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[ぽんぽんぽーんと軽やかに、しかも5mの高さまで跳ばれてしまっては追いかけようもない。
多分最初っからこっちに応対する気なかったんだろうその行動に、残された少女は唖然と憤然ごちゃまぜな感情で兎の消えていった方角を見つめ]
………手を貸してって言ったって、帰れないかもとか言われたらヤダって言える訳ないし、
でもカタチわかんないのにどうやって探せっていうか、そもそもあんたがよくわかんないっていうかもう、もう…
なんなのよあのウサギーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
[憤りやら不安やら困惑やら、この短時間で身の内に溜まったいろんなものを声に込めて吐き出した後]
………てゆーか、ここ、どこ。
[ようやく周囲に意識を向ければ、見覚えの無い街並みに大輪の朝顔が目に留まった**]
[やけに朝顔が目を引くなぁ、なんて思いながら見慣れぬ街並みを見回したが人影は見当たらず。
誰もいないのかと思った最中に聞こえた声は、少女の混乱の波を引き戻すには充分だった]
───〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?
だ、だ、誰!?
さっきのウサギの仲間!?
[平静であれば、青年くらいの男の人の声だと解っただろうけれど。
色々起きたばかりの混乱状態では気づけぬまま、半泣きになりながら質問を投げた。
己の声もまた、相手と同じようなものに変化していることにもまだ気づくことは無く**]
朝顔きれー…って、そんな場合じゃないしっ
てかアタシ、鞄…あった、良かったぁ…
[大輪の朝顔に思わず見とれかけたが、すぐに気を取り直し。
無意識に抱きかかえていた鞄に目を落とすと一瞬安堵するも、表情がへにゃりと崩れ]
…てゆーか、本当、もう訳わかんない、
アタシ川に居たのに何で街ん中にってか本当どこなのココ…
さがすって言ったって、どこかもわかんないとこウロウロして見つかる訳ないじゃんよぅ…
[何時からかじわじわと浮かんできた涙で半泣きになりながら、その場にしゃがみこんだ*]
[パニック起こしたまま投げかけた問に返ってきたのは、>>*2落ち着いた声音。
名前を聞けば、少なくとも声の相手は同じ人間のようだと推測出来て。
続いて、あの兎とはお仲間には絶対になれない、という一節を聞けた事で何となく連帯感を抱けた。
そのおかげでか、相手の冷静さの賜物か、おそらくはその両方で混乱はゆっくり波を引き]
あ…お、おーけい。
[確認の声に同じ言葉を返した後、自分はまだ名前言ってないことと、いきなり騒いで失礼だった、ということに気づいて]
…てゆか、その…騒いでごめんなさい。
アタシ、相良です。相良 伊万里って言います。
[落ち着いた声音から、相手は大人の男の人だろう。
出だしからギャーギャー取り乱した自分が子供っぽ過ぎて情けなくなりながら名を名乗った*]
[打開案がまったく見えなくて、途方にくれて半泣きでしゃがみこみはしたものの。数分もしない内に、腰をあげて顔を腕で擦って涙を拭い]
…わかんない事ばっか、だけど。
ここに何時までも座ってたって仕方ないし。
[とにかく、なにかを探さなきゃいけないのは解っている。
手がかりがないなら、足を使って隈なく探す以外の手は無いだろうと、あて無く歩き始めた。
そのとき、ふ、と気づいたのは]
……ここ、あの海の近くの街にあった雑貨屋さんに…似て…る…?
[店頭に大輪の朝顔を咲かせる店先が、子供の頃足しげく通った海近くの街並みのそれに重なって見えて。
なぜか感じる苦しさに、すぐ視線を外して踵を返した**]
[>>*6男性からも、誰にも会ってないという返答を聞くと不安はより増した。
ゼンジからの声が届いているから、流石に半泣き逆戻りとはいかないが]
…そう、ですね。
アタシも探してみます。
人だけじゃなくて、なんか変なものとかあるかもしれないし。
歩き回ってみればココがどういうトコかとか、解る…かもしれないし。
[鍵と螺子を見つけても元の所に戻れるかどうか、あの兎の言葉では確証は取れなかった。
けれど他に手掛かりも無いし、とにかく今は動くしかないと結論づけたのは、胸の中の不安をごまかす為。
無意識、耳に微か届く歌声から逃げることも、この場から離れる理由の一つだった]
アタシ今、街の中にいるんですけど。
まだ誰とも会ってないんです。
休みの日だしこんな昼間だったら、レストランとかお店とか人いるはずなのに。
誰も住んでないみたいに、静かなの。
[ずっと感じていた不安、違和感の理由の一つを明確に口にしてから]
……もしかしたら、自分の意志で、いなくなっちゃったのかも。
[話の流れでいけば、街の住人を指したように聞こえるだろうが。
違う意も含みながら胸に浮かんだ思いを言葉にしたのは、逃げようとしたのに離れること無く届く歌声のせいだった*]
[雑貨屋前から足早に離れ、どれ程経っただろうか。
歩きながら街並みを見ていくにつれ、感じる違和と伴う不安は徐々に強くなっていた。
何時からか耳に届き続けている微かな歌声も、それを助長していくようで]
…なんで、誰も居ないのよぅ…
[おそらく商店街だろう店の連なり。
ラインナップを見る限りでは繁華街とまではいかないものの、そこそこの賑わいはありそうだ。
なのに、人影が一つも無いのが不自然極まりない。
まるで街の住人が丸ごと消えてしまったかのような、こんな場所で一人きりということがより怖さを増して]
なんか、理由でもあるの…?
[何で自分が此処にいるのか、どうして誰もいないのか。
それ以外にも、不思議に思うことの幾つかに対しての疑問を声に出しながら無人の街並みを進んでいく。
耳に届く歌声をかき消さない程の、波の音には気づいていたけれど。
その音の聞こえる方に足を向けようとしていないことには無意識気づかないまま、あてもなく歩みを進めていた**]
[>>*13ゼンジから返ってきた肯定に、浮かべる感情は不安と困惑と、やはりか、という納得。
誰か住人が居てくれたら話が聞けるのに、でもきっと誰も居ないんだろうってどこか片隅で思っていたから。
その理由は、自分でもわかってはいなかったけれど]
…難しい、っていうか。
探して良いのかな、って思う。
[>>*14ゼンジに返す声は、今までの感情の起伏を忘れたような透明さを湛えて]
せめて、理由を知らないまま、探すのはしたくない。
自分からいなくなった理由が、もしあるなら。
それが解決しない限り、戻りたくたって、戻れないだろうって思うし。**
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