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ひゃぁっ!
[本部からのメールに、悲鳴を上げた。
恐る恐る目を通す。
文末まで読んでからまた読み返しているうちに、視界が滲み出す]
あ……
やばい、なんだこれ、なに泣いてんのあたし。
やだやだやだ。どうしよう。
ドーン!!…ぶぶぶ…
[すでに日は高く昇り、太陽の光が輝いている。
後方からの爆発音のすぐ後に、メールが届いた。
死者の名と、その遺書と。次のお楽しみBOXの場所が届いた。]
…まるちゃん。
[命を奪うつもりで狙いを定めた相手。
けれど。
一昨日見た呑気なムカイの寝顔が目に浮かんだ。]
[湖への移動の最中。
離れた場所からの爆発音の後に、ポケットに入れていた携帯が震えた。
警戒の最中のそれに驚き、身体を強張らせる]
…っ。
………は、マジか………。
[開いた携帯に記された文章に、笑みともつかない引き攣った表情を浮かべた。
そこに記されていたのは、ムカイの死亡を告げる文字]
……(上手く行けばと思ったが、本当に……)
[「ピッ…ピッ」と音が首輪から鳴り始める]
……!?
[まさかと思った。首輪をグッと掴むと、赤く点滅してるのが解る]
…ま、まさかな。
[音が徐々に短くなってるのが聞こえる]
ま、待てよ。俺がいつ敵意向きだしの殺人キャラだと教えた?いつ…いつ…!?
(途中)
[時間がたつのが、こんなに怖いと思ったのは初めてだった。
ほどなくして、携帯にメールが着信する]
よかった…ボクたち、生きてる…
[自分もナオも無事とわかり、力が抜けて、思わずその場に座り込んだ。
急ぎ、メールの中身を確認する]
円桜君だったんだ…
[軽く目を瞑り、死者を悼む。そして、携帯を閉じた]
[ラウンドが移る時刻を過ぎた。
とりあえず洞窟内では首輪は爆発していない。ほっと息を吐いた。
届いたメールに記された死者の欄に、円桜の名前を見る]
……そうか。
[思い出すのは、廃校を出る時の歪んだ笑みと
いつも教室で見せていたやる気のない顔]
[ムカイの携帯電話に発信]
『お客様のおかけになった電話は、現在電波のない場所にいらっしゃるか、電源が切られているため…』
[乱暴に電話を切った]
……誰がやったの?
今度は円桜か。
[普段ののんきそうな姿が思い出される。
自分の操作の結果を知って、大きく息を吐いた]
奪う側に回らなければ…。
いや、そうとも言えないか。
[今の状態にならなければきっと自分も、と思った。
携帯を閉じてリウを見る]
今は待ち合わせが先か。
[だんだん早くなっていく]
…小林…まさか、小林が!?
[音は速度を上げていく…]
…だったらなんなんだ、俺は覚悟の上だろ。
あいつにずっと生きてほしいと思った。だから…だろ?
[自分に言い聞かせるように呟く]
ひっ!?
……あ、メールか。
つーことは、助かったのか……?
[響く音に心臓を跳ね上がらせながらも、メールを開く]
ムカイっち、か。
……よかった。
[つい零れたのは、どういう意味を含むにしろ、残酷な言葉だった]
[ざくざくと背の高い草むらの中を向いて歩いていた。
ぶぶぶぶぶ
携帯の音がなる]
時間・・・過ぎた でも まだ生きている。
タカハルは約束守ってくれたんだ。
[携帯を開いてメール文を読む。]
ムカイっち…。
覚えているのは机にうっぷした旧友の姿。
机から離れたから…かな
[ぽつりと呟いて目を瞑ると手を合わせた]
[歩き続けてようやく湖らしき場所が見えて来る。
緊張からか、それとも碌に休んで居ないためか、暑い訳でも無いのに額に汗が浮かぶ]
……小林、だったな、居るのは。
[服の袖で額を拭いながら一度後ろを振り向き、二人が居るかを確認する。
一度合流したなら、全員で行くかの相談を持ちかけた]
[音と音の間が聞こえない…]
小林、生きてくれ。
…言い忘れてた、あの日、小林を襲ってわるかった。。。
[ピーーーッ]
もう………[[ボンッ]]
[俺の言葉をかき消すように爆音が鳴る。
その時、俺が見えたのは、主を無くしてただつったってる俺の体だった。。。
最後に言いたかったのは…
「もう…泣くなよ。」]
……コバさん、白か。
さっきのメール、信用していいのかな。
[画面をスクロールさせ、メールの最後を確認。
息をついて、携帯をしまった]
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