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[カウコに照準を向けているスナイパーを射殺した]
0011、派手にやってるわね…。
[両手にコルトを握り、0011に向けて声をかける]
[自分を狙った敵を倒してくれたことには、特に礼も言わず]
そうね。とにかく、前に進みましょう…。
0044は?
[実のところ、全身がひどい激痛で耐えるのでいっぱいだったのだ]
[0011が裏倉庫に向かうのを眺めながら、施設の中へ入っていく]
(Mr.Xはこっちの方のはず…)
[痛みを堪えながら進む]
[施設の中に侵入。上の階では派手に暴れている誰かの激音が響く。多分、0044だろう。
遅れて、ボスの部下が(04)人0099の脇にやってくる]
『先導します』
[続いて自分も前に進む]
[ボスの部下達は、建物内の各所に爆破物を設置している。さすがに手慣れている]
『時限装置をセットしてあります。零時ちょうどに爆破されますから、その前には脱出してください』
わかったわ。
[0099は、ボスと共に建物内にいた。
二人共に、>>57>>59の通信を傍受した]
0011が…。
ボス『…』
[ボスは満身創痍の0099を抱きかかえると]
ボス『いくぞ』
[と言った]
[0011の放った弾丸は、急所を外れていた。わざとそうしたのだろう。
しかし、二人共に倒れ込んでしまった]
兄さん…。
ごめんね、兄さん…。
[虫の息で言った。兄は首を振って、0099に口づけた]
『謝らなければならないのは、こっちの方だ…』
兄さん、愛してる…。
[そう言うと、兄は、
『お前がもらわれてきた時から、ずっと見ていたよ。歳の離れた妹を…』と言って、さらに深い口づけをした]
愛してる…。
永遠に…。
[建物の各所から、火の手があがる。若干早めにセットされた爆薬があったのか…。徐々に上の階に火の手があがっていく]
『私も、愛しているよ。永遠に』
[兄の声を最後に聞いた。0099はこの人の妹になったこと、スパイとして育てられたこと、全て、よかったと、心から思った。]
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