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― 生贄の檻のまえ ―
[ひょろ長い、という表現がまさに、という男ここにあり。
薄手の布で覆った眼の色は、男の過去犯された者しか知らぬ。
その声は、自ら噛んだ猿轡越しにしか出ず。やはり、近寄らぬことには、その意は伝わらぬ。]
キシキシキシ…
ケコケコケコ…
ギャザザザザザザザザ
[風が吹きすさぶこの村では、
なお、その声は冷たい大気に飲まれる。
そして、風の中、ひょろ長い男は、やはり風に衣服を靡かせながら、視界の歪みから入ってくるかのような存在感で、
今は、石女の檻のまえにあった。
その傍の桟橋の海に、ついと視線を向ける。
落ちた男は、這い上がっては来ず…。]
>>#9
やぁ、ドロテア…。
どうやら、ラウリは浮かんでこないようだ。君はそこで見てたろう?
[悲鳴もあげない女の檻に近づいて、塞がれた布越しの視線、空気に溶けそうな声をかける。
それからいきなり檻を掴んでいたその女の手を包んで掴むと、檻に溶け込むくらいひどい力で握り込んだ。
そこらに響き渡るのは、女の悲鳴と罵声。]
まぁ、とりあえず、君の海底から引き上げられた深海魚のように膨れた身体も、もう見納めらしい。ああ、僕にはわかるんだよ。
[痛みに、檻の中に逃げ込もうとするドロテアの手をぐっと檻外に引き出すと、その胸の膨らみに大きな手を伸ばし揉みしだいた。それからうすぎたない襤褸の布切れを懐から取り出すと、慣れた手つきで檻にその手を脚を縛ってから、女の尻を引き寄せた。抵抗すれば、その脇腹にえぐるように拳を奮って…。
そののちは、女の声が抵抗から懇願へ、そして最後には嬌声へと変わる水音、そして、檻ごしに肉のぶつかる音が続く。女が限界を迎え、その身体に力がなくなっても、男は、その石女の苗床に己の竿を突き立て続けた。
だが、ふと、音は止み、女は檻の中崩れ落ちるが、そこに男の体液は注がれない。]
ああ、君は全然気持ちよくないね。
だから、そう、なんだね。
[達することのない男の欲望は、そのまましまわれ、女にはもう、声も手もかけない。そして、呆れたような笑みを残すと、そのまま檻の前から立ち去っていく。]
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