと回した]
甘いのは苦手だ。
[苦笑し、皿に戻した]
/*
みんな意味ありげでわかんねえや。
ランダ神に訊いてみよう。
鏡よ鏡よ鏡さん。
この世で一番美味しいのはだぁれ?
『それは<<学生 セイジ>>だよ。いっひっひっひ』
それならば何故君は――。
[炊事場の小さな窓の向こう、雲が増えてきた空を見上げた。
コップをいくつかとお茶の入ったヤカンを手に席に戻り、適当に注ぐ]
ホズミ君は見ていなかったのか?
[広報誌のお悔やみ欄と、数枚の死亡届や診断書を指差した]
単なる嫌な悪戯かもしれないがね。
それならば何故君の姿は見えないのか。
[脳裏に浮かぶ女の顔は、この村で会った誰のものでもない]
何……?
[混乱する思考は、落ち着こうとすればするほどに混線していく]
意味などあるなら教えて貰いたいもんです。
ご先祖様の霊が宿る壷ですとでも言う商売でも始めるかな。
[無意識に胸ポケットを探っている手に気付いた。
もうそこは空っぽだ]
天罰かもしれないな。
大切にしようと思っていたはずの人ひとりの命すら救えなかった男ですよ。
導くなんてとんでもない。
[手のひらをみやる。
フナムシが手中に見えた]
そうだな、勝手に死人扱いをしているだけなのかもしれない。
打ち上げ花火、上から見るか下から見るか?
[猫の行方を目で追う]
問えば、『横から見たい』というような人だった。
[視線は彼の人を探すけれど、一向に見つけることが出来ない]
願えば還ってくるのなら、とうに彼女は戻ってきているはずです。
届かぬ可能性の高さを知りながら、人は祈るんですよ。
いただくよ。
[ライデンの差し出した煙草を*受け取った*]
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