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[ふわりとした感覚に包まれたと思ったら、意識に急激にもやがかかって。何が起こったかを理解していない。感覚すら鈍く。
今はただ、ぼやける意識のままで……]
…ミナツ……獏……世界…。
結びつき…。
ほん、ものの……
絵…もう一度……
一緒に……
[強く心に思い浮かべていた言葉が、無意識に唇から紡がれる。今はまだ、不安定で。]
[感じることがひどく鈍くて。それでも少しずつ。少しずつ。]
声が……聞こえる。
みんな…?
…花?
[鈍い感覚の中。つい先ほどと違う、そんな違和感。何もかもが]
[会釈をしながら目の前を通り過ぎた男。ぼうっとする中、それを無意識に目で追って]
男…背の高い……30過ぎ……
[口から紡がれるは、いつかペケレに聞いた特徴。結びつける言葉、名前は。]
テンマ。
[呟いた名前だけが、まるで当たり前のことであるかのようなはっきりとした響き。
こつ、こつと聴こえてきた足音に。誘われるように歩き出す。]
[響くテンマの言葉に]
……なるほど、ね。答えのない、曖昧であった理由。
俺は、望んだこともあった。
目覚めてしばらくはそれでもいいって思ってた。
どんな形であっても、世界と結びつくことが全てだと。
けれど、あの絵の世界を見たから。
今は、望まないから。
だから、還っていない。
この形で結びつくことを望まないから。
……だから眠れずに居る、のか。俺も……。
[紡がれる言葉は、心の感じるままに。感じることこそが全て。]
[少しずつはっきりして行く意識。
目に映るのは共に居たみんなの騒ぐ様子。
そんな中、スケッチブックを持つ少女へと視線を向けて―――]
そうか。俺を、描いてくれたのか…。
[その手のスケッチブックの中の新しい絵を見て呟いた。]
きっと…俺は強く願いすぎたんだろうね。結びつける事は、きっと、高い代償を伴うもの。そう感じる。
…ミナツ。
君が、もう一度世界の絵を描けますように。
だから。君はこちら側へ来てはいけないよ…。
[強い願い。それは、祈り。自分の置かれた状況は心が感じている。言葉などにしなくとも。]
[テンマの言葉に]
…ふぅん。穏やかじゃないな。
感じても。言葉と意味が繋がっても。記憶と言葉は、記憶と意味はまだ繋がらない。
お前の含みが意味するもの。なんだろうね。
記憶の鍵、ね…。何が眠っているのかね。
再び結びつけば……死、かい?いずれにせよ。
[心に浮かんだのはそんな言葉。何が、との主語は、思い浮かばなかった。]
…まぁ、いいさ。当たり外れなんてどうでも。
ただそう感じただけ。
俺は、俺の感じるままに。今までも、これからも。
今この時は。ここから見守るだけだ…*
[少しまどろみながらも、聞こえるいろんな言葉を反復して。]
死に絶えなければならないのならば、死に絶えればいいと思う、か……。へぇ。
それは……お前自身の事も含めて、なのかね。果たして。
まぁ、いいけどね…。
[問いかけと呼ぶには、あまりにも呟きに近すぎて。
小さくぽつりと言ったその後は、再び皆の姿を見守って*]
[出会ったことがなかった、桜色の少女が白衣の男――ユウキに駆け寄って行く姿を認めて]
…アン。という名なのか。
[こちら側に来たばかりの時の墓碑群の様子を思い出して]
同じくらいに、彼女もここに来たのかね。
赤い花、青い花。
まだ、意味は繋がらないけれども。
[眺める会話の中。ルリが、自分のことを知覚している様子を確認して]
…ルリ。君が見えている影、聞こえている声は、テンマだけじゃないんだな。
もしこの声が聞こえるのなら。
ミナツ。絵を、ありがとう。
あやまらないで。ミナツの絵、好きだから。
だから……描いてくれて、ありがとう。
そう、伝えてほしい。
もし、ルリの気が向いたらでいいさ……。
「見ること、聞くことができないはずの意思」の言葉を伝えられる。
それ自体が、奇跡のようなものなのだから。
[ふわり、とミナツの側へ。その動きに以前のようなぎこちなさはもう、ない。]
[ミナツの側に佇みつつ。獏の方に視線を向けて]
――獏。
ミナツを守って。
ミナツがもう一度、世界の絵を描くことができるように―――君が聞こえるっていう「世界の歌」も聞いてみたいよ。だから。
[静かに祈る。]
[聞こえるテンマの声は他の者達とは違う不思議な響き方で。まるで、時が交差したような感覚。未だに慣れない響きに]
……不思議な感覚だな。
[響いた声>>+13>>+14に]
……俺が持っていると自覚できるのは、この心だけだからな。
殺されずとも人は死ぬ。多分、それは自然なことだ……空を遮る透明なものの向こうでは、きっと。
…だから、お前は再び結びつきを取り戻したとしても還ることができないような、そんな気がするんだけれどね。
[浮かんでくる言葉をそのまま口から紡ぐ。自ら口にする言葉の意味をはっきりと感じるにはまだ、記憶がぼやけすぎていて。心に全てを任せて。]
[ふと、こちら側へ来たばかりで意識がぼんやりとしていた時のことを思い返す。気になった事は…]
…そういえば。皆が揃って「手向ける」と突然言い出したのは…?
プレーチェが最初…だったかな。
[記憶の糸を辿る。目覚めた後の記憶は、目覚める前のぼやけた記憶と違って繋がるのは遅くなくて。プレーチェの言葉の後のペケレの言葉>>33を捕まえて。そして連想を]
…カナメが、言った…?みんなに?
カナメ。俺は何も聞いてないんだが。あの様子。みんなに必要な事?必要な事はおせっかいに話すお前が俺に話さない。
…という事は。俺には必要がないことか?何が?
何を言った、カナメ。
[少しずつ遠ざかるも、聞こえる事に変わりはない声へと問う]
[やっと話したカナメの声に]
…この上ないほど穏やかではないな。
ふぅん。…それで。『誰に』『何に』、『なんのために』手向けるの?
とても妙な話だね…。
俺が手向けられたとするならば。
手向けた『先』が存在するということ。
お前が答えない類の話だろうから答えが返る事は期待しないけれども。…でも。
やっぱり「この世界」はどこかが変だ。
……そんな妙な「死」であるならば。
仮に、あの透明なガラスを突き破って、適応できずに還る……そのほうが、ずっとずっとマシ。
…世界との結びつきを見つけることができるまで。
ぼやけた記憶から意味を見つけることができるまで。
俺はやっぱり、眠れない。
俺は……望んで彷徨う。還るその時までは。
[その言葉は―――決意。]
["お前が選んだKnightは、本当にKnightか?"そんな問うような呟きを聞いて]
…「世界」に惹かれる。
ミナツの絵から感じた世界。
獏が感じる世界の歌。
世界との結びつきを望む俺。
どの位置からでも同じさ。
そう思ったから。一緒に世界を見たいと思って祈った。
俺がこっちに来たのが、最大の誤算だけど。
……"途中で止められる"のは、きっと俺だけ。
今は『獏』が守ると思って振る舞えば――それは一番安全なのだろう?
[獏を見つめて困ったように肩を竦める。]
あたたかい――か。お前はそう感じるのかい。
ミナツが「おいしそう」、とは物騒な話だな…。
[撒き直されたマフラーに手を触れて。消え行くテンマを見送りながら]
――青い花。
花の色は、他の色へと変化をするものかね。
それとも永久に、同じ色?
あの少女はどうしてここに来たのだろうな。
俺と同じ赤い花。
俺はきっと祈りが強すぎて…掴まってしまったのかね。
結ぶ事。代償は高い…きっと。
でも、ミナツの描いた絵であるなら――構わないさ。
ここからでは止める事はできないのが、残念だけど。
[ミナツが手向けた絵にそっ、と触れた。その手は絵をすり抜けそうになるが、『これに、触れる』と思えば。丁度触れる位置でその手は止まる。]
――あの桜色の――アン。アンはどうしてここに居て、赤い花を添えられたのかね。
[その口から紡がれてゆく言葉に。カナメは何も答えはしない。]
……カナメ。
これが、お前が鐘と共に告げた事の『意味』か。
俺がお前の声を遮り、自分で感じるものを拒まないことで得たものは己の『心のかたち』。
『存在の意味』。
断片的ではあるけれども。
いまだ繋がらないのは記憶。だから、全てが何の為であるのかはわからない。お前はきっと……教えないだろうな。都合のいい事意外はさ。お前は何を考え、何を知るのだろうな…。
いいさ。…探すから。
[カナメへそう告げると。]
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