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またですか?
『よかったな。独りじゃなくて』
[聞こえるのは、しわがれた男の声。
それが誰のものであるかは、今日になって思い出した。
思い出したというよりは、知ったと言った方が正しい。
老若男女、幾人もの声が、大小さまざまに響く]
こんなに耳障りなのは、雪のせいでしょうか。
『死んじゃったらどうする?』
[幼い少女の声がした。
そんなバカな、と考える]
『だって弱そうだもの』
[弱い?]
『気付いてないの?』
[ナオさん?
声には出さず、心の中でのみ名を呼んだ]
[また、あの声が歌を唄う]
『まっかな歌が おしよせる
まぶたの裏で 星がなき
咲けよさけよと 種をまく』
[それはそれは楽しそうな声で。
あなたは誰なんですか?
訊いても、声が名乗ることはなく、延々と唄いつづける]
[管理人さんはどこに隠したんですか?
眠りに落ちそうになりながら囁く。
どこにも、確信などはないのだけれど]
『何のことかな』
[とぼけるのは、くぐもった声の男]
[前にも同じことをしていた気がしたものですから。
ため息をつくようにそう言った]
『それなら、こう言ったら満足?』
[張り付くような声の女が、喉を鳴らして笑っている]
『終わりの始まりはもう過ぎているのよ』
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