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……。
私だって、アイノとレイヨを、ころしたわ。
ヴァルテリを責めて…、刃を向けたわ。
[少し俯いて返す声は細くともはっきりとして]
それでも、死が…悲しかったのも本当よ。
……だから、
[上げた視線が、灰の眼差しに合わせられる]
[痛みは、痛みだ。
それは今まで人に与えてきたもの]
――むりだったのう
[レイヨや、イェンニが望んだように。
いきていこうとは思ったが。
それもままならぬ現状に、ただ、苦笑を浮かべた]
[そして 血が舞う生者達を見る。
ヴァルテリが、人の姿へと、変じる。
『ヴァルテリ、さま』
胸の裡で想う声は、きっとレイヨにしか届かない。
見詰め来るウルスラへ視線を戻す。
ふる、と頭を横に一度振った。
薄く開いた口許から牙を見せる。
大きな手に習う鋭い爪を。]
不安なの?どうして?
……。
だからそのままの姿でいるの?
[獣となっても変わらぬ仕草>>+40に、もう一歩足を踏み出す]
────!
[ハッと女の意識が逸れた。
ニルスとクレストが、灰色の狼へと飛び掛る。
狼は人の姿へ──ヴァルテリの姿へと変じゆく。
その光景に目を奪われた。
はたりと獣の尾が足元を叩く感触に気付いたときは、既に遅く]
…イェンニ……っ!
[桔梗色の獣は、姿を消していた]
[枯れ木のような老人が、喉から命を散らしゆく。
新たな鮮血が溢れ出し、床を赤く染めていく。
その光景を、女は沈んだ表情で見た。
悼むように歩み寄る先は、ユノラフの元]
生きる……ために…、
[女の霊は、ふわりと死体の傍へ屈みこむ。
倒れ伏した男の遺骸に触れられぬ手を、
撫でるようにゆっくり翳した。
物思うように、息絶えた男を見つめる]
…。ねえ、マティアス。
私は思うのよ。
私は、人狼というのは人と魂の異なるものだと思っていたわ。
だからそれを始末するのは、当然だと思っていた。
けれど、イェンニとヴァルテリと……
ふたりが、もし人の心を残し続けていたのなら。
そのまま目覚めて、止まれなかったのだとしたら。
…苦しかったのは誰なのかしら。
[女が目を向けているのは、ユノラフへ向け。
けれど声は、マティアスへと向かう]
恨んでいいことよ。
怒ってもいいことだわ。
ドロテアもマティアスもユノラフも…いいえ。
アイノもレイヨも、きっと。
けれど私は、それだけで終わらせたくないの。
これまで過ごした時を賭けても、確かめたいの。
…死んで尚、目覚めたものは変わらないもの?
抗えない血の衝動は…本能は身体を制するもの。
では身体をなくしてもなお、血は心を凌駕するもの?
私、確かめてみたい。
[女は顔を上げる。
目は、死んだ老人へと向けられた。
不安を受け止めてくれた老人。
折に触れては珍しい話を語って聞かせてくれた人。
彼に刃を向けたのは、人狼と思ってのことではない。
ただの癇癪、錯乱、八つ当たりにも近い。
老人が最後の息を吐く。
それへ、女はそっと瞼を伏せた]
残り少ない時間の過ごし方を、見つけたんだな、ウルスラ
[おそらくドロテアが姿を見せないのも、そういうことなのではないか、と男は思った]
そうだな、もしも、だ。
おれ、が人狼で――、って考えたら
死んでしまいたい、くらいに、つらいな。貧しくて小さな村だけれど、おれ、は生まれ育った、ここが、ここに暮らす魚食ってくれるやつ、みんな、好きだから。
でも、おれは……勇気がないから
きっと、そんな道は選べず、に
人を殺める、と、思う……
[こんな仮定は、本当に人狼である老人や彼女にとっては、失笑ものだとは思いつつ]
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