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魔女、霊媒の次は呪いの鑑か。
[ニーナを抱えて外へ向かいだす。
ドアでまごまごしたのち、退室間際にシャーロットへ視線を向けた]
ニーナのしたことと、シャーロットのしたこと、何が違うのかな?
[言って、倉庫を後にする]
[驚いた様子もなく青年を見た]
名を借りているのを見られましたか。
そうか、死者は、じぶんを殺した者と会えるんですね……。知っているのでしょうか。
[謝罪はなく。しばらく考え込むが>>+2に顔を上げる]
え?
ああ……死んだ人は楽になったと思っていたんです。もう、疑ったり、脅したり、傷つけたりしなくていいんだろうって。
でもこれでは──ただ、体が無くなっただけで──楽にはなれない。
[誰かを探すかのように、遠くに視線を置いた]
そんなものが。
[>>9ローズマリーが二人に鏡を示す様子を倉庫の入り口から眺めて。
一度、ニーナを抱くヴィンセントに視線を向ければ、昨日の惨事と重なって、目を伏せた]
[反射的にヴィンセントの言葉を否定しようとしたが口を開いても言葉が出てこない。]
……。
[倉庫から出ていく後姿を見送った後で再びラッセルの倒れていた場所へ視線を。]
でも、殺された人にとっては幸いなのかもしれません。
[視線をラッセルに戻す]
殺したものに……フクシュウする機会を得ることができますから。
名を、借りている?
[不思議そうに問い返した。]
そう言えば…――
[ふと引っかかる事を思い出し、しばし考え込んだ。
自室に仕舞いこんだ件の彼に対する、幽かな違和感。
あれはいつ、感じたものだったのだろうか。]
死んだら楽になれる、その話は幻想だよ。
死んだってしがらみから逃れられる訳でもない。
嫉妬も、独欲も、なにもかも全てが等しく存在する。
もちろん疑う事だって、ね?
―― 自宅・診療室 ――
[まだぬくもりのある身体から流れ出る血が点々と倉庫と医院の間を繋いだ。
田舎の小さな医院で出来ることなどたかが知れている]
君は、どうして僕を咎めなかった?
[ベッドに横たわらせたニーナの手を握る。
こわばった指先を開いて、手のひらで包み込んだ]
殺すなんて出来るわけないって知っていたんじゃないか。
[そうして、祈るようにニーナの名を呼ぶ。
答える声も、自分を呼ぶ声も聞けぬまま、翌朝目覚めたときに目にするのは、大切だった看護婦の*なきがら*]
一応、聞いておきたいのですが。ローズマリーさん。
その鏡で、今まで誰を見たのです?
それから、まだその鏡は機能していますか? 今、誰かを映したら、わかるのはいつです?
[>>+6 ゆるく頷いた]
ええ、変わらない……。
なら生きている方がましですね。
[小さな声で呟いた]
あなたは、つよいんですね。
[何かを思い出すように、やわらかく微笑む]
[ローズマリーに訪ねて、>>13それから、倉庫の奥を見つめるシャーロットに声をかける]
まだ、そこにいるのですか、ラッセルは。
[自分も、倉庫の奥へ視線をやって、目をすがめる。
いくらかそうしたあと、ウェンディを連れて、倉庫を後にした]
[みないようにしながらも、どうしても追ってしまう医師の姿]
どうして……違うって言ったじゃないですか。
[>>14>>15 目からは涙が落ちる*]
せんせぇ……そんなのはいやです。
[掛けられた声にも反応する様子を見せずじっとただ奥を見つめていた。
倉庫から人影が消えた後でぽつりと。]
・・・もういない。そんなことくらいわかってるわ。
― 自宅 ―
お休み、ウェンディ。
[いつもの挨拶。
少しだけ、もの言いたげな少女を部屋まで送る。寝付くまで、傍らで本を読んで]
――『狼』がわかる道具。そんなもの、間に合わないよ。友達が言い合う間に――
[読みかけた行、口を閉じる。
ウェンディは寝たようだった]
お休み、ウェンディ、リック。
[いつものように、二人の頭を撫でて、部屋を後にして]
――
[一度だけ、子供部屋を振り返ると、自室へと向かった。
その晩、ウェンディの身に何が起こるかなど*知りもせずに*]
生きている方がマシ、かは解らない。
でも、僕らはもう息絶えた。
それは変わらない事実でしかないよね。
[淡々と言葉を紡ぐ。
亡骸の傍に居る幼馴染の姿を見て。
―― 一瞬だけ唇を噛み締めた。]
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