情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
…ああ。有難うだ。
[――相棒の、旨い餌。
夏には事欠かぬものの、冬は覚めれば無く…飢える。
凍えぬよう目覚めぬよう人肌で温め続ける蛇遣いは、
獣医の言葉に感謝しながら、遠い雪解けを想った。]
…この地には、それがある。あたしも知ってる。
利用――ひとの心を?
[ひとつ瞬いて、ウルスラが明かす話を傾聴する]
するものらしい、というのは…誰とした話だろう。
聞かせてくれるといいが――先生。
互いに疑い合うように仕向けるとかね。
そういうのを狙ってるらしくてさ。
全く面倒な連中だよ。
……だね。
無駄にするわけには、いかないね。
[犠牲となる娘を思い、ビャルネの呟きに言葉短く頷く]
狼遣いに、味方?本当なのかい?
だとしたら、どうして長老は……
それに触れなかったんだろうかね。
――凶兆の徴と知らなければ綺麗なのかもな。
それこそ、ヨソの人間や子供なら。
[流れて来たイェンニの声には唐突に声をかけ。]
この状況で"歓迎"ってのは些か想うこともあるが。
[此処へ来て長くは経たない相手の意図ははかりかね。
他方で聞こえた特徴的な足音――否、杖の音だろうか。
鳴らない杖を持つのはマティアスだろうとあたりつけ。]
あら。ごきげんよう…かしら?
貴男も悼まれるお方?
[唐突な声かけには流石に目も僅か見開きます]
赤は、好きですの。長老様は赤は凶兆とかおっしゃいますが。
綺麗という言葉に罪はありませんでしょ。
まるで血のよう。赤はキライではないの。
[ドロテアはこれからその赤を流すのでしょうか。期待の声だけは悟られませぬよう]
もしかしたら……
寒い分、人の温かみが欲しくなるのかもしれないね。
[冗談のように少し笑みながら語る。
話の続きを促されて、それに答える]
それは、カウコとした話さ。
偽物のまじない師が、無実の人間を狼遣いだと
告発する可能性とかね。
まじない師は狼遣いが誰かを知ることができるけど
そこを逆に……って話さ。
しかし、ビャルネの話が本当だとしたら……
ますます、おかしなことになりそうだね。
[細められる視線の先にある行列を*見つめて*]
さしもの長老も……自らの孫娘を贄としたことに動揺しておったのかもしれんのぅ。
わししかテントにおらなんだときに、言うておったが――
皆が来た時には口にするのを忘れておったのか……もしくは口にしないことで油断させるつもりじゃったのかのぅ。
[じゃらり、杖を持ち直しながら。
テントでのことを思い返すように言葉をつむぐ。]
その話は……狼使いに味方するものが居たら、さらにややこしくなりそうじゃのぅ。
[ウルスラがカウコとしたという話を耳にして、難しげに眉を寄せた。]
[相手が見開いた目に、驚かせたと知るも謝罪はなく]
悼んでも儀が止まるわけじゃなし、
ドロテアはドロテアの出来ることをするだけだ――。
[答えは否定を滲ませるも割り切れてはおらず。
赤が好きだと言う相手の様子に特に咎める色なく聞くけれど]
血のようだから好きってか?
[帽子をつまみ、少し深く被る。
赤を血と結びつけた上で好きと言う相手をじっと見やり]
…どんなかたちにせよ跡は残るでしょう。
もうドロテアは…―――
[紅い空を見上げてから、捧げられる供犠の娘の向かった先に顔を向け、俯き瞬きよりは長く瞼をおろす間。首を振るアルマウェルの気配に顔を再びあげて、噤まれた言葉の先を想い眼差しを細めた]
僕には何が正しいのかもわかりません。
それでも奪わせてしまいたくはないと想います。
[周囲を見回す視線は人の無いのを確かめ、アルマウェルに向き直る。悴む手が眼鏡をずらし、滲む視界に彼を捉えてからかけ直す]
…方策は見つかりましたか?
―― ビャルネの小屋前 ――
[気づけば、いつしか村のほとんどの人々が
外へ出て――葬列めく儀礼へ視線を向けていた。
容疑を向けられる他の者の姿も、そこにはあって。
…逸れかけた意識は、ビャルネの呟きにか戻って]
…?
狼使いに、味方する――…
あんたが、書物へ希望ある知識を求めている
ところだろうと思って訪ねてみたんだが。
ふむ…随分と、剣呑な話を聞いてしまったな…
「赤」が好きですわ。貴方が仮に白がお好きといえば同じように。
……お話は私も同席しておりましたから。
赤い色が凶兆とはいえ己の好き嫌いまで否定されるのはつまらぬことと想われません?
[伏し目がちな瞳はまた閉じて]
それとも。疑える人間をお探しゆえにかしら。
―自宅前―
[儀式を照らす松明は粛々と進んでいる。
それを止めるすべを持たぬ男は、ただ遠くから眺めるのみで。
トゥーリッキの声にゆるりと頷きを返した。]
書物にも、それなりに有意義なこともあったがのぅ……
これは書物からではないからの、あまり人に吹聴せぬほうがよいだろうと思うて。
とりあえず、お主らに伝えておこうかと、の。
[じゃら、と飾りが揺れる。
凍てついた風が通り抜ける。]
[松明のともし火は、小屋からはもう、小さな点のようにしか見えない。]
主らが、広めるかどうかは主らの好きにするとよかろうて……
わしは、また小屋に戻るとしよう――話なら、いつでも来るとよい。
[冬の女王の冷たい手に触れられたように一度身震いして。
暖かい室内へと避難する旨をつげて、扉の向こうへと、戻っていった**]
そう。
「赤」が好きなことについては何も。
ただ血のようでと言ったことが気になっただけだ。
[ドロテアの儀式に期待を寄せることなど知りもしないが。]
疑える、とはまた挑発的だな。
信じられる人間と、疑わしい人間なら探してる。
が、疑える人間探しにゃ意味はないだろ。
少なくとも――俺には。
[他者の思考まで知らないから、否定は自身に留めて。]
仕損ずれば全てが終焉を迎えるだろう。
全てでなくとも……嗚呼。そういう事、だ。
[レイヨに答えるでもなく答える。それでも、と言うのには、無言で一度頷いて]
方策が……あればいい。
しかし、今は。与われるは思考のみだ。
まじないの結果が出でもしない限り。
[自身がその力を持つ者か否かは、やはり言わず]
変調を待つしかない。伝えるべき……
或いは与り知るべき、変調を。
[任の合間、しばしば待機に沈む男は、やはり待機に甘んじるのだと告げる。僅か、目を伏せ]
…カウコと、か。
その類の話は――奴らに知恵を付けてしまいそうで
あたしは確とは誰にも言い出せなかったな。ふむ…
[ウルスラから聞かされる内容を、先のビャルネの
あやふやな話と重ね合わせながら、思案げにする。]
ああ、書物でなく長老さまの仰せか。
…あんたしかテントにいなかったとき、か。
[随分早いうちからテントの中で顔を合わせていた
ビャルネの、手元から杖先へと視線を辿らせ―――]
…ほんとうなら…あぶない橋を、渡るものだな。
怖いのですわ。それだけ。
長老様はこんな私でもこの村に容れてくださいましたが、一年も経たぬ身ですもの。
ただ、私は「いたむこと」を知らぬのです。今、あの方が捧げられても何の情も持たぬように。
貴方もお綺麗な赤をお持ちなら、私は好きだわ。きっと、切ることをためらわぬ位。
[うっすら、瞼が開き瞳の色がちらり]
信じられる方もそうでない方も関係ない。
自分が疑われねばよいだけ。
違います?
[僅かに感想を添えて、身震いの後に小屋へと戻る
ビャルネへとやはり常の如く俗な会釈で見送った。]
ああ。
…書物のほうは、また改めてだろうかな。
――眠れるようなら、少し眠っておけよ。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了