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[うつらうつらと漂う意識を破るように、
猫の鳴き声が聞こえた。]
――ん…ミヤ? おはよう。
[少しだけ重みを感じる掛け布団を見て。
よわよわしい微笑みは、発熱のせい。]
[額に手を当てて、体温計を挟む。
しばらくして導き出される数字に、安堵の表情。]
熱、下がっているみたい。
それに寝てたせいか、お腹がすいちゃった。
[ベッドとすり抜け、猫と一緒へ台所へ。]
おはよう。
何だかモミジの所のお弁当、
食べたくなっちゃった。
おとうさん、新聞。もう読んだ?
読んだのなら貸して欲しいんだけど。
[声を掛けてくる両親に、熱を下がったことを告げ、
弁当屋のメニューと共に、新聞を受け取る。]
あれ? この新聞の日付、おかしくなぁい?
[熱で丸一日眠りこけていた事を、
ようやくこのときに*知る*]
[熱が出ると、決まって悪夢に魘される。
こどもの様な悪循環に、おとなになった今では、
顔をしかめることはしなくなった。]
風邪、だったのかも。
最近からだもだるかったし。
[他愛もない会話の中、欠落した記憶のまま
新聞を広げる。
間髪入れずに飛び込んできた記事は、
空き地で発見された骨の話。]
おかあさん、わたしちょっと出掛けてくるね。
だいじょうぶよ、すっかり良くなったから。
[新聞をたたみ、軽く身支度を整える。]
じゃぁ、帰りにお弁当、買ってくるから。
[行き先は告げずに、表玄関へと。]
え? なぁに? ミヤ。
あなたも付いてくるの?
[ブーツに足を滑り込ませると、鳴く白い飼い猫。
普段は後を追いもしないのに。]
ん、じゃぁ一緒に行こうか。
おいで。
[手を差し伸べて抱きかかえる。
念のため、キャリーケースも携えて。]
新聞に取り上げられていた割には…
[辿り着いた空き地は、思いの外物静か。
立ち入り禁止とか、
そんな規制がもっとあっても良さそうな。]
ガセネタ? それにしては二日間、も?
[でも確かに一昨日見た"それ"は、
素人目にも作り物とは思えなくて。]
――っぁ、ミヤっ!
[不思議さに黙り込んでいると、腕から猫がすり抜ける。
どうやらデンゴの姿を見つけたらしい。
駆ける猫。追う視線。
重なる、即視感。]
今度は腕の骨とか。出てこないでしょうね…?
[胸に湧くのは、歓迎されない、疑惑。]
ミャぁ――…
[呼び戻そうと口を開きかけて、やめた。
白い猫は心地良さそうに、少年へと擦り寄っている。]
あの子のあの様子だと、"例のもの"が
見つかったとか。
そんなことは無さそうだし。
[一昨日の記憶と照らし合わせ、得る不確かな安堵。]
あの子達が遊んでいる間にお弁当、
買ってこようかな…。
[ちいさく「ミヤをお願いね?」と呟き、
くるりと踵を返した。]
さぁて、今日のオススメ弁当って何だろう?
出来ればお肉系がいいなぁ。
[薄い安堵が、すぐに裏切られることも知らずに洩らす、
のん気な独り言。]
こんにちは。モミジ居ますか?
[店の戸を開け、声を掛ける。
彼女の有無を確認するのは、
口ぐせのそれと同じ。]
今日のオススメって何かしら?
[えがおの彼女につられ、ふっと口許がゆるむ。]
から揚げ弁当とのり弁当に…
フルーツカルビ弁当?
[最後の斬新なメニューに、ぱちくりと瞬きするも]
じゃ、から揚げ弁当二つに、フルーツカルビひとつ。
あと、お味噌汁もちょうだい?
ん、今日は両親の分もあるから。
わたしが、ここのお弁当おいしいって、
いつも食べていたら、興味を持ってね。
[厨房からあがる匂いに、おなかの虫が鳴く。]
あ、そういえば。モミジはどう思う?
ほら、そこの空き地で見つかったって言う、骨の話。
[空腹虫の音を掻き消すように、新聞記事を指さして]
口コミね。少しでもお役に立てたらいいんだけど…。
[淡い期待をことばに載せ]
そうねぇ。わたしもついさっき空き地を見てきたけど、
それらしい様子も無かったのよね。
新聞記事にもなっているのに。
でも、ただあれは――…
[言いかけたくちびるは、すぐに噤んで]
お弁当、ありがとう。また来るわね。
[お弁当を崩さないように持ち、店を後にする。]
普通に考えたら、へんよね。
昨日は足、一昨日は頭。
新聞では取り上げられているのに、
警察は動こうとはしない。
立ち入り禁止すら、引こうともしない。
おかしいと思うの。でも、もしかしたら…
誰かの嫌がらせなのかも、しれないわね?
なんの徳があるのかは、解らないけど。
お弁当は…そうね、良さを知られる所から、
広まっていくのではないかしら?
[斬新なメニューも、美味しければ気を惹ける。]
それに警察も、確たる証拠がないと、
案外動けないものかも、ね?
[見送りをうけ、店を出ると猫を迎えに。
進む足取りは、いつもより少し緩やかに*]
急に賑やかになったのね。
[猫を引き取りに来た空き地へと、視線をひとつ。
見知った姿と、見知らぬ姿がそれぞれふたつ。]
デンゴ君と、クルミちゃんに…
たいへん。
あれはこどもを相手にする、怪しい客引きかしら?
何やつ! ってしつれいね。
あなた達こそ、この子たちにいったい
何を売りつけようとしてるの?
[口調はあくまでも穏やかなまま。
語尾を強めて、髭の男に詰め寄る(>>118)]
え? だってあなた達、
よく下校時の校門前に立って、
よく解らないおもちゃで教材を売りつける…
――違うの?
[もうひとりの青年を見上げ、首をかしげる(>>124)]
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