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[普段ならば荷物を抱えたミナツがいるなら追いつけただろう。けれど今はそうもいかなくて]
…クソッ。
[拳銃を下ろし、片手に下げたまま歩き出す。
家捜し目的でここまで来たが、騒ぎを知れば人が集まってくるだろう。既に見つかっているとは気づかない]
また探して回るのか。
[うんざりしたように吐き捨てて、森とは別の方向へと道を歩いてゆく。一応は周囲を警戒しながら]
[数十メートル先には別の民家があった。
死体がある隣よりはマシだろう]
…これじゃ撃てなくて当然だ。
[扉の脇に背をつけて下げていた拳銃を弄る。
ガチンという音が響いた]
は。こんな経験ないからな。
[つい小声で呟きながら握り直し、中へと入っていった]
[扉脇に背をつけて携帯を取り出した。
画面を見て眉を寄せ、あれこれと弄る]
ここも廃屋か。
[慣れない操作に悩みつつメールも一つ送信する]
『赤屋根の廃屋に居る。近づくなら連絡しろ』
[家捜しは反応を少し待ってからにもしようと、そのまま壁に*寄りかかった*]
な…!
[リウを見下ろし絶句した。
空いている右手でリウの肩を強く掴む]
そんな馬鹿な話があるか!
俺はまだ死ぬ気は無いぞ!!
[引き攣りすぎて喉に張り付いたような声になった]
嫌だ。死にたくない。
俺はまだ跳びたいんだ…!
何か、何か方法は…っ。
[リウに手を握られ驚く。
見開いていた目を何度も瞬き、息を飲んだ]
だ、だけど。外そうとするとそれだけで…なんだろう?
俺はさっき、爆発する瞬間を、見た。
[ブルリと震える。
喘ぐように何度か深呼吸をして、どうにか持ち直す]
ああ、でも。見つけられなけりゃ待ってるのは同じか。
首輪の仕組みを調べる。
…誰かのが手に入ればな。
[自分達ので確かめるのは流石に怖かった]
[髪を撫で、にこりと笑うリウ。
落ち着きかけた心臓が別の意味で心拍数を上げた]
そ、そうだよな。
頑張ろう。うん。
[ゴホンと咳払いをする。
真剣な顔を向けられ、どうにか顔を引き締める]
遅いか。ならこっちから仕掛けるか。
[左手に持っているベレッタを見せる]
瀬田と椎葉には見られてしまったが。
それ以外なら油断している間に狙えるかもしれない。
マトモじゃない武器もあったのか?
[自分がどれだけ幸運なのか知らずに首を傾げる。
同時に携帯が震えて、リウと同じように開いた]
まあ。普通は別陣営なら殺される、と思うんじゃないか。
赤は白を殺せば生き残れるというのが基本なんだろう。
円桜みたいに挙動不審な奴もいたし。
[リウに感想を述べながらポケットへと戻した]
椎葉が。そうか。
[大丈夫と言われて頷く]
銃持ちか。分かったそいつを狙おう。
俺も少し失敗したから、不意打ちできる内に対処したい。
[右足を軽く指差した]
…確かに。渡された携帯じゃ監視の目があってもおかしくはないな。通話には気をつける。
赤の方が人数は少ないんだったか?
分かった。他を狙う必要があったら避けよう。
待ち合わせ場所を教えてくれ。
先回っておく。
ああ、俺は箱とやらは探してない。
こうなれば特に、他の奴と会わない方が有利だろう。
[場所を聞くと静かに廃屋から*出て行った*]
少し捻った。後で縛っておく。
[見つけておいたた包帯を見せ、一緒にナイフも入れておいたのを思い出すとリウにも一本渡しておいた。
この程度でも刃物はあって悪いことないだろう]
同じチームなら協力してくれるかもな。
分かった。まずはそっちに行こう。
歩くのは大丈夫だ。
[*頷いた*]
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