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珍しいですねー、もう帰るんすか?
デート?
[にやにや笑いながら軽口を叩けば、事務員は窓の外を差して
帰れなくなりそうだから早く帰るのだと言う]
泊まっちゃえばいいのに…え?
研究してる連中とは体のつくりが違う?
んー、まぁ僕らは研究中は泊まりこみなんて当たり前すけどねぇ。
[ずず、と茶をすすりながら帰り支度をする事務員を目で追う。
事務員は背中越しに必要ならお菓子は持って行っていいからと
戸棚を指差した]
仕事しなよ……
[茶飲み友達状態のジュンタとユウキに呆れ顔]
荷物、置いてくる。
ルリちゃんは部屋教えてもらった?
迷いそうだったら声かけなね。
[言い残して、鞄とヴァイオリンケースを手馴れた様子で抱えて宿泊部屋へと歩き出した]
―自室―
[蛇口を捻って、添えつけのタオルで口元を拭う。
洗面台に寄りかかり、室内を見渡し表情なく言葉を落とした]
相変わらず、病院みたい。
[薄暗い室内には、窓が風に揺れる音が*響いている*]
誰か、戻ったかしら? [廊下を抜け、今朝自分が起動した部屋へ戻る。]
バグは、見ていただけましたか?
[戻っていた技術員に、声をかけて訊ねた。]
[はーい、と返事をしながら立ち上がって戸棚を物色する]
こんなにいっぱいいつ必要になるんすか
カップラーメンとか缶詰とか…食うんです?
…はぁ、なるほどね。
[たまに研究員や助手達が泊まりになったときに
漁りに来るのだという]
うちの研究所とはえらい違いだー。
あ?はーい。お疲れっしたー。
[じゃぁね、と軽く手を振って帰っていく事務員に手を振り返す。
とりあえず饅頭の箱と煎餅を手に自分も事務室を*後にした*]
[しばらく浮かれていたが]
…あれれ?みんな、行っちゃうのー!?
ルリも行かなくっちゃ!
ハツネ、ありがとー。お部屋は大丈夫!
確か、前回のメンテの時と同じ部屋だから今度は迷わないよー。ルリもリュック置いてくる。また後でね!
[手を振ると、部屋へ向かって歩き出した。]
[自室前に着いたところで隣の部屋に入って行ったアンの後姿を見て]
あれ?今回お隣さんいるんだー。
荷物置いたら後で挨拶しなくっちゃだね。
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