113 【飛び入り歓迎】フィンランディア人狼騒動【R17】
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……── ?
[降って来た声は罵倒や怒号ではなく、優しい声。
凶器を持たないその手は、首を絞めるでもなく、
殴りつけるでもなく。
優しく、頭に触れて。]
どうして 、
[あなたは、わたしをころさないの?
ユノラフの問いに、問い返す形になっただろうか。
シーツに隠した顔は、赤い目をぎょろりと瞠り、
ただ驚きに固まった]
(57) 2013/06/20(木) 01:36:31[クレストの部屋で篭城]
[どうしてこの人は、今のわたしを見て、
そんな風に居られるの]
わたし、は ナッキ、なのよ
[みんなが殺したがってるはずなのに。
それとも、これから殺すのかしら。
逃げなきゃ、早く、ここから。]
……はなして、 はな……し……
ふ、ぅ う……
[でも、この醜い体を優しく包む腕を
引き剥がす事ができず、咽び泣く]
(60) 2013/06/20(木) 02:17:52[クレストの部屋で篭城]
[>>59
もっと早くに気づかれていたら
こんな姿になる前に
殺してくれたのかしら]**
(61) 2013/06/20(木) 02:20:52[クレストの部屋で篭城]
雑貨屋 イェンニは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/20(木) 02:27:55
雑貨屋 イェンニが接続メモを更新しました。(06/20 20:54)
─クレストの部屋にて─
[この手はいつかわたしを裏切る手。
そうに違いない、嫌だ、と身を捩っていれば
耳元に掛かる優しい声>>63。
そうよ、私よ、この醜い姿も、人間の姿も、
悪魔と呼ばれても、全部、私なの。
否定しないで拒絶しないで全部
受け入
れ
て、]
(77) 2013/06/20(木) 20:55:49[クレストの部屋で篭城]
……あなた、 あたま おかしいわ
[こんな私の傍に居たいだなんて。
欲しいと望んだ言葉だけど、選ばれるはずがないと
信じて疑わない…は、思わずそう返す。
村一番のお人よしで、誰よりも優しい男。
きっと誰にでも同じ事を言うんじゃないかしら。
冷たい皮膚に、温かい唇が触れて、
そこにだけ熱が篭ったように。
もし、これが。
わたしのためにしてくれるのなら──]
(78) 2013/06/20(木) 20:56:14[クレストの部屋で篭城]
[その時、キィ、とドアが開いた>>71。
品のいい挨拶が、死刑宣告のようで、瞬く間に体は緊張する。]
……に、るす さ ──っ、
[>>72『化け物』と呼ばれ、…は思い出す。
いくらユノラフが聞こえの良い言葉を並べ立てても、
いくら人間と同じように過ごしても、
私は人間が忌むべき化け物なのだと。
コツコツ。
男の靴音が部屋に響き、嫌な音となって耳に届いた。]
(79) 2013/06/20(木) 20:57:50[クレストの部屋で篭城]
嫌、嫌、いや、こないで
[雷に光る銀は、ダグが持っていたそれよりも更に
殺すための機能を備えている。
あれを、目に、首に、胸に、腹に、全身に
突き立てられるのだろう。]
い や、こわい、いや、いやよ いやぁ……!!
[>>74ユノラフから目を閉じろと言われる前に、
…は硬く目を閉じ、全身を震わせながら、刃を拒む。
ニルスがどんな顔をしていたのかわからない。
嗤っていただろうか。呆れていただろうか。]
(80) 2013/06/20(木) 20:59:31[クレストの部屋で篭城]
[>>75その内、大きな物音が絶えず聞こえ出して
…はそろりと目を開ける。
見れば、ユノラフがニルスに馬乗りになっている。
この人は一体何をしているの?
………わたしをまもろうとしてくれているの?]
やだ、やめて おねがい、やめて
[また、あなたが怪我をしてしまう。
負う筈の無かった傷が、また増えてしまう。
>>75逃げろと言われても、どこへ逃げれば良いの?]
(81) 2013/06/20(木) 21:11:24[クレストの部屋で篭城]
[何もせず、ただ泣いて見ているだけの…は、
まるで何も出来ない子供のよう。]
ユノラフさ──!
[>>76振り上げられるナイフの切っ先が、
ユノラフの肩に刺さるのを、見た。]
あぁ あ いや、 やめて !!!
[真っ赤な血が肩からどろりと流れ出す。
ニルスはどうしただろうか、もう一振り、
二振りするようなら…は蹲るのを止めて
2人の所へ駆け寄っただろう]
(82) 2013/06/20(木) 21:14:11[クレストの部屋で篭城]
[>>83ユノラフが上げる声は痛ましい。
…そちらに駆け寄り、その身を寄せる]
ユノ、ラフさ……
や いや、 血が、
[傷口を手で塞いでもどくどくと流れ出す。
何か布をあてるべきだろうが、そこまで頭が回っていない。
名前を呼ばれても、…は顔をユノラフには見せられなかった。]
わたし、ここにいるわ、
[それでも、傍にいるとユノラフに告げる。
そのとき、背中はニルスに向けたまま]
(84) 2013/06/20(木) 21:45:50[クレストの部屋で篭城]
[>>85苦しそうな息、傷口は熱く、どうしても血が止まらない。
起き上がろうとユノラフが動くが、この状態では起き上がることは難しいだろう。
それはつまり、逃げる事も難しいということで。
>>86ニルスの狙いはナッキである…なのだから、
ならばと…は、ここを動こうとはしない]
……わたし、は 独りよ、ずっと……。
[この人をなくせば、これからも。
>>86ニルスの言葉に、…は小さく返し、
一層近づく気配に身を硬くする。
怖い、でも、ここを退いたらそのナイフは、
ユノラフの肉を抉るだろうから]
(87) 2013/06/20(木) 22:38:31[クレストの部屋で篭城]
[>>88動けないのに人の事ばかり気にするユノラフに、
…は嫌だと首を振る。]
ひとりはもういや、
[ぽたぽた落ちる涙は、黒い皮膚を濡らす。
そこに、ユノラフの大きな手が重なり、引き寄せられる。]
…っや、
[急に支えを失った体はそのままユノラフの
体に倒れこんだ。
慌てて起き上がろうとしても、
ユノラフの腕がそれを許さない。]
(93) 2013/06/20(木) 23:24:00[クレストの部屋で篭城]
[ニルスのナイフは、次はどこを刺すのだろうか。
探ろうとすれば、ニルスの冷たい声が>>89耳元に響く。
わたしは独り。
ずっと、これからも。
洗脳染みた言葉にぞくり、背筋に悪寒。]
…… ぁ ちが、 わた し、は
[独りじゃない、今は、でも。
それは束の間の事。
突き飛ばされ、気が付けば…の視界からユノラフが消えて変わりに暗い天井。
そして、腹に重みが加わる。
一瞬の出来事に何が起きたのか分からずにいれば
取られた片腕が床に磔にされる]
いや…… やめて、
[ニルスの顔と、ナイフが見えた。]
(94) 2013/06/20(木) 23:27:42[クレストの部屋で篭城]
[>>92浴びせられるのはニルスの感情。
そんなの知らない、私はあなたとは違う。
恐怖に支配された…は声に出せずに首を振るだけ]
ぃ、あ……
[化け物と言っても、少し力を加えられれば軋む程度の女の細腕。
ぎりぎりと掴まれた手首から痛みが伝わる。
ニルスが何を思ってそんな事を言っているのだろうか。
…には到底分かることではなく、]
──っぁああああああああああ!!
[右手に衝撃、何が起きたのか把握する前に鋭い痛覚。
悲鳴を上げて、身を捩れば刺さった刃が傷口を広げる。]
いや、痛い、やめて いや いやぁあああ……!!
[もがこうとしてももがけず、泣き喚く]
(96) 2013/06/20(木) 23:36:41[クレストの部屋で篭城]
雑貨屋 イェンニは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/20(木) 23:52:45
雑貨屋 イェンニは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/21(金) 00:07:09
[手の平の痛みにユノラフの声もマティアスの声も>>97>>98…には届かない。
…の手の平から流れるのは、人間と同じ赤い色。
ただ、温度は人のソレとは大分低いだろうか。
冷たいものは温かいものの温度を奪う。
…の血は、ユノラフの温かい血を静かに冷えさせた]
っ、ぐ ぁ は、
[>>99突然首に掛かる圧迫。
苦しい、苦しい、痛い、苦しい、息が出来ない。
湖の中でも、地上でも一度も感じたことの無い苦しみ。]
(100) 2013/06/21(金) 00:08:58[クレストの部屋で篭城]
[苦しい、苦しい、痛い、苦しい、息が出来ない。]
……ぁ、 っ 、
[酸素を求めるように、喘ぐ。
自由の左手は、ニルスの手の甲を引っかいて傷を作っただろう。
右手は標本の様に磔にされているが、
もがき過ぎて皮膚はずたずたに抉れてる。
感覚もどこかへ行ってしまった。
涙で滲む視界では、ニルスのどこか苦しそうな顔。
なんとなく、泣いているようにも見えた。
あなたも、くるしいの?
あなたも、ひとりはさみしいの?]
あ、 、
(101) 2013/06/21(金) 00:10:23[クレストの部屋で篭城]
[死の誘いは、もう出来ない。
首の骨を折るほどの力に抗うことが出来ず、
最後にニルスに伸ばした手は、ことりと落ちる。
落ちた手は、ユノラフの手に触れた>>97
ただそれだけが、今ある幸福の全てに感じて。
…は生きるのを諦めて、酸素が尽きるのを待ち、
心臓の鼓動が止まるのを待った。]
(102) 2013/06/21(金) 00:12:52[クレストの部屋で篭城]
[想い人を瞼の裏に描きながら、涙で濡れた瞳は閉じられた。
伸ばした左手はただ触れるだけ。
醜い化け物はもう動かない。
嵐が止んで太陽が顔を覗かせるのもそう遠くはないだろう。]
(103) 2013/06/21(金) 00:26:29[クレストの部屋で篭城]
[嵐が終わったら、村人が待ち望む祭の再開。
ユハンヌスは終わらない。
櫓はまだ湖にあるのだから。
さあ、火をつけましょう。
コッコの炎は高らかに天を指し、
水の悪魔は二度と現れることは無い*]
(104) 2013/06/21(金) 00:28:25[クレストの部屋で篭城]
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